まだ9月になったばかりですが、リング誌11月号。

特集は「世紀の大勝負から40年〜レナードvsハーンズ第1戦」。
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ロンダ・ラウジーやクラレッサ・シールズ、井上尚弥…低迷を続けるリング誌が現状打破を図るべく意表をついたカバー(表紙)を連発したのは2年前でした。

しかし、いずれも、売上増どころか大不評。

「女子MMA選手なんて興味ない」「シールズは素晴らしいけどリング誌は別の記事を書け」「井上尚弥って誰だよ?」…。

そこで、舵を切り替えたのがリング誌の売上が伸びた時代のスター選手への回顧でした。

これは、米国ボクシング界の危篤状態がさらに悪化したことを伺わせる傾向です。

愛読者としても「じゃあ誰を表紙にしたら見映えするのか?」と聞かれると…答えに窮してしまいます。

カネロ・アルバレス?

確かに、リング誌スペイン語版は部数が伸びているといいます。しかし、実数は発表されていませんが微々たる数字でしょう。

コアなマニアは世界中にいますし、米国で唯一のボクシング専門誌になったリング誌は資産価値、ブランド価値はまだ残されているはず、一時噂されていたプリントバージョン廃刊はないでしょう。

とはいえ、Yahoo!スポーツが「ボクシングがここまで人気がないとは」と10年前に提携関係を打ち切ったように、米国ボクシング産業の凋落に歯止めがかからず、その価値も目減りしています。

リング誌のバックナンバーが、格安で出回っているのも寂しい光景です。

長年の愛読者としては、プリントバージョンは残って欲しい。

ベースボールマガジン社あたりなら買収できそうですが、赤字も抱え込まされ、相当ふっかけられるでしょう。




さて、気を取り直して、Opening SHOT。

正規の大凡戦に終わった、WBO世界バンタム級タイトルマッチです。
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ジョンリール・カシメロはパンチをまとめることが出来なかった。

しかし、逃げてばかりの元Jr.フェザー級王者とは違い、常に前に出て戦う姿勢を見せ、スプリットデジションで勝利をものにした。


それにしても、期待はずれの試合でした。