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天気予報通りに朝から強い雨。

ぬるい雨です。春が近い。


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テオフィモ・ロペスがトップランク離脱も辞さないと、強気の条件交渉を展開しています。

ライト級のUndisputed Champion(WBCフランチャイズを正統と認めるのなら、ですが)テオフィモの次戦は、IBFの指名挑戦者ジョージ・カンボソスを迎えた防衛戦を予定しています。

しかし「125万ドル以上の報酬は用意できない」というトップランクとの間に軋轢が生じているのです。

「私は実力と人気共にライト級最高。全階級を通じても最も価値のあるボクサーの一人だ。このことを認めない人はいないだろう。正当な報酬が約束されないのならカンボソス戦はトップランク抜きでも構わない」。

井上尚弥が100万ドルならテオフィモは10倍もらってもいいはずですが、井上の場合は日本からの分厚いスポンサードを反映した金額です。

「ゲート収入が期待できず、カンボソス相手では PPVも打てない現状では125万ドルが精一杯」というトップランクの言い分もわからなくはありません。

もし,試合報酬を巡る交渉がまとまらなければ、IBFは日本時間19日に競争入札を実施することが決まっています。

入札に勝ったプロモーターが試合を主催するのです。

万一、テオフィモの取り分が125万ドルを下回る場合は、2018年にトップランクとESPNで交わされた7年契約によると、残りをESPNが補填することになっています。

これ、どうでしょうか?両者の取り分が7:3とすると、テオフィモの125万ドルを上回るには入札金額は約180万ドル以上が必要です。

ゲート収入とスポンサー料が制限されるコロナ下では厳しい数字に見えますが、PBCやマッチルームの横槍が入ると入札金額が一気に跳ね上がる可能性もあります。

これは、なんとなくトップランクがテオフィモにひれ伏す気配が濃厚です。

トップランクが傘下に収める最大のスターはタイソン・フューリーですが、こいつはフランク・ウォーレンやMTKグローバルなど多くの利権が絡む文字通りの大巨人。トップランクが気を使う存在です。

ウェルター級の駒も不人気で貧乏神のテレンス・クロフォードだけ、実質テオフィモ頼りというトップランクにとって、テオフィモの要求を撥ね付けることは出来ないかもしれません。