4-Belt Eraは、4団体*17階級=68王者時代というだけでなく、上位タイトルや下位(セカンド)タイトルなどが混在する同一団体同一階級複数王者時代です。

JBCや日本のメディアはWBAのセカンドタイトルを認めてしまってるので、ボクシング界の混沌を後押ししてると見られても仕方がありません。

3-Belt Era までは団体の数だけ王者がひしめく最低限の〝節度〟があり、複数階級制覇が今ほどお手軽ではなかったために決定戦が行われる頻度も低く、穴王者が量産されることはありませんでした。

1団体8階級の時代から、団体が4倍、階級が2倍強と単純に肥満・膨張しただけの話ではありません。

3-Belt Era まで、多くの場合で王者はその階級のベスト3と認められましたが、4-Belt Era ではベスト4とは言い切れない闇が広がっています。
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暫定王者に休養王者、フランチャイズ、ゴールド、シルバー、スーパー、レギュラー、ダイアモンド…名誉王者はどこへ行った?…王者の新語が続々と世に放たれているのに対して、死語になった言葉もあります。

 Uncrowned Champion、「無冠の帝王」はその代表です。

サム・ラングフォードやジョー・メデルだけではありません。

21世紀になって完全に絶滅した無冠の帝王たちの物語です。