Saturday 26, February 2022
 
Cosmopolitan of Las Vegas, Las Vegas, Nevada, USA  

International Boxing Federation World Jr.Bantam Title 

ジェルウィン・アンカハスvsフェルナンド・マルチネス

次の試合で、WBO王者・井岡一翔との団体統一戦を予定しているIBF王者アンカハスにとっては負けられない一戦。

日本のボクシングファンにとっても、アンカハスには負けて欲しくなかったのですが…。

30歳、同い年の対戦ですが両者のキャリア、対戦相手の質には大きな差があり、戦前のオッズはアンカハスが1/5=1.2倍、マルチネスが50/11=5.55倍。王者の防衛が固いと見られていました。

しかし、試合が始まると激しい打撃戦を挑戦者が制する形で最終回のゴング。

王者のボディと挑戦者の顔面へのパンチ、どちらが見映えするかは明らかで、オフィシャルは117-111, 118-110, 118-110のユナニマス。

2012年3月以来、10年ぶりの黒星を喫したアンカハスは今春にも日本のドル箱スター井岡一翔との団体統一戦が内定呈していましたが、これでご破算。 

全勝のレコードを14(8KO)にまで伸ばしたフェルナンド〝Pumita(軽石)〟マルチネスは、今回の試合が米国デビュー。

アンカハスをプロモートするTGB Promotionsが再戦条項を盛り込んでいるかどうかは不明ですが、アルゼンチンのPumitaは初防衛戦を「井岡と日本で」となれば大喜びでサインするはず。

井岡陣営に取ってもアンカハスほどの報酬を積む必要はないでしょう。

そして、今日の試合を見る限りは馬力はあるものの、アンカハス以上に井岡にとってオーダーメイドのスタイルに思えます。

実績のあるアンカハスの敗北は残念ですが、マルチネスとの団体統一戦、早急に交渉して欲しいところです。