WBA王者の村田諒太とIBF王者ゲンナディ・ゴロフキンの団体統一戦が「12月31日東京」で大筋合意していると、BOXINGNEWS24が報じています。

大晦日まで、二人とも1試合も挟まないつもりでしょうか? 
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昨夜からずっと強風が吹き続けています。

歩道には風で落ちた梅の実がいくつも転がっていました。

それでも、ボクシングの世界王者の数の方がずっと多いでしょう。

村田に先立ち中谷正義のワシル・ロマチェンコ戦が6月26日、ラスベガスのバージンホテルで決定、大晦日のGGG戦が決まると、今年だけで日本史上に残るビッグファイトを2度も迎えることになります。

ロマチェンコもGGGも元PFPキング。そして何よりもライト級とミドル級という世界的な人気クラスで屈指の強豪です。

日本ボクシング史上最高の決戦は「ファイティング原田vsエデル・ジョフレ」であることに誰も異論はないでしょう。

モハメド・アリをかわしてリング誌の60年代PFPキングのジョフレを2度も撃破、史上初のフライ、バンタム2階級制覇を果たした原田の偉業は、原田にしか負けなかった歴史的なグレート、ジョフレありきの運に恵まれた側面もあり、もはや更新不可能かもしれません。

原田は、アリ以上の大物を2度も倒したのですから。

ただ、言い方は悪いですが、米国目線では「所詮バンタム級」なのです。

あの時代、質の面ではジョフレを倒すことがボクシング界で至高の栄光でした。

しかし、ジョフレの知名度や存在感はアリはもちろんヘビー級の世界ランカーにも遥かに及びませんでした。

村田や中谷の相手は、二人とも大勝負に敗北した落ち目の元PFPキング。

GGGはアルファベットのピースを一つ持ってるに過ぎません。ロマチェンコに至っては手ぶらです。

それでも彼らが成し遂げるかもしれないのは〝アリを倒す〟ことなのです。

日本人には遠く険しい高嶺に咲いた花、その花をわずか半年で二輪も摘み取ることができるかもしれないのです。

勝敗はひとまず置いておいて、世界にその名を轟かせた人気階級のビッグネームに挑んだ日本人のベスト10を振り返ってゆきます。