カジノがアホ代議士らによって激しい逆風に晒され、ほぼ潰された状況の中、経済産業省はスポーツベッティング解禁についての素案をまとめていました。

来月にも有識者による「スポーツ未来開拓会議」を5年ぶりに再開し、議論を詰めていく方針です。

読売新聞によると、この会議は日本のスポーツ市場を2015年の5.5兆円から、2025年に15兆円まで引き上げる目標を掲げているそうです。

公営ギャンブルとサッカーなどのスポーツくじは例外的に認められていますが、現行の刑法では賭博は禁止。

このブログでもボクシングのオッズを出していますが、日本でベットするのは違法です。

しかし、日本開催のボクシングの試合だけでなく、最近では大相撲など八百長の前科・疑いがある競技でも海外で賭けの対象とされ、その金額は年間5〜6兆円という資産もあります。

これが国内市場に還元されるわけですから、選手報酬や若い才能の育成環境も飛躍的に整備されるはずです。

一方で、スポーツ賭博解禁で懸念されるのは、八百長とギャンブル依存症です。

八百長に関しては、勝敗だけではなく、細かい展開、プレーまで賭けの対象にされている現代型スポーツベッティングは、八百長を呼び込みやすく、ひとつの試合で何通りも賭けられることは依存症につながりやすいとも考えられています。

〝八百長〟はフロイド・メイウェザーがコナー・マクレガーとのボクシングマッチで、自らが懸けていたラウンドで仕留めるなど、一定の実力差があれば簡単に出来てしまいます。

今夜の井上尚弥vsノニト・ドネアも、KO必至と見られていますが、もし井上に〝その気〟があれば大番狂わせの判定決着も演出出来そうです。

とはいえ、地域スポーツの振興や、学校スポーツでの顧問の先生の看過しがたい大きな負担を解消するためにも、スポーツ賭博が生み出す莫大なお金は魅力的です。

この経済産業省の素案などは、読売新聞がすっぱ抜いた形で、経済産業省は公式には発表していません。

おそらく「まだ何も決まってないから」と言い訳するのでしょうが、本音は「公にすると反対意見が噴出して潰されるのが怖い」ということです。

この、どうせ簡単にバレるのに、コソコソしてるのが、反対論者を余計に勢いづかせるのがなぜわからないのでしょうか?

そもそも、自分たちで後ろめたい思いが少しでもあるとしたら、やるな!

ただ、私はカジノもスポーツベッティングも一貫して賛成派です。