どうして彼らは戻ってくるのか?

THE COMEBACK CROWD

MIKE TYSON, ROY JONES JR., OSCAR DE LA HOYA AND OTHER FORMER STARS ARE DROPPING HINTS AND MAKING PLANS TO RETURN – SO WHAT’S THE DEAL WITH THIS WAVE OF UN-RETIREES?

リング誌のドン・ストラドリーの記事から、私見も交えて…。
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Nov. 28: Carson, California (PPV)
Mike Tyson vs. Roy Jones Jr., 8 rounds exhibition, heavyweights

ボクサーがカムバックするケースには、多くの場合で共通点があります。

「カネのため」「栄光のため」です。 

もちろん、彼らは「カネのため」とは言いません。「まだできる。もう一度世界チャンピオンに返り咲いてみせる」。

「栄光のため」。「もう一度、注目を浴びたい」という自己顕示欲です。

そして、彼らのやり方は二種類あります。

一つ目は「Real Ring 〜文字通り本物のリングに戻ること」です。この〝やり方〟は当たり前ですが、悲劇的な結末を迎えます。

どんな優れたボクサーでも、自らの肉体の経年劣化と長いブランクに打ち勝つことは出来ません。

たとえ、それがジョー・ルイスやモハメド・アリ、シュガー・レイ・レナードであったとしても。
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例外中の例外は、エデル・ジョフレとジョージ・フォアマンですが、彼らが「時計に勝つ方法を知っていた」わけではありません。それは、後世のカムバッカーたちが、彼らから何も学習できないことからも明らかです。

しかし、ボクシングファンは彼らが「時計に勝った秘密」を知っています。

ジョフレとフォアマンが、飛び抜けてスペシャルだったということです。

そして…。この道に踏み出したのがセルヒオ・マルチネス。

アルゼンチンのマラビータがスペシャルであることに誰も異論はありません。しかし、お隣の国ブラジルが生んだ最高傑作ジョフレのように、飛び抜けてスペシャルでしょうか?
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名画「チャンプ」(1931年)も、カムバックするボクサーの悲劇的な結末を描いています。

そして、二つ目は「The Farce〜茶番劇で文字通りお茶を濁すこと」です。

まさに、日本時間11月29日に行われる「マイク・タイソンvsロイ・ジョーンズJr.」が「The Farce」です。

このサーカスのパイオニアを自称するフロイド・メイウェザーがMMAのスター選手コナー・マクレガーと演じた茶番劇はネバダ州アスレティック・コミッションが管轄する「公式戦」で、ボクシング史上2番目に大きな興行となり、商業的には大成功を収めました。
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オスカー・デラホーヤが踏み出してしまうかもしれないのは Real Ring ?それともThe Farce?どちらになるのでしょうか。