リング誌1月号はチャーロ兄弟の特集。

というか、もう1月号ですか。

この号ではノニト・ドネアの記事も。

FLASHBACK〜「過去の記憶を思い出す」というそのままの意味に加えて「フィリピーノフラッシュが帰って来た」ということを引っ掛けたタイトルです。

書き手はESPNから独立したダン・ラファエル。
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なんか悪者なんですが。大橋秀行会長なんかも人相悪ぅ。右は誰?まさかお父さん?お父さんは、確かに人相悪いけど。
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リング誌は英語版とスペイン(メキシコ)語版の2つあるのですが、まさか売り上げはすでに逆転してる?

ノニト・ドネアのWBSS参戦が発表されたとき、多くの人は驚きを持って受け止めた。

「世界トップ8」の資格がないのにどうして?

ドネアは7年前まではトップ選手だったが、今の彼は当時のボクサーではない。さらに、その7年間上の階級で敗北と苦戦を強いられたことから、クラスを二つも落とすのだ。

2012年、ドネアはBWAAの年間最高選手賞を獲得したが、皮肉なことにこの年から下り坂を転がり続けてきた。

優勝候補の一角、ライアン・バーネットが試合中に負傷して棚ぼたの1回戦突破、ケガを理由に戦線離脱したゾラニ・テテの代打ステフォン・ヤングを豪快に倒しはしたが、相手はヤングだ。

そして、決勝は圧倒的な内容で勝ち上がってきたPFPファイター、井上尚弥。

敗れはしたものの、圧倒的不利の予想を跳ね返し、決定的な場面も作って日本のモンスターを追い込んだ。

“When I win, it makes me want to retire. When I lose, it makes me want to keep going.”
– Nonito Donaire


「もし井上に勝っていたら引退も考えたかもしれない。しかし、負けた。負けたから立ち上がって前に進むんだ」。

「私はやられっぱなしでは絶対終わらない。やられたらやり返す。その魂は消えずにずっと燃やし続けてきた」。

「7年間もドネアは終わったと言われ続けたが、全く気にしなかった」。

With the right focus and the right mind, I’m still as dangerous as I was 10 years ago.

「正しい集中と心構えで、私は10年前と変わらない、今も危険なファイターだ」。
 
井上戦の2年前、ヘビー級でも老いたライオンと若いライオンの対決が年間最高試合に選ばれた。「 ウラジミール・クリチコvsアンソニー・ジョシュア」だ。

「あの試合を思い出した。若いライオンの思い通りにはさせないってね」。

 マネージャーのリチャード・シェイファーは「軽量級のフィリピン人が正当な評価を受けないのは仕方がない。それでもノニトは年間最高選手賞に輝いた。年間最高KO賞は2回も、年間最高ラウンドも、そして井上戦では年間最高試合賞も。彼は殿堂入りするだろう」と、逆境の中でも実力で評価を勝ち取ってきたと絶賛。

12月12日にはWBCバンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリへの挑戦が決まっている。

「不利と言われてるのは知っている。引退するのにいい頃合いという人もいる。でも不利と言われるのはビック・ダルチニアンに挑戦した13年前から言われているし、この8年間は引退すべきという意見を何度も聞いてきた」。

「不利と言われるほど燃えるし、引退すべきと言われたら絶対やめないと決意を新たにするんだ。それが私の性分なんだ」。

「また、日本のリングに上がるさ。井上との初戦はWBAベルトだけだったけど、今度はWBCともう一本も欲しいね。カシメロとは友人だけど、リングに上がれば関係ない。井上とも友人だけど、今度は勝たせてもらう」。