どんなスポーツでも期待の新人が鳴かず飛ばずで表舞台から姿を消すことは珍しくありません。

中日ドラゴンズの根尾昂が二軍レベルでも全く使えないなんて、去年の今頃に予想出来た人が果たして何人いたでしょうか。

清宮幸太郎の同期、その圧倒的な出世頭が村上宗隆だなんて誰が考えたでしょうか。

プロ野球12球団のドラフト1位選手12人が「未来のスーパースター名簿」などではなく「才能の墓場」の性格の方が色濃いように、ボクシングにおいても将来を嘱望された若者があっけなく蹉跌してしまう光景は珍しくありません。

清宮も根尾もまだプロ野球選手としてスタートしたばかり、頑張って欲しいですね。

トップランクやゴールデンボーイ・プロモーションズの過保護なルーキーが挫折するのは冷かな目線で見れますが、過酷な高校野球の世界で卓越した活躍を魅せて、最高の評価を集めた彼らがもがく姿は痛々しくて見たくありません。


リング誌の期待のボクサー、Prospect of the Year、彼らのその後を追いかけてみます。

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2013年のProspect of the Year から 2017年のFighter of the Year へ。ワシル・ロマチェンコのように「期待の新人」が「年間最高選手」に昇華するのはきわめてレアなケースです。
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2015年、日本人では井上拓真が日本人で初めて 
Prospect of the Year に輝き、暫定とはいえ世界王者になっています。

このProspect of the Year ですが、意外と歴史は浅く1983年から制定、1989年から2010年まで何故か休止、2011年から再スタートしました。

リング誌の選んだ14人の Prospect of the Year その後と、拓真のような最近選出された選手については現在進行形を追いかけてみます。