明日のWBCジュニアフライ級タイトル戦は、矢吹正道と寺地拳四朗のダイレクトリマッチです。

前戦は大方の予想を覆し、矢吹が全階級を通じて最も安定していた王者の1人、寺地を10ラウンドでストップ。

バッティングがクローズアップされた試合でしたが、それ以前の問題として試合の流れを決定づけたのは公開採点です。

公開採点の劣勢を受けて、寺地が戦闘スタイルを変えたことが、バッティングを呼び込み、あの試合のターニングポイントになりました。

もし、途中のスコアリングが公開されていなければ、寺地はいつものように絶妙に距離を操って、矢吹を削り続け、終盤に山場を作っていたでしょう。

矢吹の攻勢を評価するジャッジだったことから、採点上は逆転で勝利を収めていたはずです。

しかし…。

あの試合で、寺地にとって矢吹が相性の悪い相手だという印象も、多くの人が感じていたでしょう。

前回、病み上がりだった寺地は十分なコンディションを作って来るはずです。そして、公開採点に対しても、初戦とは違う落ち着いた対応を見せるはずです。

一方の矢吹に、何か上積みがあるかというと練習に専念できる環境です。

そして、初戦で勝利した自信と、バッティングへの批判に対する反骨ーー心理的な部分ですが、寺地とは練習環境や根性、思い込みでは埋めきれない戦力差があるように思えます。

ただ、寺地にとっての矢吹が決定的に相性が悪いのだとすると…初戦のように、もつれた展開になるかもしれません。