アスリートのスキャンダルを暴く野次馬メディア、TMZスポーツから。



ドーピング問題の渦中で、ネバダ州アスレティック・コミッションに召喚、審問され処分が下されるというタイミングでライアン・ガルシアがビバリーヒルズ警察(BHPD)に逮捕、勾留されました。

現地時間19時47分に、顧問弁護士ダリン・チャベスが「ライアンはBHPDに地元病院に搬送された。酩酊と器物破損の罪で起訴される可能性がある」と発表。

元WBCライト級暫定王者はウォルドーフ・アストリア・ホテルに滞在中で、水曜日の深夜に暴れたためホテル側がアルコールの提供を拒否していたそうですが、家族が警察にライアンの精神状態が危険だと通報。

すぐに警官が駆けつけましたが、そのときのライアンは安定していたそう。翌日には実兄と付近を散歩する姿も撮られ、事件に発展することはないと見られていましたが、この通報の段階からTMZスポーツがネタになる匂いを嗅ぎつけていた模様です。

https://www.tmz.com/2024/06/08/ryan-garcia-arrested-felony-vandalism-waldorf-astoria-hotel-los-angeles/




2021年1月、WBCライト級の暫定王座に就いたキング・ライはこの年の4月にメンタルヘルスの問題を抱えていたことを告白、1年3ヶ月のブランクを作ってしまいます。

それでも、2022年に復帰すると連戦戦勝、2023年4月にはガーボンタ・デービスとのビッグファイトに漕ぎ着けました。しかし、ここでキャリア初黒星、それも痛烈なTKO負けを喫してしまいます。

過酷な減量とリバウンド制限で戦う前から消耗していたタンク・デービスの試合で25歳のメキシカンが学んだことは「勝てば官軍」。今年4月のデビン・ヘイニーとの大勝負に体重超過で挑みます。

勝ってもタイトル獲得とならないことは承知の上、結果は大方の予想を覆す勝利。

ライアンの暴挙を非難する正論がある一方で、若きスーパースターの大番狂せを高く評価する声の方が多く、プロボクシングが抱える不条理と狂気が噴き出した試合になりました。

そして、ドーピング発覚。最近は母親が乳がんと診断されたそうです。

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元々、メンタルヘルスを抱えていた25歳のメキシコ人がホテルで暴れ、部屋や公共スペースの器物を破壊、ホテルと家族からの通報で12台のパトカーと数十人の警官が駆けつける物々しい捕物劇でしたが、ライアンは抵抗することなく逮捕に応じました。

現在の米国ボクシング市場でカネロ・アルバレスに次ぐドル箱スターがキング・ライであることは誰もが認めるところです。

しかし、あの貧相な実績と、120万件のPPVをセールスする人気のギャップはあまりにも歪つです。

エキシビションだけでなく公式試合でも醜悪な茶番劇が繰り返されることと比べたら、まだマシかもしれませんが、様々な意味でレベルの落ちた4belt eraで、アルファベットのタイトル獲得でいっぱいいっぱいというファイターが頭抜けた人気ものなのです。

このスポーツはどこに行ってしまうのでしょうか。