さて、2013年〜2016年のリング誌7月号のPFPをご紹介する前に、またまた私のPFPをご開陳。

前回は「階級傑出度〜自分の縄張りをどれほど強烈に支配しているか?」を評価基準にしましたが、今回はボクシングの別名Sweet Scienceに則って「ボクシングは科学だ!」(ジョー小泉)、そうであるなら「最高の科学者は誰だ!?」が評価基準です。

⑩スティーブン・フルトン=ジュニアフェザー級

⑨デビン・ヘイニー=ライト級

⑧井岡一翔=ジュニアバンタム級

⑦ローマン・ゴンザレス=ジュニアバンタム級

⑥ギレルモ・リゴンドー=バンタム級

⑤テレンス・クロフォード=ウェルター級

④タイソン・フューリー=ヘビー級

③エリスランディ・ララ=ミドル級

②ワシル・ロマチェンコ=ライト級 

①オレクサンダー・ウシク=ヘビー級

フューリーはスタイルというよりも引き出しの多さを「科学的」と評価しました。科学的であるかどうかは、高等技術の使い手というのと同様か、それ以上に「引き出しの多さ」も重要な要素です。

ヘイニーとフルトンは直近の印象から。



▶︎では、今から10年前、2013年のリング誌7月号のPFPです。 
IMG_7259
この2013年は、4月にノニト・ドネアがギレルモ・リゴンドーのテクニックの前に崩落。長らく上位をキープしてきた mythical rankingは10位の崖っぷち。このまま、ランクアウトしてしまいます。

1位はフロイド・メイウェザー。無敗のままスーパー6を制したアンドレ・ウォードが2位。前年にマニー・パッキャオをノックアウトしたファン・マヌエル・マルケスが3位。

今では過大評価の典型と幻滅されているエイドリアン・ブローナーが5位、この頃は「強い相手と戦ってないだけで、やれば勝つ」という見方も少なくありませんでしたが…。

「(8位に入ってる)ロバート・ゲレーロはPFPに入ったことがあるか?」と質問されると、ほとんどの人が「入ったことはない」と答えるかもしれません。

 
IMG_7258
2014年の1位はメイウェザー、2位にアンドレ・ウォード、8位にリゴンドーとSweet Science組。

カネロ・アルバレスがようやくランク入りした頃です。 

10位のカール・フロッチも大好きなファイターでした。 


IMG_7256
そして、忌々しい2015年。ついに実現したメイウェザーvsパッキャオ。

1位はメイウェザー。2位はヘビー級のウラジミール・クリチコ。フライ級のローマン・ゴンザレスも4位につけています。

ゲンナジー・ゴロフキンは9位。この頃はトリプルGが上昇気流に乗りまくっていました。

10位のコバレフの強さも、当時はヤバかったです。