Breez is Nice!



オレクサンデル・ウシクとデオンティ・ワイルダーの対戦交渉が進んでいると両陣営が明らかにしました。

「ただの噂や世間話じゃない。実際に条件交渉まで進んでいる。この試合は必ず実現する」(ワイルダー)。

「来年も戦う。引退を具体的に考えてはいない。ワイルダーは非常に興味をそそる相手。名前もあるし、この10年で最も成功したヘビー級の1人だろう」(ウシク)。

リング誌によると、舞台はニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデンが最有力と見られています。

38歳のウシクは、24戦全勝15KOのサウスポー。今年7月にはダニエル・デュボアとの再戦を5回KOできっちり返り討ち。

ワイルダーは48戦44勝4敗の40歳。44勝のうち43がKOという強打者ですが、直近6試合は2勝4敗(そのうち3つがKO負け)と完全に終わったと見られています。




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a todo cerdo le llega su San Martín


すべての豚に聖マルティヌの祭日がやって来る。



ベネズエラでもよく知られるスペインの古いことわざだ。

祭りの日、豚は屠殺される。良い悪いを超えて人は報われる、裁かれるということで、仏教でいう「因果応報」に近い意味を持つ。

そういえば、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領はキリスト教徒でありながらヒンドゥー教のサイ・ババを信奉、輪廻転生も信じているという。だったら、彼には「因果応報」もよく理解できるはずだ。


日本時間の昨夜、あらためて強力な提携関係を確認したこの2人にはどんな因果応報が待っているのだろうか?

もちろん「a todo cerdo le llega su San Martín〜その日がやって来る」のは、彼ら側だけの話ではない。


彼らと対立するドナルド・トランプも、そして…。




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ノーベル平和賞に選ばれたベネズエラ野党指導者マリア・コリナ・マチャドが、オスロで開催される授賞式に出席することは不可能だと思われていた。

シモン・ボリバル空港からオスロ空港への直行便がなく、あったとしても飛行距離は赤道半径6378.1 kmを優に超える8330km、とんでもない遠さだから…というわけでは、もちろんない。

昨年の大統領選の結果に異議を唱えたとして政府から捜査対象とされ、カラカス郊外に潜伏してるマチャドが公の場に姿を表すと逮捕拘束されるのは間違いなかった。

ノーベル賞の授賞式。それは公の中でも最たる公で、そこでマチャドが世界に発言することはマドゥロ大統領にとって絶対に許せない忌々しいことだった。

国外に出れば「逃亡犯」になると脅されていただけでなく、国内外で数えきれないほどの殺害予告まで受けていたマチャドが生きて国外に脱出できるとは誰も思っていなかったのだ。 

ベネズエラ軍はマチャドが国外に出る航路と空路、そして沿岸部の警戒を最も厳しいレベルで実施。そして、主要な空港、港湾だけでなく、小さな町の海岸から小型ボートを使って脱出することも想定していた。

「蟻一匹も漏らさない」。

しかし、マチャドが脱出できる方法が一つだけあった。

米国の強力なサポートだ。

マチャドにとって、つまりは〝米国側〟にとって、英雄的な大脱出を演出、マチャドがオスロ入りするのは最高のシナリオだった。

男性に変装したマチャドは〝支援者〟が偽装した通行証明書で10箇所以上の検問を通過、田舎町の海岸から粗末な木造船で母国を離れる。

その海岸線は軍が警戒戦を敷いていたが〝奇跡〟が起こる。

警戒していたのはベネズエラ軍だけではなかったのだ。



〝偶然〟なことに…ここ数ヶ月、つまり新米派のマチャドのノーベル賞が決定した頃合いから、密輸される麻薬を乗せた船舶への攻撃を加速させていた米軍もまた、ベネズエラの沿岸部に細心の注意を払っていたのだ。

米軍機はそれが当然かのように、ベネズエラの領空を飛び交っていた。

マチャドが乗った小さな木造船にどれだけの麻薬が積めるのかはわからないが、米軍が攻撃する〝大物サイズ〟ではない。

粗末に見えた木造船だったが、沿岸からのベネズエラ軍の砲撃を受けてもビクともしなかった。

ベネズエラ軍が追撃を諦めたのは、木造船が見かけとは全く違う装甲を持つことに気づいたからではない。

ウォール・ストリート・ジャーナルなど複数のメディアが報じているように「少なくとも2機の米海軍F-18戦闘機がベネズエラ湾を旋回していた」からだ。

ベネズエラ軍は、F -18が木造船を麻薬戦とみなして爆撃するとはこれっぽっちも考えていなかった。

あの木造船にさらなる攻撃を加えたら、フル装備の米国戦闘機は木造船ではなく、彼らのいる沿岸を容赦なく空爆してきただろう。

マチャドは「麻薬船とみられて米軍に攻撃されないよう、事前に調整していた」と話しているが、事前の調整がそれだけだったとは信じ難い。

カラカスにいる彼女から「どの海岸から、どこを目指すのか」を米国に知らせ、攻撃しないように伝えたというのも眉唾だ。

盗聴され、海岸にたどり着くまでに襲撃される可能性もある、あまりにも危険で…〝不自然〟な行為だ。

最も〝自然〟な筋書きは、彼女の脱出ルートの全てをお誂えしたのは米国だということ。

米軍機の攻撃に怯えながら(頼もしく思いながら?)、木造船は野球ファンにはお馴染みのオランダ領キュラソー島に着く。そこには米国の支援者が手配した専用機が待機していた。

粗末な木造(に見せかけた?)船ではなく、それはオスロまで直行できる立派な航空機だった。さらに、やはり最新鋭の米軍機が寄り添うようにスタンバイしていた。

〝奇跡〟と〝偶然〟と〝不自然〟が織りなした、決死の脱出劇は、もしかしたら今回の受賞者の中で最も安全な旅だったのかもしれない。

マドゥロは、軍事クーデターで政権を握ったウーゴ・チャベスの右腕だった。チャベスが癌で亡くなると、2013年の選挙でマドゥロが当選。中国とロシアとの親密な関係を深めながら独裁色を強めていく。



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ーーーそのプロボクサーの胸に彫られていたのは、ベネズエラ国旗とチャベス大統領。

全戦全勝オールノックアウトの記録を更新中ながら、軽量級のベネズエラ人であるがゆえ米国のボクシングファンからほとんど関心を払われなかったエドウィン・バレロだ。



Mainstream fans will get their first look at Edwin Valero when he meets Antonio DeMarco on Saturday.

カジュアルなボクシングファンは、土曜日に初めて彼を目にすることになるだろう。〜ESPN



2010年2月6日、メキシコ・モンテレーでの興行はショータイムでもオンエアされたが、けして大きなイベントではなく、視聴者数も伸びなかった。それでも、バレロにとっては〝カルト〟から抜け出る一歩になるかもしれない重要な1戦だった。

試合は公開採点を聞いたデマルコが10ラウンド開始ゴングに応じず。消化不良のTKO勝利だったがパーフェクトレコードは27戦全勝27KOまで伸びた。


メインストリームのボクシングファンにもエドウィン・バレロの名前が知られる、その入り口近くまで来たというのに、28歳のベネズエラ人はこの試合を最後にリングに上がることはなかった。

この試合の71日後、彼は拘置施設の独房で自殺。

エドウィン・バレロもまた「a todo cerdo le llega su San Martín」の報いを受けた1人だったのだ。






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まずは、万博のシンボル。

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 ⬆︎ミャクミャクvs太陽の塔。

いい勝負です。

岡本太郎がミャクミャクを見たら、賞賛したと思います、たぶん。


しかし、デザインは進化するばかりではありません、悪しからず。



次に、リング誌のタイトル・ロゴ…です。

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⬆︎103年前のリング誌創刊号。1922年2月号です。

すでに「R」のベロがアンダーラインのように「ING」を抱え込みながら「T」の横棒と溶け合います。

さらに、「R」の軸足にはロープに見立てたバーにボクシング・グローブが二つ縛られています。

良いデザインです。

創刊号で、もう出来上がっていたのです。

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そして、ラインが太く力強くなりました。

完成型です。

カバーは、ジェームス・J・コーベットvsボブ・フィッツモンズの〝ソーラー・プレキサス(みぞおちパンチ)の戦い〟。

世界ヘビー級タイトルマッチのクラシックです。

さて、この歴史的な一戦が行われたのは1897年のこと。

19世紀末、スポーツ観戦といえば競馬かボクシングのヘビー級という時代です。

しかし、このリング誌はクラシックから46年も経った1943年12月号。

第二次世界大戦中でほとんど興行を打てず、過去の偉大な試合を振り返っていたと思われます。

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国旗のカラーで色使いを施した「THE RING」。

プエルトリコ(上)とメキシコ(下)特集号です。


中米のボクシング大国が生んだフェリックス・トリニダード、そしてメキシコのフリオ・セサール・チャベス。

井上尚弥も語っていましたか「(対戦相手に)メキシカンが欲しい」。…なんですが、アドリアン・エルナンデスや、今月末に戦うアラン・ピカソでは、どうしようもない。

最近はパッとしませんが、プエルトリコもボクシング人気が高い国。…なんですが、井上の対戦相手ですぐ思い出すのはエマヌエル・ロドリゲス…トホホ。



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⬆︎1981年3月号。

トーマス・ハーンズがカバー。

シュガー・レイ・レナードに敗れるまでの無敵の輝きたるや!あのロベルト・デュランを轟沈した恐怖たるや!挑んだマービン・ハグラー戦の緊張感たるや!

たるや!たるや!たるや!モーターシティ・コブラです!

破格のパンチ力とグラスジョー。デトロイト・ヒットマンは最高にスリリングな試合を見せてくれました。

そして、アイラン・バークレー戦では「Styles Make Fights(ボクシングは相性)」を教科書のようにわかりやすく教えてくれました。




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⬆︎2022年の最終号(11月・12月合併号)。

100年前に創刊、100年後に廃刊。いろいろスキャンダルにまみれて、販売部数を「世界100万部」と騙ったりなリング誌ですが、私は大好きでした。

1922年、103年前の創刊号の表紙はテックス・リカードと、ロンズデール卿の興業主のツーショット。

そして、最終号の古典的な表紙に込められた想いは「創刊号の表紙にした山師と英国貴族は間違っていた」「ボクシングファンの読者に寄り添うなら、ボクシングの枠を超えて1920年代を席巻したジャック・デンプシーにすべき」という悔恨でした。


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そして、サウジアラビア版の「THE RING」。

こっちの方が好き、なんて人がいるのか?

そんなに違わない、という人はいるか?

そして… 「創刊号の表紙にした山師と英国貴族は間違っていた」「ボクシングファンの読者に寄り添うなら、ボクシングの枠を超えて1920年代を席巻したジャック・デンプシーにすべき」と悔恨した舌の根も乾かぬうちに、長官を表紙に使ったり
セレモニーの集合写真からではセンターに起用するのでした。

まー、米国バージョンのリング誌と、サウジのリング誌は全くの別人格、流れている血が違うので仕方がありません。

共通点は全く売れない、権威もないということくらいでしょうか?

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サウジ版リング誌をフォローするわけではありませんがーーー。

アーカイブスがずっとcoming soon のままです。

これがフルバージョン(つまり創刊号から)でオープンするなら、ボクシングファンのハシクレとしてはかなり楽しみです。

現在のデジタルバージョンは無料ですが、さすがに100年を超えるアーカイブとなると…いや、リング誌のような超不良債権を買い取る酔狂を考えると…。

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まさか、NYメッツが守護神のエドウィン・ディアスを手放すとは!

しかも、LAドジャースに掻っ攫われるとは!


かつて、クローザーは「火消し役」と呼ばれ、最優秀救援投手に贈られるアワードのタイトルは、文字通り「ファイアマン賞」でした。

ゲーム終盤、味方投手が招いたピンチ、火の付いた相手打線を鎮めるのがリリーフエース、クローザーという言葉はまだ一般的ではありませんでした。

「火消し」「ファイアマン賞」「リリーフエース」…今ではどれも絶滅危惧種を通り越して、絶滅種になってしまいました。

現代野球では、クローザーは9回頭から綺麗なマウンドに上がり、1イニング限定が基本です。

クローザーとファイアマン、どっちが好きか?…個人的には…火の海に飛び込むファイアマンが懐かしいです。

いまでは〝火消し〟のリリーフエースは絶滅どころか、回またぎも珍しくなりましたが、もちろん例外はあります。

ニューヨーク・メッツのエドウィン・ディアス(プエルトリコ)はそんな例外種です。

エドウィン・ディアス!まるでボクサーみたいな名前が素晴らしいじゃないですか。

しかも、愛称は「シュガー」。エドウィン〝シュガー〟ディアス…プエルトリカンのエドウィン〝シュガー〟ディアス、もう絶対にフットワークの滑らかな手も足も速いプロボクサーです。


ティミー・トランペットのメロディに乗ってマウンドに駆け上がるシュガー。

〝反乱軍〟のリリーフエース(こんな言葉も死語ですね)が帝国の守護神になってしまうのは残念ですが、ドジャースだとNHKが全試合をカバーしてくれるので来シーズンが楽しみです。
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途轍もなく権威あるサウジアラビア・総合娯楽庁の広報誌、THE RING MAGAZINE 2026年1月号で21世紀の最初の四半期PFPを発表しました。

1位からフロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオ、テレンス・クロフォード、オレクサンデル・ウシク、井上尚弥、ローマン・ゴンサレス、バーナード・ホプキンス、ワシル・ロマチェンコ、アンドレ・ウォード、カネロ・アルバレス。

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ワンツーは全く異論のないオールタイム・グレート。

この2人は四半世紀の枠では語れません。

メイパックと3位クロフォードの差はかなり大きいと思います。

カネロ戦から日が浅く、サウジにかこってもらったクロフォードの評価は今が天井でしょう。

対して、Fighter of the Yearに2度輝き、PFPキングに2年以上君臨したカネロは今の評価が底?


〝PFPブレーカー〟ウシクは全くの過小評価。

「ガチで強いやつを決めるランキングではない」というPFPの性格上、ヘビー級に冷淡なのは仕方がありません。

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井上とチョコラティトの評価も見方によっては逆転しそう。

ホプキンスとウォードも、地味さが祟った過小評価。

誰に勝ったのか?が微妙なウクライナのハイテクは、こんなもの?



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