井上尚弥話と違って、全く食いつきの悪い「野球部バカ中学生と受験」の話です。

さっきまで一緒に勉強してた場に、大手予備校の講師の方も顔を出していて、今年の大学受験についていろいろお話しされました。

ときどき勉強を見てる野球部のお兄さんが大学受験で、その予備校に通っていて、そこの模試やテキストなどの問題について何度か質問を受けてました。

英語の問題で「この模範解答は間違い」と指摘したことで、お礼と球拾いでもなんでも野球の練習を手伝わせて欲しいとなったのです。

今年からセンター試験に代わって実施される「共通テスト」についても「非常事態宣言が発令されても実施はされるし、そうでなきゃいけない」というお話と、記述式問題の採点がいかに手間がかかって難しいか、採点ミスや模範解答でミスが起きやすいかということ(言い訳ですな)を滔々と語られました。

常識的に考えて60万人の一斉テストで記述式を導入するというのは、相当なノウハウが求められます。

共通テストの目玉は、これまでセンター試験で試されることのなかった記述式問題の導入でしたが「採点者が実施数か月前まで確定しない=採点基準の徹底が難しい」「採点ミスのリスク」「自己採点との不一致率の高さ」の3点を主な理由に見送られてしまいましたが「それ3つとも、最初からわかってたよね?」って話です。

「受験生はそれまで記述式対策をしていて予備校や塾もそれに向けた準備を進めていたのに、それが全部無駄になる」。

勉強という大きな立場からは無駄なんてないのですが、ぶっちゃけ受験生は志望校合格だけを目指してるわけですから、徒労感は相当だったと思います。

さらに、共通テストは近所の学校施設などで実施するにしても、二次試験はどうなるのか?というのは不透明なままです。

そのお兄さんは大阪の大学を第一志望にあげているのですが、二次試験は当然大阪に行かなければなりません。地方から東京に来るケースはもっと多いでしょう。
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10代の受験生が振り回されるというのは本当にかわいそうです。

文部科学省のお役人もみんな元受験生で、誰よりも繊細で心配な気持ちを理解出来るはずなんですが、国家公務員ってのはどうしようもありません。

子供が学校の先生をやってるので、批判しにくいですが、公立の先生は能力も意識も非常に低い人が多いです。もちろん、優秀な方もいるのでしょうが。

その予備校の講師の方は「公立の先生は卒業した大学のレベルが低いから能力が低いのは仕方ない」と言いますが、先生なんて意識が高けりゃやって行けるんです。生徒より賢い必要もありません。ただし、能力も意識も低いともう、どうしようもありませんが。