FRIDAY, DEC. 18 Hollywood, Florida (DAZN)
Gennadiy Golovkin (No. 1, No. 10 P4P) vs. Kamil Szeremeta (No. 6)
12 rounds – middleweights (for Golovkin’s IBF title)

SATURDAY, DEC. 19 Texas (DAZN)
Callum Smith (C) vs. Canelo Alvarez (No. 4, C middleweight, No. 1 P4P)
12 rounds – super middleweights (for Smith’s Ring/WBA and vacant WBC titles)
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わずか1日違いでゲンナディ・ゴロフキンとカネロ・アルバレスが競演。 

カネロが「スーパーミドル級での完全統一路線」をほのめかしたことで「GGGはカネロを追ってスーパーミドル級に参戦すべき」という意見がメディアやファンの間で起きています。

「カネロvsGGG」第3戦 がいまなお待ち望まれているということでしょう。

もちろん、明日明後日の試合で波乱が起きると〝決着の第3戦〟の実現は極めて不透明になり、その商品価値も暴落します。 

 
まずは、明日の「ゲンナディ・ゴロフキン vs カミル・シュレメタ」。IBF/IBOミドル級タイトルマッチです。

38歳のカザフスタン人が今年最初のリングで相対するのは、7歳若い無敗のポーランド人。

スレメタは21戦全勝無敗といっても、KOはわずか5つ。ミドル級とは思えないフェザータッチのボクサーです。

空位のEBU欧州ミドル級をアレサンドロ・ゴディと争って手に入れていますが、ゴディは村田諒太に粉砕されたエマヌエレ・ブランダムラにも負けており世界基準のボクサーではありません。

オッズもGGGの勝利が1/28(1.04倍)、シュレメタ34倍。掛け率では、もはや勝敗を語る数字ではありません。

それにしても、砂時計の砂が加速的にこぼれ落ちているように見える38歳のGGGが、残された貴重な時間を使うにはあまりにも無駄な相手です。
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前日計量はゴロフキン159.2ポンド、シュレメタ159ポンド。



そして、リング誌ミドル級王者のカネロが挑戦するのは、リング誌/WBAスーパーミドル級王者カラム・スミス。
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共に30歳という両者のスペックで目を引くのはやはりフレームの違い。

カネロは身長173㎝/リーチ179㎝、カラムは191㎝/198㎝とその差は「20㎝レベル」。

リング誌などがPFPに推すカネロはセルゲイ・コバレフ(183㎝/184㎝)やロッキー・フィールディング(185㎝/185㎝)をノックアウトしているとはいえ、カラムはさらに遠い距離を持っているのです。

そしてなによりもコバレフは劣化版で当日リバウンドを制限までされた〝もぬけの殻〟。フィールディングに至っては誰もが認める階級最弱王者でした。

明後日、対決するカラムは今が全盛期で、階級最強です。

一部のファンが訝しがる〝weight bully〟(卑怯者カネロは当日体重の制限を設けてる)という疑惑には、カラムが早々に「清廉潔白の168ポンドマッチ」と公言、カネロは〝リング外の小細工〟なしで久しぶりに強敵と対峙することになります。

それでも、今日現在のオッズはカネロ2/9(1.22倍)に対してカラム4倍と明白に赤毛のメキシカンを支持。

カネロにとってオッズや予想ほど簡単な相手ではありません。

ミドル級にあげてからは、格下相手か〝weight bully〟を駆使した戦いでしか、鮮烈な勝ち方を収めることができていない赤毛の卑怯者が、厳しいテストをクリアできない結果を望みます。