極地探検家アーネスト・シャクルトンが、南極探検に向かうニロムド号に積み込んだ「Mackinley’s Rare Old Highland Malt Whisky」のうちの11箱がほぼ完璧な状態でベースキャンプの地下から発見されたのはちょうど100年後の2007年のこと。

MACKINLAY’Sの親会社となったホワイト&マッカイのマスターブレンダー、リチャード・パターソンがテイスティングを行い、当時の味わいを再現したレプリカ。

リチャード・パターソン、バランタインのロバート・ヒックスに並ぶブレンダーのレジェンドです。

瓶の裏面には「I  BELIEVE  it is  IN  OUR NATURE  to  EXPLORE to  REACH OUT  into the  UNKNOWN(未知への飽くなき探究心は人間の本能なのだ)」とエンボス加工が施されています。

値段は3000円を切りますが、キャップはコルク。700㎖入り、アルコール度数40度。
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シングルモルトを世界に広めた第一人者マイケル・ジャクソン(1942年3月27日 - 2007年8月30日) 監修のウィスキーグラスでいただきます。

色合いは浅い琥珀、香りは甘い穀物、若い印象が強い。もちろん、最初はニート(そのまま)で。

最初の味わいはドライで、口に含んでいるとナッツの甘みが感じられます。

ダルモアやアイル・オブ・ジュラ、グレンファークラスなどのモルトをブレンドしているそうですが、ピートの香りは弱い。熟成樽の気配もほとんど感じられません。

「ロックがお薦め」ということで、氷を一つ落とすと、ナッツに加えてスパイシーな香りがふわっと広がりました。水割りにするとさらに柔らかくなりそう。

「114年前に南極探検の伝説的な探査船ニロムド号に積まれたウィスキーのレプリカ」という物語が飲ませてくれるお酒です。

ボクシングでで例えると「有名なボクシングファミリーの血を引く25歳。英連邦ジュニアフライ級8位。13戦9勝3KO3敗2分 」。