札幌勤務時代にちょっとしたハレの日にお寿司を食べていたお店が先週、閉店してしまいました。

友人から聞いていたのですが、最後に挨拶にも行けなかったのが心残りです。

最後の日はテレビ電話で楽しくやりとりできましたが、けっこう泣いてしまいそうでした。

家族にとっても特別な贅沢スポットでしたから…そういうお店や場所って誰にでもあると思います。

本当にありがとう、一生忘れません。

そんな感傷的なことがあった週末でした。そして、今日は大嫌いな渋谷で仕事でした。
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。。。東急東横店がなくなっちゃうと、今頃知りました。

1934年(昭和9年)創業、85年の歴史に、来月で幕を閉じるそうです。

生きた化石・英国ボクシング管理委員会(BBB of C)が創立されたのが1929年ですから、そこからたった5年です。

前年の1933年にはマフィアの陰謀によって大巨人プリモ・カルネラがジャック・ジャーキーからヘビー級王座を奪取…85年前とはそんなお伽噺や暗黒小説の時代です。

ヘンリー・アームストロングやバーニー・ロス、伝説というか神話の時代です。

西館の小さなスペースで「東横デパート思ひ出展」という催し物があったので見に行きました。

もちろん、私が行くのですから人気はありません。エレベーター脇の細くて狭くて短い空間に「昭和39年の渋谷駅ジオラマ」や、段ボール素材で再現した空中ケーブルカー「ひばり号」などが展示されていました。
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バカな若者がごった返す渋谷のど真ん中にもかかわらず「東横デパート思ひ出展」は私専用の空間…と思いきや、80年配の女性2人がぼそぼそ話しながら、展示品をご覧になっていました。

あの2人は姉妹なのか同級生なのかわからないけど、狭い空間なのでお話しされている内容はよく聞こえました。

「屋上遊園地に行くのが一番の楽しみだった」「ひばり号は何回乗ったかねぇ」…いまならディズニーランドやUSJみたいなものでしょうか…。

「レストランのオムライス、美味しかったねえ」… そりゃ美味しかったでしょう!

「もう、なくなっちゃうんだねぇ…」。

私までしんみりしてしまいましたが、よく考えるとこのお二人が語り合っている東急東横店は、もう何十年も前になくなってしまった「東急東横店」なんです…。

私が大学進学で上京した頃は、渋谷はすでに「渋谷」でした。屋上遊園地もひばり号も、跡形もありませんでした。
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しかし、渋谷の繁華街を滑るように一望する空中ケーブルカー「ひばり号」、乗って見たかった!

ヒカリエとかスクランブルスクエアとか、押し付けがましい空虚なハコをいくつ作るよりも「ひばり号」を期間限定でもいいから、是非!復活させて欲しいものです!!!

…と思ったところで、「ひばり号」が復活したらきっと「4時間待ち」とかありえない話になるので、人混みと並ぶのが大嫌いな私は乗れません…。