ソフトバンクグループの2021年3月期連結決算の最終利益が、4兆円を大きく上回る見通しだそうです。

日本史上ではトヨタ自動車(18年3月期)の約2.5兆円を一気に抜き去り過去最高。

バブル崩壊まで一般的だった〝ガラパゴス決算〟ではなく、グローバルスタンダードの国際会計基準に則った数字ですから、Google(20年12月期)の約4兆3000億円を抜いてAppleの約6兆円を追いかける数字です。

韓国のネット通販など投資先が株式上場し、高値で取引されたことで含み益が生じたのが、記録的な〝史上最高〟のカラクリです。

もはや、その業態は機関投資家、株式市場の動向で業績が乱高下する体質になっています。実際、昨年度は巨額赤字に沈んでいます。

日本の企業が大きく成長するのは悪い話じゃありません。

さすが、実質世界最高の経済大国です。

ただ、日本はこのパンデミックの最中で、ワクチンも作れない国です。

高度に自由や権利が保障されているが故に、国も自治体もロックダウンなど最も有効な対策を講じることができず、零細企業の飲食店に多くの負荷をかけ、国民に一方的ななお願いをすることしかできない国です。

この国は、本当に経済大国なのでしょうか?

作れないのは、ワクチンだけでないかもしれません。

もう、この国からはカップヌードルもウォークマンも生まれないでしょう。

もう何も作れない、生み出せないのかもしれません。

お金をぐるぐる回すことでしか利益を生むのことが出来ない企業がひしめく、そんな国になってしまったのかもしれません。