長谷川穂積や西岡利晃、井上尚弥。

日本ボクシング界のトップは性懲りも無く〝ラスベガス〟を歪んだ形で何度も目指してしまいました。

彼らは、ジュニアフェザー級以下のクラスでも、ヘビー級やウェルター級に並ぶか準じる大きな試合が出来ると白昼夢を見てしまい、帝拳と西岡はそのエビデンスをMGMグランドというハコに求めてしまう本末転倒を演じてしまいます。
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帝拳は「長谷川vsフェルナンド・モンティエル」のときには、ジミー・レノンJr.に「世界中が注目するカード、なんとしてもリングアナウンサーをつとめたいからノーギャラで引き受けた」と大嘘まで吐かせます。

井上についても、150年に1人の天才・大橋秀行は「コロナ下でもファイトマネー100万ドル。このまま防衛を続けると天文学的数字になる」と、すぐに破れる貧弱な大風呂敷を広げました。

どうして、彼らはすぐに崩落する嘘をつかなければならなかったのでしょうか?

どうして、ラスベガスにバンタム級やジュニアフェザー級のメガファイトがあると信じ込んでしまったのでしょうか?
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ファイティング原田や具志堅用高、辰吉丈一郎の時代はラスベガスに幻覚を見ることはありませんでした。

野茂英雄や中田英寿らの活躍に刺激を受け、世界で活躍するアスリートは華やかな本場で活躍するのが格好良い!と短絡的に憧れ、ボクシングの軽量級でもラスベガスやニューヨークに大きな需要があるはず!…え?ないの?…ないと困るからあることにしちゃえ!という幼稚な思考回路が作動したのでしょう。

これは日本が本場のボクシング軽量級だけでなく、やはり日本が本場のキックボクシングにも共通した病気です。

〝ラスベガス〟がなくても困らないし、カッコ悪いこともないのに。

本当にカッコ悪いのは、くだらない嘘がバレることです。

日本で2000万円以上のファイトマネーを得ているスターにはラスベガスで戦う価値は、少なくとも商業的にはあり得ません。
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もちろん、バカ信者が毎度毎度騙されるのは「黄金のバンタム」を階級の尊称のように扱ったり「PFPっていったら、サッカーやテニスの世界ランキングみたいなもんです!」と虚偽を撒き散らすメディアも悪いのですが、信者も信者で何度もマルチ商法に騙される被害者のように根本的に頭が悪いのでしょう。
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約40年も前に、足元を見つめて本物の世界王者を目指した115パウンダーがいました。

「世界王者が2人いるって、どう考えてもおかしいでしょ?」とボクシング界を批判し、日本の絶対君主・ファイティング原田に対して「減量苦なんてベラベラ話すもんちゃいますよ。弱い相手と戦うために身を削ってるくせに、そんなん自慢してどうすんねんって話ですよ」と言ってのけた男がいました。

「海外の大きなジムに自分の試合ポスターが貼られている、そんなんにも憧れますわ」。

「そこに貼ってもらうには…って逆算的に考えるとやらなあかんこと、やらんでもええことが見えて来るでしょ」。

西岡や井上は〝憧れ料を支払って強引にポスターを貼った押し売り〟でした。カネ置いていく押し売りってのも、怖いくらいに倒錯的です。

渡辺二郎は、大学を卒業して24歳でプロデビュー。

オリンピアンや高校◯冠のような箔もない遅咲きのデビューでしたが、それゆえにボクシング界がよく見えていたのかもしれません。

日本ボクシング史上で最後の「議論する余地のない王者(Undisputed Champion)」。その〝短い生涯〟を振り返ります。