こんなデジタルな世の中になっても、好きな本や雑誌は紙媒体で読みたい時代錯誤野郎。それが私です。

仕事先でも、老若男女いろんなやつらから「なんで?なんで?」と問い詰められることもありますが、そもそも人に納得してもらう理由があって好きになったわけじゃねぇ!
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リング誌電子版3月号が届きました。

これから冬本番というのに、もう春かよ!

でも、見てしまいます。

OPENING SHOTSは我らが福田直樹の秀作がずらり。中谷潤人vsジーメル・マグラモのワンショットも。

ちょうど今、発表されているアウォードの特集号です、やはりデジタルバージョンのタイムリーさは素晴らしい…。

2020の表彰は以下の通りです。


▶︎CO-FIGHTER OF THE YEAR:テオフィモ・ロペスとタイソン・フューリーが同時受賞。

やっぱり、この賞を獲る日本人が早く現れて欲しいです。

テレンス・クロフォード、オレクサンダー・ウシク、そしてテオフィモとThe Undisputed Champion が受賞してますから、井上が来年、バンタム級完全統一なら、期待大です!



▶︎FIGHT OF THE YEAR:ホセ・セペダvsイバン・バランチェック
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昨年の「井上尚弥vsノニト・ドネア」に続いて「中谷正義vsフェリックス・ベルデホ」の「日本人が勝者として2年連続」にも期待しましたが…。

これは納得です。

ちなみにROUND OF THE YEARもこの試合の第5ラウンドが選ばれました。



▶︎KNOCKOUT OF THE YEAR:ガーボンタ・デービスvsレオ・サンタクルス

これも納得。

ただ、二つの階級のタイトルを同時ステイク、両者の階級差などいろいろスッキリしない試合ではありました。



▶︎COMEBACK OF THE YEAR:ローマン・ゴンザレス
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文句なしです。キャリア初のアンダードッグをひっくり返してカリド・ヤファイをKO!

おかえりなさい、チョコラティト!



▶︎TRAINER OF THE YEAR:テオフィモ・ロペスSR.
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予想はシュガー・ヒル、願望は井上真吾でしたが、外れました。

テオフィモ父が名トレーナー???????????

これは納得できません。



▶︎EVENT OF THE YEAR:COVID-19

これも、納得したくない。

こんなEVENT OF THE YEARは今年が最初で最後です。



▶︎UPSET OF THE YEAR:テオフィモ・ロペスvsワシル・ロマチェンコ

「中谷vsベルデホ」もアリ!と期待しましたが…。

掛け率・予想を見れば、確かに中谷は大番狂わせとは言えません。

試合の面白さなら断然、勝ってましたが、そこに焦点あてるとFIGHT OF THE YEARになってしまって「セペダvsバランチェック」に及ばない…。

しかし、考えてみると来年、中谷がテオフィモに勝つとFIGHTER OF THE YEARUPSET OF THE YEARは確実、勝ち方によってはFIGHT OF THE YEAR と KNOCKOUT OF THE YEARまでかっさらいそうです。

これ、絶対にありえないとは言えませんよ。




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リング誌電子版の話から、本題がそれてしまいました。

絶滅危惧種の紙媒体。

例えば、リング誌や英国ボクシングニューズ誌、デジタル化が進んでいる欧米では、プリントバージョンよりも格安低価格で、しかも早くデジタル版が届けられます。

プリントバージョンではまだ届いていないリング誌3月号が、デジタルならもう読むことができるのです。

しかも、デジタルなら記事に関連動画がついていることも多く、プリントバージョンの優位点を聞かれても「時代錯誤野郎だから!」と開き直るしかありません。

日本の「ボクシングマガジン」など場合はデジタル版がプリントバージョンを完全補完してなおかつ動画付き、しかも格安という次元にはまだほど遠いので、プリントバージョンが生き残っています(生き残ってるのかな?)。

私には毎月ポストに投函されているリング誌、スポーツイラストライテッド誌、毎週届く英国ボクシングニューズ誌、愛おしくてたまらないのです。

遠い外国から遥々やって来たということもあるのでしょうが、やっぱりとにかく愛おしいです。

こいつらが、もはや時代遅れで無価値の紙屑とはどうしても思えないのです。

そんな私にとって、心強くて、嬉しいお話。

子供の教育現場における「デジタル教科書」で先行しているヨーロッパで実施された複数の調査で「10歳までは紙媒体の教科書を使う方が習得力が高い」という結果が出ているのです。

幼児の場合、最初の文字体験がデジタルか紙媒体かで、習熟度に有意の差が認められたそうです。

もちろん、10歳以降はほとんど差がなくなるということで、特にネット環境にあるデジタルの情報量は紙媒体とは比較になりません。

それでも「10歳まで紙媒体(デジタルと併用)で学習」が未来にも定着するなら、文字通り接触した記憶は永遠に残るわけです。

全員がそうではないにせよ「紙媒体で読みたい、見たい、そばに置いておきたい」という思いを持つ10歳以降の子供たちは一定数いるでしょう。

デジタル教科書を先行している教育現場では「読解力」や「書く」能力の低下も共通して指摘されていました。

また、心身に及ぶ健康面の影響がどの程度なのかもまだ明らかになっていません。明らかになっているのは「悪影響がある」ということだけです。


また、紙媒体より前に「非効率」「無駄」というレッテルを貼られた漢字。

中国では非効率的と簡易化され、日本でも「漢字が文明の進歩を遅らせる」と言われた時代が80年代までありましたが、今は風向きが変わっています。

日本で「今年の一字」など漢字表現が発信される機会が増え、同じような行事が中国にも波及しています。

欧米でも漢字への憧れは強烈です。身近な仕事関係ばかりか、ボクサーのタトゥーを見るだけでもそれは伝割ってきます。

紙媒体や漢字は、机上の唯物主義からだけ突き詰めれば「非効率」で「無駄」です。

では、それをいうならアロマテラピーやリラクゼーションもスポーツも「非効率」で「無駄」です。

共産主義を追求した社会では、紙媒体も漢字も存在しないでしょう。

しかし、そんな社会は、まず面白くありません。

そればかりか、間違いなく弱い。何もかも弱い、どうしようもない社会です。

なんでこんな話になったかというと、リモート会議の後、世間話で「紙媒体は必要か?」みたいな話になって、相手の取引先の方からアマゾンである本が届けられたんです。

「紙つなげ!彼らが本の紙を造ってる」というハヤカワのノンフィクションでした。

お礼のメールを送ると、取引先の方(まだ20代)から「 紙媒体の良さをアピールする内容でしたか?」と意外な返信。

東日本大震災から立ち上がる日本製紙石巻工場の感動の物語ですが、紙媒体とデジタルがどうという内容ではありませんでした。

メールのやりとりが面倒くさくなって電話すると「僕、読んでなくて、タイトルだけ見て思わず送ったんです。面白かったら嬉しいし、今度内容を面白く教えてください」と、Battle of Age なことを平然と語る20代男でした。

自分が読んでない本を人に贈るか?

しかも「読んだら内容を教えてくれ」って…。まずオノレが読んで、それで面白かったら「こういう本あるんですけど」って紹介して来い!

私の周囲だけかもしれませんが、若い男の子はとぼけた子が多い気がします(悪い意味ばかりじゃなくて)。