あけましておめでとうございます。
さて、10年前の2012年、世界のボクシングシーンを振り返りながら、今年も面白い試合が私たちを楽しませてくれることを祈願して、朝から乾杯!
慢性的な経営危機で誌面でも大きなリストラを強いられたリング紙から消えた名物特集は、いくつもあります。
毎年1月号に企画されていた「OUR PEERLESS Ring100(リング誌限定独自のPFP100傑大発表)」も惜しまれつつ姿を消した名物特集の一つでした。
2012年1月号のカバーはフロイドとマネー。このメガファイトが実現するのかどうか、熱望が冷めて「WILL IT HAPPEN?」(実現するのか?)疑心暗鬼に陥っていた時期です。
PFPの記事ではおなじみの「これはくだらない妄想」という〝おことわり〟は、この記事の冒頭でもしっかり書き込まれています。
「新聞は一面から重大な記事を報道、最終面の端っこに今日の星占いがある。PFPはまさに〝星占い〟のようなもの。意味のないお遊びだ。意味のないお遊びを真剣にとらえたり、考えたりする人とは付き合いたくないが、意味のないお遊びを楽しめない人は不幸だ」。
では、 2012年のOUR PEERLESS Ring100、栄えある第1位は…。「PFPなんて誰も覚えちゃいない」と普段吐き捨てている私ですが、2012年1月なら覚えてなくても、PFPを知らないファンでも、誰にでもわかるでしょう。
第1位はマニー・パッキャオで、2連覇。リング誌はメイウェザー戦実現には悲観的で、ジュニアミドル級でのミゲール・コットとの再戦の可能性について触れていました。
2位はフロイド・メイウェザー。
3位以下10位まではセルヒオ・マルチネス、ノニト・ドネア、ファン・マヌエル・マルケス、ウラジミール・クリチコ、ティモシー・ブラッドリー、ポンサクレック・ウォンジョンカム、ジョバンニ・セグラ、アンドレ・ウォード。
日本人のランキングと、リング誌のコメントを簡単にピックアップします。
最高位は長谷川穂積の29位。「あまりにも脆い顎」「冷静なマッチメイク」を指摘された〝ジャパニーズ・パッキャオ〟は、前々年の12位から前年15位、そして29位とキャリアの下り坂を降りていました。
続いて36位が西岡利晃。前年55位。スランプに陥っていたジョニー・ゴンザレスを逆転KOで下すなど、15連勝中。リング誌はこの記事では「ジャパニーズ・スリル・マシン」と表現。
38位は亀田興毅。「お騒がせ男」 と書かれながらも「バンタム級はトーナメントが進められており、亀田の参戦=SHowTimeでの米国デビューが期待される」。
59位は亀田大毅。前年64位。興毅との兄弟王者だが、 彼らはヘビー級ではなく、米国では誰も見ないフライ級やバンタム級。それでも、日本では何千万人(何百万人ではない)もの人が視聴するスーパースターだ。
93位は内山高志。前年は圏外。2010年のアジア最高選手賞ボクサーは、第3ラウンドにダウンを喫するも、三浦隆司をストップしてジュニアライト級王座を防衛。ガードが甘く、来年はこのリストに載っていないだろう。
▶︎▶︎▶︎10年ひと昔、といいますが、まさにそうです。
井上尚弥も村田諒太もプロボクサーとしては影も形もなかった2012年。
このリング誌1月号では「プロスペクト10」も紹介しています。デメトリアス・アンドラーデ、シャリフ・ボゲーレ、トマス・デロルメ、エドウィン・ロドリゲス、メルシト・ゲシタ、ラティーフ・カヨデ、ダーレイ・ペレス、デビッド・プライス、ゲイリー・ラッセルJr.、ジェシー・バルガス。
プロスペクト10から漏れた中から、レオ・サンタクルスらに並んで亀田和毅の名前もリストアップされていました。
さあ、2022年はどんな1年になるのでしょうか?
パッキャオは大統領になれるのか?
村田諒太の日本ボクシング史上最高の勝利はもたらされるのか?
井上尚弥の2試合で2階級完全統一の離れ業を目の当たりにできるのか?
今年もよろしくお願いいたします。
さて、10年前の2012年、世界のボクシングシーンを振り返りながら、今年も面白い試合が私たちを楽しませてくれることを祈願して、朝から乾杯!
慢性的な経営危機で誌面でも大きなリストラを強いられたリング紙から消えた名物特集は、いくつもあります。
毎年1月号に企画されていた「OUR PEERLESS Ring100(リング誌限定独自のPFP100傑大発表)」も惜しまれつつ姿を消した名物特集の一つでした。
2012年1月号のカバーはフロイドとマネー。このメガファイトが実現するのかどうか、熱望が冷めて「WILL IT HAPPEN?」(実現するのか?)疑心暗鬼に陥っていた時期です。
PFPの記事ではおなじみの「これはくだらない妄想」という〝おことわり〟は、この記事の冒頭でもしっかり書き込まれています。
「新聞は一面から重大な記事を報道、最終面の端っこに今日の星占いがある。PFPはまさに〝星占い〟のようなもの。意味のないお遊びだ。意味のないお遊びを真剣にとらえたり、考えたりする人とは付き合いたくないが、意味のないお遊びを楽しめない人は不幸だ」。
では、 2012年のOUR PEERLESS Ring100、栄えある第1位は…。「PFPなんて誰も覚えちゃいない」と普段吐き捨てている私ですが、2012年1月なら覚えてなくても、PFPを知らないファンでも、誰にでもわかるでしょう。
第1位はマニー・パッキャオで、2連覇。リング誌はメイウェザー戦実現には悲観的で、ジュニアミドル級でのミゲール・コットとの再戦の可能性について触れていました。
2位はフロイド・メイウェザー。
3位以下10位まではセルヒオ・マルチネス、ノニト・ドネア、ファン・マヌエル・マルケス、ウラジミール・クリチコ、ティモシー・ブラッドリー、ポンサクレック・ウォンジョンカム、ジョバンニ・セグラ、アンドレ・ウォード。
日本人のランキングと、リング誌のコメントを簡単にピックアップします。
最高位は長谷川穂積の29位。「あまりにも脆い顎」「冷静なマッチメイク」を指摘された〝ジャパニーズ・パッキャオ〟は、前々年の12位から前年15位、そして29位とキャリアの下り坂を降りていました。
続いて36位が西岡利晃。前年55位。スランプに陥っていたジョニー・ゴンザレスを逆転KOで下すなど、15連勝中。リング誌はこの記事では「ジャパニーズ・スリル・マシン」と表現。
38位は亀田興毅。「お騒がせ男」 と書かれながらも「バンタム級はトーナメントが進められており、亀田の参戦=SHowTimeでの米国デビューが期待される」。
59位は亀田大毅。前年64位。興毅との兄弟王者だが、 彼らはヘビー級ではなく、米国では誰も見ないフライ級やバンタム級。それでも、日本では何千万人(何百万人ではない)もの人が視聴するスーパースターだ。
93位は内山高志。前年は圏外。2010年のアジア最高選手賞ボクサーは、第3ラウンドにダウンを喫するも、三浦隆司をストップしてジュニアライト級王座を防衛。ガードが甘く、来年はこのリストに載っていないだろう。
▶︎▶︎▶︎前年100位で初登場、このとき47位だったカネロ・アルバレスのご紹介。
We're still not sure if he's the real-deal or not.
「この赤毛の青年が本物なのかどうか、私たちにはまだわからない。確実なことは二つ。一つ目は危険なパワーパンチャーとの対戦を避ける絶妙なマッチメイクの恩恵を受け続ける、現代屈指のスーパースター候補であること。もう一つは、1戦ごとに目を瞠る成長を見せていること。彼ほど学習能力の高いボクサーは非常に珍しい」。
カネロの評価は鋭い。スーパースター〝候補〟の候補を外せば、今でもそのまま当てはまりそうです。
その一方で、内山の評価は節穴でした。
すでに、ミドル級のストラップを掴んでいたゲンナディ・ゴロフキンを100傑に数えていないところも、相当な節穴ぶりです。
▶︎▶︎▶︎10年ひと昔、といいますが、まさにそうです。
井上尚弥も村田諒太もプロボクサーとしては影も形もなかった2012年。
このリング誌1月号では「プロスペクト10」も紹介しています。デメトリアス・アンドラーデ、シャリフ・ボゲーレ、トマス・デロルメ、エドウィン・ロドリゲス、メルシト・ゲシタ、ラティーフ・カヨデ、ダーレイ・ペレス、デビッド・プライス、ゲイリー・ラッセルJr.、ジェシー・バルガス。
プロスペクト10から漏れた中から、レオ・サンタクルスらに並んで亀田和毅の名前もリストアップされていました。
さあ、2022年はどんな1年になるのでしょうか?
パッキャオは大統領になれるのか?
村田諒太の日本ボクシング史上最高の勝利はもたらされるのか?
井上尚弥の2試合で2階級完全統一の離れ業を目の当たりにできるのか?
今年もよろしくお願いいたします。
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