材料は全米ボクシング記者会(BWAA)とESPN、リング誌の PFPと、人気階級についてはpotential  fightのオッズ。

透明な専門家の投票制で選出されるBWAAとESPNに対して、リング誌は密室合議制。脳内ランキングに透明性など求めてどうする?というのはもっともですが、説得力が出るのはESPNのような記名投票制です。

また、人気階級限定とはいえ、potential fightのオッズが立っている場合はそれを最優先して考えます。

まず、3月2日現在の三メディアのPFPを並べてみます。
スクリーンショット 2021-03-02 23.12.13
赤字はそのメディアにだけランキングされた選手で、いずれも9位か10位。つまり、8位までは〝共通認識〟ということです。

トップ3は完全一致。井上尚弥はアッパレです。

リング誌とESPNの階級別ランキングもほとんど一致しています。アルファベット団体のインチキランキングとは全く違います。当たり前といえば当たり前です。

先日の「カネロ・アルバレスvsアブニ・イルディリム」を見て、まともなボクシングファンなら「指名挑戦者を軽く粉砕するなんてカネロはすごい!」なんて発想はチリほども思い浮かびません。

次に、ポテンシャルオッズの一部を切り取ってみました。
スクリーンショット 2021-03-02 23.25.38
PFPではいずれもクロフォード>>スペンスという序列ですが、potential fightのオッズは、10/11(1.91倍)と5/4(2.25倍)。肉薄しています。

この対戦が実現すると、専門家予想は逆転するかもしれません。ウェルター級バージョンのクロフォードの対戦相手は、あまりにも水準が低すぎます。クロフォードの剣は鈍りきってるでしょう。

現時点なら、私もスペンスの中盤から終盤のストップを予想します。

さらに、テオフィモ・ロペスとワシル・ロマチェンコの再戦に至っては6/5(2.2倍)、11/10(2.1倍)とこちらもカミソリ一枚のオッズながら、PFP順位を逆転しています。

もちろん、現実に動いていないオッズで「ウィリアムヒルが適当に叩いただけ」の数字ですが、それでも大手ブッカーの見立ては、ボクシングファンの目にも「まずまず」と映るんじゃないでしょうか。

少なくともアルファベット団体の錯乱ランキングよりは1億倍マシです。


…ちゃちゃっと書けるなと思いましたが、ここで続きます…こんなんばっかりですが、思いついたこと、書きたいことだけしか書かないので、そりゃ書きかけの山が積もってゆくのでした。