MLBは日本時間の今日、6月10日実施のドラフト指名を大幅に縮小すると発表しました。

現行の40巡目までから5巡目まで、8分の1にすることで全30球団の契約金で3000万ドル(約32億円)の経費削減になるとのことです。

1球団40巡目までの指名だと全30球団で、ドラフトだけでも1200人の新人選手が生まれる計算です。なんて豊穣な裾野でしょうか。

この肥沃な裾野からスーパースターになった選手は数多く存在しますが、私の中で最も印象的な叩き上げNo.1はマイク・ピアッツアです。

1988年のドラフトでドジャースから62巡目(その年全体で1433人指名された1389番目)の指名。契約金は15000ドル、捕手として入団したものの、捕手をやるのはリトル・リーグ以来、父親がラソーダと懇意にしていたことからコネ指名でした。
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ピアッツァは日本で最も名前の知られたMLBの捕手でしょう。

野茂英雄がドジャース入りしたときの強打の正捕手として。

そしてピアッツアがボビー・バレンタイン監督が率いるメッツに移籍すると、野茂もメッツに移籍して再びチームメイトとなり、新庄剛志までがメッツに入団しました。

今年は、各球団5巡目まで全体で150名しか指名がかかりませんから、ピアッツアのような才能は全くお呼びがかからない超エリート・ドラフトになってしまいます。

来年、40巡指名に戻るかについてもESPNは「この先5年は戻らない」と悲観的です。

なんだか、残念なニュースしか見当たりません…。