リング誌もボクシングマガジンも店頭から消えてしまいました。

消えゆく紙媒体を哀惜する「ボクマガ青春情熱物語」。今回は10年前のリング誌2013年4月号から。

IMG_0435

カバーは遅咲きのエイリアン、40歳を過ぎてなお輝き続けるバーナード・ホプキンス。

23歳のデビュー戦で黒星、そこから(当時)48歳までの道のりを特集。「規律を守り練習するなら、年齢は単なる数字でしかなくなる」。

IMG_0436
PFPにはエイドリアン・ブローナーやロバート・ゲレーロといった10年後からは「え?」という名前も見られます。

そして、カナストータでの式典を控えた、この年の殿堂入りグレート(アーツロ・ガッティ/バージル・ヒル/柳明佑)にアプローチ。

大きな実績を残していないにも関わらず殿堂入りしたガッティについては「殿堂に相応しいかどうかの議論はあるだろうが、偉大さの尺度は『誰に勝ったか』だけではない。ガッティの殿堂入りは間違っているという人は『どれだけの人を感動させたか』に価値がないと考えているのだろうか?」。

殿堂を巡っては「バリー・ボンズやロジャー・クレメンスらが殿堂入りを拒まれているのに対して、ボクシングはドーピングした選手も当たり前に殿堂入りする」と、このスポーツの闇を暴いています。

世界的な統括団体が存在しないボクシングでは、どんなペナルティを与えても地域限定。そればかりか、そのペナルティは嘘のように軽い…。