アマチュアスポーツは「実力」と「勝敗」を競うもの。

ブロスポーツとなれば、そこに「人気」も複雑に入り込んで来るものです。

野球における甲子園で大活躍した選手がドラフト1位でプロ入り、そこでも大活躍するのは一つの理想型です。

しかし、ボクシングではアマチュアの頂点、五輪金メダルはブロで世界王者になるよりも遥かに難しく、ましてや欧米の人気階級ともなると、日本人には夢物語でした。

ボクシングの世界では〝甲子園型〟のヒーローはあり得ない…そのはずでした。

「日本人にはミドル級は絶対無理?いつまで同じことゆうとんねん。日本人には無理でも村田諒太には無理ちゃうんじゃ」。

アマチュアで頂点を目指す村田は、記者のネガティブな発言に苛立っていました。

誰のためでもなく、己のために戦う良い意味でのエゴを、その発言や面構えから発散していました。

そんな奔放でやんちゃな青年が、日本人には絶対無理の五輪ミドル級で見事優勝。

プロ転向からは、多くの人の献身と応援に感応しながら、世界ミドル級王座に2度も就き、王座防衛も果たしました。

大勝負を終えた日本史上最強の男は、何を語ってくれるのでしょうか。
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