Saturday 5, March 2022
Pechanga Arena, San Diego, California, USA  
Jr.Bantam weight 12R


チョコラティト、見事な完勝でした。

二人のスタイルとマルチネスの体重超過から、年間最高試合の候補になるような激闘になる、という予想も聞かれましたが、両者の技量と経験の差は如何ともしがたい大きなものがありました。

体重差は関係なし。

ウェイト超過した相手との対戦を受け入れることは、肯定しません。

しかし、ローマン・ゴンザレスが何者なのかをあらためて思い知らされた12ラウンド36分間でした。

良い子は真似しちゃいけません。

Punch Stats

PUNCHESGONZALEZMARTINEZ
Total landed374182
Total thrown1076713
Percent35%26%
Jabs landed2814
Jabs thrown394262
Percent7%5%
Power landed346168
Power thrown682451
Percent51%37%
-- Courtesy of CompuBox
12ラウンドで1076発。相変わらずの手数と、利き手の着弾率50%超え。解説陣が何度もaccuracyという言葉で、34歳のニカラグア人を絶賛していました。

試合は第6ラウンドにフライ級王者をグラつかせる見せ場もつくったワンサイドゲーム。オフィシャルは118-110, 117-111,116-112。

「計量では大きく見えたマルチネスが小さく、弱く、経験不足に映った。彼はフライ級に戻るべきだ。チョコラティトは素晴らしい。加齢は軽量級ボクサーにより厳しくのしかかるはずなのに、今日の彼は全盛期のようだった」(エディ・ハーン)。

ロマゴンは「メキシコのお客さんがいっぱい入っていたから、正面から打ち合って彼のパワーを感じたい、そして私のパワーを彼に伝えたい」とコーナーに話したそうですが「一つのラウンドも与えるな」と指示されて、その通りに実行しました。

「マルチネスが最後まで立っていたことに驚いた。6週間前のオファーを受けてくれた上に、素晴らしいハートも見せてくれた」と27歳のメキシカンに感謝、体重超過については「厳しい減量ではミスや不測の事態もある。しかも今回の彼には準備期間がなかった」。

性善説の塊…。世界中の人々がロマゴンなら警察は入りません。戦争も起きません。

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チョコレートカラーのエバーラストには「Chocolatito」とロマゴンのシルエットがイラストされています。。マルチネスのグローブはエディ・レイノソがプロデュースするメキシコカラーのNO BOXING NO LIFEブランドで、やはり「Rey Martinez」とプリントされている、オリジナル版。

それにしてもロマゴンのチョコレート色のエバーラスト、格好いいです、強そうです。


そして、偉大なチョコラティトはキャリアハイのファイトマネー72万5000ドルに加えて、マルチネスのファイトマネーから罰金2万5000ドルが上乗せされ、最終的な取り分は75万ドルに。

ちなみにマルチネスのファイトマネーもキャライアハイの25万ドル。当日計量で122.6ポンド、ファイトマネー20%の5万ドルをロマゴンとカリフォルニア州アスレティックコミッションに2万5000ドルずつ徴収されることになりました。

新型コロナ感染で休養中のLineal/リング誌/WBA王者ファン・フランシスコ・エストラーダは、セカンドタイトルホルダーのジョシュア・フランコとの団体統一戦が6月開催を目処に義務付けられています。

エストラーダとの第3戦がセットされなければ、シーサケット・ソールンビサイとのやはり第3戦が有力視されています。

日本のボクシングファンからすると、井岡一翔も絡めて欲しいところですが、今のロマゴンやエストラーダを日本に呼ぶには100万ドルでは済まないです。そう考えると、井岡が出て行くしかありません。

ESPNなど複数のメディアが、ロマゴンのバンタム級転向の可能性にも触れています。

He'll chase a title in a fourth weight class. Gonzalez expressed interest in a 118-pound title bout, a weight class headlined by Naoya Inoue, but that also features future Hall of Famer Nonito Donaire. 

ロマゴンは階級制覇を追求するつもり。井上尚弥が君臨、未来の殿堂選手ノニト・ドネアもいるバンタム級でのタイトル戦に興味を示している。

※ロマゴンはカルロス・クアドラスに勝ってWBCジュニアバンタムのピースを獲得していますから、バンタム級で目指すのは4階級制覇ではなく5階級制覇。カル・ヤファイから奪ったWBAもスーパーに格上げされていますから、いずれにしてもすでに4階級制覇は達成しています。

日本では5階級制覇のドネアのジュニアバンタムは暫定タイトルだったため、ドネアは世界的には4階級制覇。 

決着をつけなければならないエストラーダにシーサケット、井岡もいますからバンタム転向はまだ先でしょう。