先ほどアップされたリング誌電子版「ROMAN GONZALEZ AND THE TITLE-REIGN KINGS OF BOXING」(ロマゴンと世界戦最多経験王者)を短観も交えてご紹介。

6日後、ジュニアバンタム級のリング誌タイトルも加えた団体統一戦のリングに上がるローマン・ゴンザレスにとって、これが19度目の世界タイトルマッチ。
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これまでの18戦は16勝10KO2敗。フライ級時代にPFPキングにも君臨したチョコラティトは、殿堂入り確実、史上最高の軽量級の一人です。

世界戦登場回数、現役では19回(井岡一翔:17勝10KO2敗/ノニト・ドネア:15勝10KO4敗/マルコ・フック13勝5KO5敗)が最多。

…おいおい、19連続防衛ゲンナディ・ゴロフキンを忘れるな!

GGGはカネロ・アルバレスに敗れたあとセルゲイ・デレビャンチェンコとの決定戦に辛勝してIBFを奪還、去年12月にカミル・シェルメタを粉砕して防衛に成功してるから、世界戦21試合のはず。

しかし、このブログでもたびたびご紹介しているように世界的には「同一団体が同一階級に複数王者を乱立させた場合は上位王者一人しか認めない」のが通例です。

リング誌も「The Ring recognizes only the absolute WBA champion.」の姿勢です。「同一階級に王者は一人」。当たり前に正しい考え方です。

そこには「上位王者(WBAスーパー)が存在するならセカンド王者(レギュラー)は認めないという〝ルール〟が存在します。これも当たり前に映りますが、GGGはこの〝ルール〟の犠牲者です。

GGGとの対戦をあからさまに回避し続けたフェリックス・シュトルムがスーパー王者として並立していた間の世界戦が、ごっそり間引かれているのです。

そのため、リング誌などではGGGの世界戦成績は〝わずか〟13試合、11勝9KO1敗1分にとどまってしまうのです。

日本では、井上尚弥の世界戦は15戦で全勝13KOと考えられていますが、リング誌ではジェイミー・マクドネルとファン・カルロス・パヤノの2試合が「WBAスーパー王者が存在していた」ために間引かれて、GGGと同数の13戦全勝11KOとカウントされてしまっています。

GGGのケースは特に理不尽な思いが強いですが、仕方がありません。「シュトルムは逃げてたから上位王者とは認めない」というのは正義の考え方ですが、そこにあるのはどうにでもデッチあげることができる「無法」であり「法治」ではありません。

この「法治」の考え方では…そうです。村田諒太はまだ世界戦を1試合も戦っていないことになるのです。

井岡が「19」で現役最多を走る「世界戦出場回数ランキング」。

過去を紐解くと当たり前ながら、とんでもない怪物が現れます。

歴代最多はフリオ・セサール・チャベスの37戦(31勝21KO4敗2分)。

2位以下はバーナード・ホプキンス(36戦=26勝13KO6敗2分)、オマール・ナルバエス(32戦=28勝12KO3敗1分)、オスカー・デラホーヤ(29戦=24勝17KO5敗)、バージル・ヒル(29戦=24勝7KO5敗)、ウラジミル・クリチコ(29戦=25勝19KO4敗)、マルコ・アントニオ・バレラ(29戦=25勝14KO4敗)、マニー・パッキャオ(28戦=22勝12KO4敗2分)と続きます。

パッキャオの28戦は少ない気がしますが、これは「セカンドタイトルはノーカウント」という理由だけではありません。パックマンのこの数字には「非世界戦」のメガファイトをいくつも戦った極めて現代的なボクサーの特質が表れています。

※同数の場合は先に達成した選手が上位にランキングされています。


井岡にならぶ19度目の世界戦に臨むロマゴン。この二人の激突はあるのでしょうか?あるとすると、そのときには「二人合わせて世界戦40度」という、大看板が掲げられそうです。



▶︎今回の契約条項に盛り込まれていたのは「21日前計量」と「7日前計量」。

昨日の「7日前」では「119ポンド以内」が求められています。

昨日のウェイ・インは、ロマゴンが118.2ポンド、エストラーダ118ポンド。両者とも〝一発クリア〟。 

121ポンド以内が求められる「21日前」も、ロマゴン120.6、エストラーダ120と両者とも順調にウェイトコントロールが進んでいます。

このまま最高の状態で激突してください!