リング誌のDOUGIE’S FRIDAY MAILBAG (PETERED-OUT PUNCHERS, #P4P TROLLING, LIGHTWEIGHTS)からの拙訳です。

こういう記事はESPNなどでも、度々掲載されています。このブログでも紹介していますが…。

この場末のブログは口の悪い酔っ払いの暴言ならぬ暴文ですから、誤解されてる方も多いでしょうが、私はボクサーの味方です


軽量級の需要が絶望的に無い米国市場に打って出る、しかも、そこではすでにウエルター級やミドル級などの人気階級が支持されていてる。さらに、その市場は半世紀以上も凋落傾向を辿っている。

市場が拡大基調なら、まだかすかなミクロン・チャンスがあるかもしれません。

しかし、こんな危険しかない没落市場に外国人が勝負を賭けるとしたら、マニー・パッキャオや村田諒太のように人気階級に乗り込むしかありません。

あるいは、中途半端なカネではなく、ナジーム・ハメドを支援したイエメンやサウジアラビアのように5000万ドルレベルの放映権料をESPNに支払えば、在りし日のHBOがニューヨークで展開したように大々的に宣伝してふさわしい会場を用意してくれます。

西岡の「MGMメイン」の失態は、ある意味でカネの出し方が中途半端だったのです。「狭い宴会場」「マイナーテレビ」「ファイトマネー100万ドル」だから、浅ましいと嘲笑されたのです。

実は「ファイトマネー100万ドル」はどうでも良いのです。いや、むしろ無かった方が良かった。5万ドルとかの方が「それでもラスベガスで戦いたいんだ」という清廉な挑戦をアピールできました。

帝拳や大橋会長がこれ見よがしにありえない金額を、米国側が用意したかのように発表するから、ますます嘘くさくなるんです。井上も、大橋会長がカリフォルニア州アスレティックコミッションの発表数字の倍以上の金額を言っちゃうからダメなんです(マロニー戦は一切出してません、賢明です)。

長谷川穂積の「ジミー・レノンJr.の自腹来日」も同じ根っこです。

ハメドのように50億円出してれば「大会場」「HBOのワールドチャンピオンシップボクシング」が用意されます。この時点で「すげー」とファイトマネーはどうでもよくなります。

ちっちゃい会場で、しょぼいテレビで「100万ドル」だから誰もが「?????」となるんです。

それでも能面を被れだの、着物を羽織れだの、日本刀を振り回して入場しろなど、ハメドにしたような要求を突き付けてくるでしょう。

ハメドの場合、当時の中東には戦うリングがありませんでした。そして〝アラブ発揚〟の意義もありました。

しかし、西岡利晃や井上尚弥には、ラスベガスなんか比較にならない軽量級では世界最大の舞台が日本で用意できます。

。。。。。。ラスベガスに何しに行くんですか?
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2019年2月号と9月号で2度も井上を単独カバーしてくれたリング誌。その後、WBSSで優勝して、PFPでも2位に推してくれたのに、3度目はいつでしょうか?

前置きが長くなりました。。。。

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井上尚弥はクラスを上げながらも世界のトップ選手を相手に勝つだけでなく、驚くべきことにことごとく粉砕して見せた。私たちが目の前にしているのは、もう一人のロマゴンだ。

しかし…ロマゴンと全く同じように、不幸なことに米国では誰も彼のことを知らない。そして、不幸なことにこれからも彼は無視され続けるだろう。日本以外のマーケットで、フェザー級以下のクラスが注目されることなど、まずありえないのだ。

もちろん、井上も米国のリングに上がっているが、騒いでいるのは日本だけ。米国ではハードコアな一部のマニア以外は、井上には興味はない、というかそもそも知らない。

井上は、昨年10月にESPNデビューを果たしたが、一般的なボクシングファンに名前を知られるにはまだまだ多くの時間も、演出効果も求められる。

昨年、このパンデミックがなければ、井上はもう1試合米国で戦っていたはずだ。

井上を“overlooked stepchild.”(見落とされた義理の子供、つまり「誰それ?」)と無視する前に、あと少しだけトップランクとESPNは待つべきかもしれない。


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「あと少し待つ」というのは、日本が大騒ぎしてくれて「ハメド級の放映権料を待つ」ということでしょうか。

こういう記事は、フィリピンやプエルトリコのネットニュースの重箱の隅まで突きまくるTHE ANSERなどの〝大本営〟は見てないふりをするのでしょうが…。

こういう記事もしっかり伝えないと、おかしな信者を増幅させるだけで、それが結局、西岡がラスベガスの話が出来ないという不憫で悲惨な結果につながるのです。

井上の100万ドル、あれは西岡の「MGMメイン」同様、本当の金額でしょうが 、どっから出てきたのかは明らかです。マッチポンプです。

書きかけの話で「ハメド式はダメなのか?」みたいなテーマがあったはずですが、私はそれでも良いと思います。

理想は「パッキャオ式」ですが、あれはビジネスモデルではなく、ただの奇蹟です。 

井上は、西岡のような中途半端な形でなく「ハメド式 」の札束で頬を叩く押し売りでセールスすべきです。そんなカネがないというなら、トップランクとは手を切るべきです。