Saturday 26, February 2022
Cosmopolitan of Las Vegas, Las Vegas, Nevada, USA  

Jr.Light Contest, 12 Rounds


全勝同士の激突とはいえ、戦前の予想はガルシア勝利に12倍のオッズが付くなど、スーパースター候補の〝Primetime〟コルバートに偏っていました。

ドミニカ人のガルシアは、ほぼ無名の30歳。リオデジャネイロ2016にバンタム級(56㎏)で出場したオリンピアンですが、1回戦敗退。

ガルシアはアマチュアで300戦を超えるキャリアがあり、25歳のコルバートもアマ103勝3敗のエリート。

しかし、コルバートはハンドスピードは見るべきものがあるものの、防御には穴が多く、ジェスレル・コラレスも仕留められない非力な130パウンダー。

カラフルに染めた髪と、オーナーを務める「プライムタイムチキン」の広告をあしらったド派手なトランクスで、キャラ先行の過大評価という辛口は当たっていました。

それでも、コルバートが判定をものにすると予想していましたが、〝エイドリアン・ブローナー2世〟と揶揄される通りの脆さを晒け出してしまいます。

7ラウンドにダウンを奪われるなど全く良いところなく、3−0(119-108/118-109*2)の大差判定で敗れた〝Primetime〟。

「パワーがないのに正面から打ち合うべきじゃない」という解説陣の見方も虚しく、12ラウンドがいたずらに過ぎて行きました。劣勢を挽回するBプランを見せることもできなかったコルバートは、見かけ通りにボクシングIQも相当低そうです。性格は良い奴っぽいんですが。

一方のガルシアは、頑丈で強い。尾川堅一とも噛み合いそうです。

3週間前に急遽代役出場が決まったガルシアは、トレーナーのイスマエル・サラスがロベイシ・ラミレスの試合のため渡英していましたが「プロフェッサー(サラス)から『ラッキーだ。コルバートなら楽に勝てる』と自信を与えてもらった」という予言通りに圧勝しました。

「いきなり無敗のサウスポーとの対戦で、対応しきれなかったのでは?」と聞かれたコルバートは「言い訳はしない。彼の方も急なオファーだった。今夜は彼が強かった」と潔く敗北を認めました。

この辺りは、言い訳しかしないブローナーとは全く違い好印象ですが、あのパワーのなさは致命的。

ノックアウトしかない状況で最終回に総攻撃を仕掛けたものの、簡単に跳ね返されてしまう姿からは、世界トップでは生き残れない脆弱さしか見出せませんでした。

ガルシアは無敗の戦績を14勝10KOに伸ばし、コルバートはプロ初黒星で16勝6KO1敗。