Breez is Nice!

◾️WBCバンタム級12回戦◾️

©︎井上拓真 vs 那須川天心

116−111*2/114−113


IMG_6902 14.08.11


昨夜の「PRIME VIDEO BOXING 16」。海外での報道はけして大きな扱いではありませんでした。

坪井智也とリカルド・マラジカのWBCジュニアバンタム級王者決定戦については「地元選手に厳しい判定」という記事もありました。

一方で、帝拳と大橋陣営で判定についての見方が大きく分かれたのが、井上拓真vs那須川天心2。

12ラウンドを通して、決定的な場面は第7ラウンドに天心が奪ったダウンシーンだけ。どちらも主導権を握ったとは言い切れない展開のまま、36分間が終わってしまいました。

前半4ラウンドを40−36で拓真のフルマークとした採点は、初戦と同じように天心にとって過酷なスコアでした。しかし「どうしても10-9に振り分けなければならない」としたら、ありえないスコアではありません。

そして、最終回終了ゴングと同時に両者が勝利をアピールして手を挙げた姿には、どうしてそこまでの確信があるのか違和感しか覚えませんでした。

拓真は「全くダメージを受けてない、(第7ラウンドを除くと)明白に取られたラウンドはないから負けはない」と確信していたでしょう。天心も「まともにパンチをもらってない。ダウンも取ったし9ラウンド以降でポイントを取り返したはず」と手応えがあったのかもしれません。

しかし、どこからどう見てもどちらかがペースを掌握した流れではありませんでした。

bell-round-4-215x300
【公開採点:1〜4ラウンド=40−36/39−37/38−38】
※スコアは順番にネイサン・パーマー/ファン・カルロス・ペレイヨ/デビッド・サザランド

浜田剛史の「4ラウンドの採点を聞いて、取られているのかと」に、葛西裕一の「びっくりしましたね。3ポイントは取っているのかな、同点でもしょうがないかな、と思っていた」という戸惑い、大橋秀行の「ダウン以外は、今日は完璧だった」という見方は、どちらも賛同できません。「両者ともペースを掴みきれていない」と見るのが正解です。

ただ、2人が拓真を支持した事実に対して、Bプランを発動しなければならなかったのは、挑戦者。

天心は第7ラウンドにダウンを奪ったことで、この回は3者ともに10−8。しかし、天心が明白なラウンドを求めて攻撃を加速させたのは、ダウンを奪ったこのラウンドだけ。


【公開採点:1〜8ラウンド=77−74*2/75−76】

劣勢と判断された前半4ラウンド。逆襲が求められた中盤(5〜8ラウンド)だけを切り取ると37-38/38−37/37−38で、天心を支持したのはサザランドの一人だけ。

第7ラウンドを10−10にすると、サザランドのスコアも39−38で拓真を支持。天心はダウンを奪ったものの、この4つのラウンドでも明白に主導権を奪うことはできませんでした。

残り4ラウンドを全て取れば勝利を手繰り寄せることができますが、それは決定力のない天心に対して無理な注文。


第9ラウンド〜最終12ラウンドを切り取ると39−37*3。天心はスコア上だけでなく、見た目にも終盤で求められた意を決した逆襲を見せることができませんでした。

非常に凡庸な12ラウンド、36分間に映りました。

「僕の場合は、ポイントをとってボクシングをやるプランはない。倒して勝ちたかった。プロボクシングなんで決着をつけたい。そこにいきすぎた部分があったのかなと」という天心のコメントも意味がわかりません。「いきすぎた部分があった」なんてことはなく「しっかりいけなかった」ようにしか感じられませんでした。



このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

Sunday, 27 September 2026 - Toyota Arena Tokyo
Koto-Ku, Tokyo, Japan

commission:Japan Boxing Commission
promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)
メディア:PRIME VIDEO BOXING 16




◾️WBCバンタム級12回戦◾️


返り討ちか雪辱か。

初戦は拓真の番狂せでの勝利。これを受けて再戦では天心が11/5(3.2倍)でアンダードッグ。拓真が4/9(1.44倍)と逆転。最新オッズは拓真の2/5(1.4倍)、天心2/1(3倍)。

天心の入場曲は忌野清志郎かと思いきや、矢沢永吉でした。天心よりもスティッチ・デュランが気になる…天心、カットしないかな?

第2ラウンド、天心が拓真からスリップダウン、タイミングは合っています。どちらもBプランにスムースに移行できないタイプだけに、どちらが主導権を握るか?

第4ラウンド、拓真のフックが天心の首に引っ掛けて天心がカンバスに手を付きますが、もちろんダウンではありません。

1−4ラウンドの公開採点は40−36/39−37/38−38で拓真。これは、挑戦者の天心にとって厳しい。天心は倒しに行くしかありません。

第7ラウンド、天心が左でダウンを奪う。けして打たれ強くはない、ピンチにも弱い拓真。ここは凌いでインタバルに逃げ込むしかありません。

第8ラウンド、重要な3分間になりましたが…。第8ラウンドまでの公開採点は77−74*2で拓真、76-75で天心の2−1。

第10ラウンドに天心を送り出すコーナーは「倒しに行け(倒すしかない)」。しかし、天心も拓真もディフェンスしか頭にない。綺麗な顔のままの両者。

別のファイターを持ち出すのが禁句なんもは承知の上で、井上尚弥のつま先重心がいかに勇気のいるスタンスかあらためて思い知らされました。

ここが、天心の限界。

UDで拓真。116−111*2/114−113。最初の4ラウンドの公開採点が、今回も天心に厳しいものになりましたが、これはもう言い訳。残り8つもラウンドがあるので、これはもう倒しに行かなければなりません。

それを遂行したのかもしれませんが、パンチが悲しいほど無さすぎました。
















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

Sunday, 27 September 2026 - Toyota Arena Tokyo
Koto-Ku, Tokyo, Japan

commission:Japan Boxing Commission
promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)
メディア:PRIME VIDEO BOXING 16


boxing-990x557


◾️IBFジュニアフェザー級暫定王者決定12回戦◾️

西田凌佑 vs サム・グッドマン

来年、この階級のUndisputed champion 井上がバム・ロドリゲスと防衛戦を行えばIBFは認定料の美味しい二重取り。それだけを考えると癪なので、井上にはフェザー級に上げてIBFに肩透かしを食わせてほしい気もします。

西田の4/7(1.57倍):グッドマン21/10(3.1倍)から8/15(1.53倍):6/4(2.5倍)。この1戦の賭け率は拮抗しています。

キャリア初の10万ドルファイトに挑む貧困ファイター、グッドマン、入場から気合い十分です。グローブはグラント、目尻だけでなく拳も弱そうです。

西田は身長173㎝でも、この階級では「長身」…。グッドマンは「技術もパワーもないが、運動量は多い」(村田諒太)。

立ち上がりは五分の展開ですが、フィジカルはグッドマン。

決定的な場面を作れないまま、第10ラウンドで西田がローブローで減点。コーナーから「厳しすぎるで」の声がマイクに拾われますが、ここまで何度もありましたから仕方がありません。

中谷潤人戦もそうでしたが、西田は世界基準では気持ちが弱い。飲まれてしまってます。

判定が勝ってたら驚きです。

オフィシャルは…やはりUDでグッドマン。完敗でした。





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

Sunday, 27 September 2026 - Toyota Arena Tokyo
Koto-Ku, Tokyo, Japan

commission:Japan Boxing Commission
promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)
メディア:PRIME VIDEO BOXING 16


boxing-990x557


◾️WBCジュニアバンタム級王者決定12回戦◾️

坪井智也 vs リカルド・マラジカ

坪井が勝てば田中恒成と吉良大弥に並ぶ、プロ「5」戦目での日本最短タイトル獲得(坪井の「5」にはノーコンテストの1試合を含む)。世界的にはセンサク・ムアンスリンとワシル・ロマチェンコが持つ「3」戦目が最短。

WBAジュニアフライ級に挑戦した呂斌(ルー・ビン)や、WBCヘビー級のリコ・バーホーベンらは失敗したとはいえ2戦目でタイトルアタック。デビュー戦でタイトル獲得の〝大偉業〟はいつ達成されてもおかしくありません。

坪井の3/10(1.3倍):マラジカ5/2(3.5倍)から1/5(1.2倍):7/2(4.5倍)へ。

トヨタアリーナ、見やすそうです。プライムビデオで見てるんですが。

松岡修造に語った「ノーマスな展開で勝ちたい」。坪井智也は〝ノマスツボイ〟になれるか?

今夜は4回も国歌を聞かされるのか…JBCは「団体統一戦以外は国歌斉唱なし」で良いと思います。いや「Undisputed」だけで良いか?

オープニングで坪井がバッティングで額の中央から出血。しかし、コーナーにはMMAでも高名なスティッチ・デュラン!!!世界最高のカットマンです。

マラジカのコーナーにはブライアン・ミッチェル!アパルトヘイトの嵐の中で不自由な活動を強いられた伝説の130パウンダー。彼が黒人のマラジカのコーナーを守るのも、また素晴らしい風景です。

坪井は日本では珍しいエリートアマですが、本当に傑出したテクニシャンかというと、そうではありません。「日本では」です。

プロでもバム・ロドリゲスと比べると、その動きはわかりやすい直線的。

この南アフリカ人は、坪井にとってキャリア最強の相手です。ノーマスとはかけ離れたクロスゲーム。坪井がこれだけ被弾するのはプロで初めて。

8ラウンドまでの公開採点は坪井がリードですが…。

最終回、スコアに自信のない両者は打撃戦へ!

中立のリング、ラスベガスなら勝ててないかもしれません。

坪井の勝利と思いきや、オフィシャルはSDでマラジカ。

これは良い採点でした。

「納得できる判定」(村田諒太)。その通りでした。

公式採点は、坪井から見て112-116 / 115-113 / 113-115。




このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

Sunday, 27 September 2026 - Toyota Arena Tokyo
Koto-Ku, Tokyo, Japan

commission:Japan Boxing Commission
promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)
メディア:PRIME VIDEO BOXING 16


boxing-990x557



◾️WBAストロー級暫定王者決定12回戦◾️

松本流星 vs ラッセル・アコスタ

WBA /WBO王者オスカー・コラーゾが、10月10日に2階級上のWBA /WBOフライ級王者リカルド・サンドバルとのビッグファイトのリングに上がった瞬間に、WBAは「タイトルを剥奪する」と通達していましたから、この試合の勝者が正規王者に昇格するはずでした。

ところが、コラーゾが練習中に負傷、サンドバル戦は中止。コラーゾの次戦は目処が立たず、ストロー級に戻ることも考えられないことから、松本vsアコスタのタイトルマッチから「暫定」の文字が外れるかもしれません。

最新オッズは松本の勝利が1/5(1.20倍):アコスタ9/2(5.5倍)から1/8(1.13倍):5/1(6倍)へ。

しかし、ジミー・レノンJr.って要りますか?

28歳の日本人サウスポーは8戦全勝4KO。一つ年下のメキシカンは17戦全勝6KO。無敗対決です。

序盤から忙しいパンチ交換。ストロー級らしいきびきびした攻防です。

両者ともコンディションは良さそう。特にアコスタはビデオで見た過去の試合とは全く違います。

前半6ラウンド終了、採点は松本に流れているでしょうが、主導権を握っているとはいえず、アコスタのパンチは生きています。

アコスタのコーナーも微妙なラウンドを拾ってくれているとは考えていないでしょう。攻撃を加速してくるはずです。

残り3ラウンド。後半はメキシカンが押しています。少し、難しい試合になってしまいました。

チャンピオンシップラウンド。偶然のバッティングでアコスタが左目上をカット。

松本のボディが有効ですが、ローブローも多い。敵地なら減点ものですが、コーナーはそれも織り込み済みでの「もっと下でもいい!」という指示。

「完封ではなく圧勝する」「軽量級とは思えないKOを」という理想とはかけ離れた内容で最終回のゴング。

3−0のユナニマス(118−110/116−112/115−113)。どのスコアにもに文句はありません。



このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ