現在、世界王者に就いているボクサーでの最多階級制覇はWBAウェルター級王者マニー・パッキャオの前人未到の「8」。

これは、2位のオスカー・デラホーヤの持つ「6」を二つも引き離す史上最多の階級制覇でもあります。

パッキャオに続くのは4階級制覇で、カネロ・アルバレス と井岡一翔、ローマン・ゴンザレスの3人。

マイキー・ガルシアやレオ・サンタクルスら玉座を喪失しているので、ここではカウントしません。

田中恒成は3階級制覇ですが、全勝無敗。もし、井岡にも勝って4階級制覇となると、史上最短16戦目での4階級制覇、しかも無敗の現役王者です。
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井岡が勝つにせよ、田中が勝つにせよ、この試合の勝者はタレントひしめくジュニアバンタム級でさらなるビッグファイトを追求することになりますが、次の階級制覇も視野に入れているはずです。

昨年、マイキーがエロール・スペンスに挑戦したとき「〝史上最速〟の5階級制覇達成なるか?」とESPNなど一部メディアが取り上げました。

もし、マイキーが勝つと最初のフェザー級王座獲得から10戦目でウェルター級到達でしたが、現実は「階級の壁というよりもスペンスの壁」(浜田剛史)に跳ね返されてしまいました。

現在の〝記録〟はレナードの「11」試合。続いてフロイド・メイウェザーとトーマス・ハーンズの「21」試合、オスカー・デラホーヤの「25」試合。

田中が大晦日に井岡を下して16戦目で4階級制覇。

そのまま17戦目でも究極の日本人対決・井上尚弥戦にも勝つとレナードに次ぐ〝史上2位〟ですが、レナードの「11」は、現時点でもすでにタイムアウトです。

悪い意味でめちゃくちゃです、レナード。卑劣です、レナード。

ランキング捏造やキャッチウェイト、ダブル階級ステイク…今のボクシング界を汚染している腐敗の数多くはレナード起源です。

日本で「デビュー最短」がクローズアップされるのは、軽量級が世界挑戦しやすい土壌にあるからです。まだプロで10戦もこなしていないボクサーが世界に挑戦する、軽量級ならではです。

いろんな意味で軽量級、特にジュニアフェザー以下は軽い、とにかく軽いのです。

富裕な日本のボクサーによって軽量級のタイトルが弄ばれる…今に始まったことではありません。

しかし、日本が本気になれば超人気階級のミドル級でも同じことができることを村田諒太が証明しました(アッサン・エンダムとの初戦で勝っていれば13戦目で最短記録)。

トップランクじゃありませんが「THIS IS BOXING」です。

タクシーの中でポチポチ打ってると話が逸れまくり、井岡と田中の話です。

テレビ生中継するTBSの深夜ニュース番組「ニュース23」でも昨晩、ぺろっと報じられました。

さすがTBS、見なきゃ良かったな内容でした。
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最低です。

内藤大助は素晴らしいフライ級王者です。世界王者になる前から、面白い試合を何試合も見せてくれました。

しかし、こんなの、ご本人がリップサービスのつもりで口にしたとしてもカットするのが当然です。

「東大vs京大」?。くだらないクイズ番組のコピーか?

「3階級制覇vs4階級制覇」をテーマにしたんなら、海外の事例と比べるとか、短い時間でも正しい方向から興味を惹起するやり方なんていくらでもあるはずです。

リング誌やESPNの「ものすごいサーカスがやってくるぞ!」な大業な告知はいいのです。

試合前はとことん尊敬して正しく盛り上げて、試合が面白くなければ批判し、酷評するーーそれがメディアの正しい姿勢です。

こんな名勝負確実のビッグファイトを、ぬるく告知するな!