Saturday 2, July 2022
  
Wembley Arena, Wembley, London, United Kingdom
commission:British Boxing Board of Control
promoter:Frank Warren
matchmaker:Steve Furness

media:United Kingdom BT Sport 


10 rounds – heavyweights

ジョー・ジョイスの持つWBCシルバー、WBOインターナショナルのヘビー級タイトルを賭けたタイトルマッチ。

36歳の英国人は二つ年下のドイツ人クリスチャン・ハンマーを問題とせず3ラウンドにダウンを奪うと、4ラウンドにはさらに3度のダウンを追加されてゲームセット。

フィニッシュブローは左のボディアッパー。

'Juggernaut'(圧倒的なパワー)と渾名されるジョイスはこれで14戦全勝13KO。

ダニエル・デュボアを逆転KOでストップするなど強豪相手にも勝利を重ねてきたジョイスは「オレクサンダー・ウシクとアンソニー・ジョシュアの勝者、あるいはタイソン・フューリーとの世界戦」を熱望しましたが、硬直気味のヘビー級シーンで〝順番〟がいつ回ってくるかは不透明です。






12 rounds – junior featherweights

元WBOバンタム級、IBFジュニアバンタム級王者のゾラニ・テテ のジュニアフェザー級転向の2戦目の相手はIBFインターナショナル、Commonwealth =British Empire=(英連邦)チャンピオンのジェイソン・カニングハムが相手。

上記二つの地域タイトルに加えて空位のWBOインターナショナルもステイクされるベルト祭りです。

長身サウスポー同士の対決はテテが主導権を握って進み、4ラウンドに34歳の南ア人が左の長距離弾を炸裂させ、34歳の英国人を痛烈に沈めます。

なんとか立ち上がったカニングハムに襲いかかったテテはふたたび左で強烈なダウンを追加。主審のハワード・フォスターはノーカウントで試合を止めました。
 


世界のトップ戦線で戦い続けてきたテテと、欧州レベルでくすぶっているカニングハムでは格が違いました。

この勝利でジュニアフェザー級のタイトルショットがロックオンされたテテ。

サウスポーのあの長いジャブに、ジュニアフェザーでもパワーと絶妙の当て勘が健在のテテ、これは厄介です。

超非力なスティーブン・フルトンはテテから逃げ切れるでしょうか?あるいは、ムロジョン・アフマダリエフでも無傷で試合を支配するのは難しいでしょう。

個人的には、同じく階級上げてもパワーが落ちないジョンリール・カシメロとの再戦が見たい。このマッチメイクは簡単でしょう。気の早い予想ですが、中盤までにカシメロが返り討ちにするでしょう。

井上尚弥の参戦が確実視されているクラスだけに、プロモーターのフランク・ウォーレンとしては将来的な日本でのビッグファイトを見据えているはずです。

ファイトマネーが跳ね上がる王者としての来日を目論んでいるはずですが、どうなりますやら…。