井岡一翔がビッグファイトを追求しているジュニアバンタム級で、IBFのストラップを握っているジェルウィン・アンカハスの9度目の防衛戦がようやく決まりました。

舞台は4月10日、コロナ下ですっかりお馴染みになったコネティカット州アンキャスビルのモヒガン・サン・カジノ。

2019年12月7日のミゲール・ゴンザレス戦から1年122日ぶりのリングに上がるプリティボーイの相手は、ジョナサン・ハビエル・ロドリゲス

元々、2019年11月にセットされていたカードでしたが、パンデミックで2度延期、2020年での対戦は叶いませんでした。

どちらも好戦的なファイターだけに面白い試合になりそうです。

この試合はPremier Boxing Champions (PBC)がプロモートする「ジャロン・エニスvsセルゲイ・リピネッツ」のイベントに組み込まれたもの。

アンカハスのマネージャー、ヤヴェン・ジメネスは「新しいプロモーターに良い買い物をしたと印象付けるためにも非常に重要な試合」と語っています。

トップランクと3年契約を結び、モンスターとの対戦を見送ったアンカハスでしたが、契約更新はしなかった模様です。
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米国2大プロモーターだった(過去形でいいでしょう)トップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)ですが、ずいぶん影が薄くなりました。

トップランクはForbes Fighterのタイソン・フューリーと契約しているとはいえ、緩やかな関係。

完全傘下に収めるビッグネームは人気のないテレンス・クロフォードと、ボブ・アラムへの不信感を隠さないテオフィモ・ロペス。

ESPNの後ろ盾があるトップランクですが、GBPほどではないにせよ屋台骨は揺らいでいます。

アンカハスは〝絵札〟ではないものの、この引き抜きは、いわゆる〝蟻の一穴〟です。

アル・ヘイモンがなりふり構わずパッキャオ獲得に動き、それに何も出来なかったトップランク。

テオフィモの契約はまだ残っているとはいえ、強引な引き抜き工作があるかもしれません。少なくともテイクオーバーの心はトップランクを離れています。

クロフォードが看板…。悲惨です。

結果論ですが、屈辱的な大幅譲歩をしてでもパッキャオは引き止めるべきでした。