105ポンドから122ポンド、日本があまたのタレントを展開するホットゾーンです。

やはり、注目は井上尚弥のバンタム級統一と、井岡一翔のジュニアバンタム級での大物対決。
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▶︎井上の次戦はまだ不透明なままですが、残るストラップはWBC(ノルディーヌ・ウバーリ)とWBO(ジョンリール・カシメロ)。

コロナ下による興行の停滞がしばらく続くとみられている中で「バンタムのベルトを一つ増やしたい」(井上)と、本人は至って現実的。

WBCがウバーリと暫定王者レイマート・ガバリョとの団体内統一戦を優先すると、今年狙えるのはカシメロのベルト。

フィリピンの野獣は3月にWBAセカンド王者ギレルモ・リゴンドーとの大一番が大筋合意に向かっており、この試合の勝者と今年後半に、前半にもう1試合戦いたいところ。

来年4月に28歳になるモンスターは、今がプライムタイムのど真ん中。本当は年3試合はリングに上がって欲しいのですが…。

井上の言葉を借りると「35歳で引退」「2022年にジュニアフェザー、そこから先はどこまで行けるか」ですが、ファンがじっくり見たいのは〝どこまで行けるか〟。

「メキシコのライバルは重要だと思う」とどこまでも冷静に分析する井上ですが、現状でまともなメキシカンはこのゾーンには存在しません。

そして、そもそも欧米の関心が低く、まともなメキシカンも見当たらないこのゾーンで戦う限り「パッキャオが見た風景」など幻覚でも拝むことはできません。

ここを突き抜けないと「米国でまともな注目を集めることのない無名」のままです。




▶︎昨夜、田中恒成の果敢な挑戦の大きな壁となった井岡一翔は、最激戦区であるジュニアバンタム級の〝最強決定トーナメント〟に名乗りを挙げました。
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現在、タイトルのピースは井岡のWBOの他、WBC(ファン・フランシスコ・エストラーダ)、WBA(ローマン・ゴンザレス)、IBF(ジェルウィン・アンカハス)と完全分裂状態ですが、3月にエストラーダvsロマゴンの「世紀の再戦」が決定、ここで2つのベルトが一人の王者の腰に巻かれることになります。

この4人の王者に加えて、エストラーダと1勝1敗、ロマゴンに2勝のシーサケット・ソールンビサイも絡み、PFPファイター展示会の様相を呈している階級。

誰もが紛うことなき強豪ですが、井岡にとってはアムナット・ルエンロンやドニー・ニエテスよりも噛み合う相手が揃いました。

とはいえ、田中恒成のような純情な相手は一人もいません。両拳に危険で狡猾な猛毒を持つ輩ばかりです。

それでも…いつも過小評価されてきた31歳のグランドマスターは、その偉大なキャリアを最高の勝利で締めくくってくれるはずです。


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【軽量級:126−135】


【中量級:140−160】


【重量級:168−200】


【ヘビー級】