フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

 「Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。」


United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)が正式名称。

普通はUK。日本ではイギリスが一般的な名称になってます。

〝本土〟は小さいのに、非常に奥深い、複雑な大国です。

ボクシングでもメキシコに並び、多くの人気選手を抱えています。

このブログでは「英国」とアイルランドから気になるニュース二選。
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【CNN】米経済誌フォーブスが発表するアスリート長者番付の2021年版で、アイルランドの総合格闘家、コナー・マクレガーが初めて1位の座を獲得した。過去1年での収入は1億8000万ドル(約197億円)だった。収入のうち1億5000万ドルは、自らが発売したウイスキーブランドの売り上げに由来する。

収入の80%以上が競技以外から稼いだもの。

前年1位で今回7位のロジャー・フェデラーは9000万ドルのうち競技報酬はわずか3万ドル!で、99%以上が競技以外ですが、それは莫大なスポンサー収入がほとんど全て。

一方のマクレガーはウイスキー「PROPER12」を売却した収益。事業家、投資家です。どういう背景かわかりませんが「アイルランドは俺の命、ウイスキーは俺の血だ」と立ち上げたブランドを売ってしまったんですね。
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2月頃にアイリッシュパブでいただきましたが、飲みやすいウイスキーです。

創業者マクレガーのようなクセやパンチはありません。

ギネスビールにアイリッシュウイスキー。暗くて寒いアイルランド映画の旅情。「ミリオンダラーベイビー」もアイリッシュなボクシング映画でした。

マクレガーだけでなく、バリー・マクギガンにカール・フランプトン、ケイティ・テイラー、逆境と貧困の歴史に蹂躙されながら、逞しい個性を生み出し続ける土地です。

 
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【朝日新聞】英スコットランド議会選の開票が7~8日あり、スコットランド国民党(SNP)など独立を掲げる政党で過半数を維持するのが確実となった。独立の是非を問う住民投票を再び実施するよう求める声が高まる情勢。英ジョンソン政権は、英国の分裂回避に向けたかじ取りを迫られる。 

ウィスキー党にとって、スコットランドの動静は非常に気になります。

2014年の住民投票で独立反対が賛成派を上回りましたが、サッカーやラグビーも〝国家〟として参加するなど、もともと分離主義が根強いエリアです。現実にも、教育や税金は独自制度を敷く〝自治領〟です。


英国のEU離脱が引き金になったとこは間違いありません。

酒の名前、スコッチが国名の酔っ払いの聖地。

英国の中で面積で32%、人口で8%を占めるスコットランド。北海道と緯度も面積も人口密度もほぼ同じで、竹鶴政孝が余市に蒸留所を開いたのは当然でした。

日本でも北海道や沖縄、いろんな問題を抱えていますが「分離独立」は聞いたことがありません。平和で豊かな国に生まれてのは、幸運です。

ああ、パブでウィスキーをあおりたいのに、パブもバーも数え切れないほどある場所で寝起きしてるのに、自分で買ってホテルの部屋で飲むしかないなんて…。

なんて時代だ!!! 
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Saturday 15, May 2021
Dignity Health Sports Park , Carson, California, USA

Junior Feather Contest, 12 Rounds


ネリのWBC、フィゲロアのWBAセカンド 、互いのストラップを賭けた団体統一戦。無敗対決です。勝ったほうがWBAスーパー王者になることがWBAから発表されていますが、上位タイトルで二人擁立するというのは反則です。

リング誌やESPNはムロジョン・アフマダリエフとこの試合の勝者、どちらを正統なWBA王者と認定するのでしょうか?

さて、オッズはネリ2/5(1.4倍)、フィゲロア2倍と〝悪童〟がやや有利。

まともなジャブが打てないなど技術的な欠陥が目に付いたバンタム級時代のネリでしたが、エディ・レイノソの教鞭を受けて劇的に改善。

しかし、ジュニアフェザーでは1試合しか戦っていないとはいえ、かつてのパワーは影を潜めています。これがネリの122ポンド版なのか?それとも進化の途中なのか?
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26歳のネリが評価をやや下げているのに対して、24歳のフィゲロアはさらに評価を落としています。これが、オッズにも現れているのでしょう。

21勝16KO無敗1分の星勘定は立派ですが、勝てなかった1試合が2019年11月のフリオ・セハ戦(115-113 /112-116 /114-114=ドロー )。セハ相手にグズグズの試合をしてしまっては評価暴落も仕方がありません。

しかし、この試合はセハが4.5ポンド、2㎏以上も体重超過。フェザー級のリミットもオーバーした相手と戦わなければならなかったのは差し引いて考えなければなりません。

心配された計量はネリがリミットいっぱいの122ポンド、フィゲロアが121.2ポンドでクリア。

とはいえ、フィゲロアもスピードとディフェンスで世界基準にありません。

The Heartbreakerと渾名されるハンサムボーイは身長175㎝/リーチ183㎝の規格外の122パウンダーですが、手数の多い激闘型。ネリとの試合はかみ合うはずです。
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この勝者が9月11日にWBO王者ステファン・フルトンとの決戦に進むことが、3月時点でSHOWTIMEから発表されています。

明日の試合でリングサイドに座るフルトンは「フィゲロアのサイズはネリには苦しい」と、マイルド・アップセットを予想。

個人的にはネリは日本のボクサーに倒されて欲しい願望もあるので、ここでフィゲロアに叩きのめされるのは見たくはありません。しかし、予想となると私もフェイゲロア有利。明白な判定勝ちか、終盤ストップか。

計量ではネリが少し生気が無いように見えました。そしてフィゲロアは稀代のリバウンダー。ネリは悪夢を見るかもしれません。

いいマッチアップです。どちらが勝つにせよ、面白い試合になるはずです。


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▶︎さて、SHOWTIME がお届けするこのイベントのアンダーカードに「ダニエル・ローマンvsリカルド・エスピノサ」「サビエル・マルチネスvsファン・カルロス・ブルゴス」と、日本のリングでもお馴染みのファイターが登場します。

オッズはローマン2/7(1.29倍)、エスピノサ5倍。5月10日に31歳になったローマンの堅実なボクシングは健在。

エスピノサは25勝21KO3敗の強打のメキシカンで、23歳という若さも不気味。2019年4月20日に空位のWBOバンタムのピースをジョンリール・カシメロと争い最終回44秒KO負け。しかし、それまでの採点は6ラウンドにダウンを奪われたものの三者三様のドロー(105-103/103-105/104-104)と大健闘。

オッズはエスピノサ有利でしたが、相手が悪すぎました。このイベントはノンタイトルながらウェルター級のダニー・ガルシアがメイン、FOXが全米生中継するイベントでした。しかし、米国で人気がないバンタム級は世界戦にもかかわらず、悲しいかなノーテレビ。

エスピノサの強打は危険ですが、ローマンが手堅く判定をものにしそうです。



▶︎そして、ブルゴスです。日本で「無敗のKOマシン」と喧伝された無骨なメキシカンも33歳。直近3試合は1勝2敗。KO勝利からはは9年も遠ざかっています。

対するマルチネスは、メイウェザープロモーションが売り出す23歳のジュニアライト級(この試合は132ポンドのキャッチウェイト)。

オッズは秘蔵っ子が1/12(1.08倍)、ブルゴス10/1(11倍)。技術とパワーが欠落した不器用なブルゴスは今回も噛ませ犬です。

しかし、無敗とはいえ、マルチネスは前戦でクラウディオ・マレロに8ラウンドに二度倒されるなど大苦戦。マレロは元WBA暫定フェザー級王者でトリッキーなサウスポーですが、脆弱な一面を晒け出しました。

ブルゴスは世界基準では技術もパワーもありませんが、マイキー・ガルシアやデビン・ハニーに敗れたとはいえ12ラウンド戦い抜く頑丈な肉体を持っています。

噛ませ犬が意地の牙を剥く、番狂わせを予想します。 
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権威のないもの。勝手な妄想。ふざけたお遊び。

そんなものが、ずっと大好きでした。

だから、Pound for Pound なんて大好物です。

ところが、このP4Pがいつの間にか日本の一部メディアの間では「権威がある」ものになっています。

「リング誌のPFP1位になったら国民栄誉賞」とか思っちゃう、幻覚ちゃんたちです。

そんな幻覚ちゃんはリング誌を見たことも触ったこともなく、これまで日本人がランクされたかどうかもPFPを知ってから後追いで知る、あるいは未だに知らない、延髄で思考する恐るべき人々です。

そんな幻覚ちゃんは、FIGHTER OF THE YEARもよく知りません。下手したらFIGHT OF THE YEARの方が上と思ってるかもしれません。

当然、シュガー・レイ・ロビンソン トロフィーですら知りません。

プロボクサーにとって最高の勲章はPFP1位で、次が2位、その次は3位。そんなふうに真剣に信じているのが幻覚ちゃんです。

しかし、2年前のPFP1位もあやふや…。権威はどこへ行ったのやら。

このブログでも、リング誌の年間PFP(数年前に経営難の誌面リストラから廃止)ともいえるBEST FIGHTER POLL をたびたび紹介していますが「これ意味無いよね?リング誌の経営難が直接の原因かもしれないけど、意味がないからやめたんでは?」というツッコミも入ると思いました。しかし、結構すんなり受け入れていただきました…。

「だからバンタム級はすごいのだ!」という現在進行中のシリーズも「欧米では馬鹿にされるどころか無視されている超軽量級を舐めんなよ!」という意図でしたが、もしかしたら「バンタムは空気階級」という事実を知らない人もいるかもしれません。

もはや、面白いステージに突入してるので、Mythical (妄想)Rankingと呼ばれるPFPと並ぶもう一つの妄想についても、是非とも権威あるものと思い込んで一直線に突き進んで欲しいと思います!

PFP=Mythical Rankingと並ぶ、もう一つの意味の無いMythical (妄想)のお遊び、それがMythical Matchupです。

このブログでは何度も紹介してますが、時代を超えたボクサーが戦ったとして、その勝敗を予想する、考え方はPFPと同じ、妄想遊戯です。

今回はリング誌のDOUG FISCHERが毎週金曜日にアップする DOUGIE’S FRIDAY MAILBAG から2試合をピックアップ。


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Tyson-Liston★
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これは似た者同士の激突。瞬間最大風速、過大評価の爆発力の対決です。

マイク・タイソンはモハメド・アリが退場したリングで、有象無象のヘビー級をことごとく撃破。「強い相手と戦っていない」という批判にも「強い相手がいないから。いたら弱い相手と同じように序盤で粉砕する」という信者がはびこった80年代の伝説。

リング誌のBEST FIGHTER POLL(年間PFP)でも1位に輝きましたが、今ではリング誌の黒歴史。存命PFPなどですら、タイソンを10以内に挙げる識者はいません。

それを言い出すと。エイドリアン・ブローナーがリング誌やESPNのPFPの末席を汚したこともありましたっけ。

一方のソニー・リストンは、まさにタイソンの雛形。弱い相手に滅法強く、強い相手には情けなく敗れる。

このMythical Matchupの焦点は、どちらがビビるか?です。まあ、気持ちの弱さでは二人とも最強クラスですが、タイソンでしょうね。恐怖に噛みつくかもしれません。

もちろん、1ラウンドが強いタイソンの攻撃にリストンが怯むとゲームオーバー。

似た者同士の対決、素晴らしいMythical Matchupです。これまでも数多くのMythical Matchupを戦い、タイソン無敗時代はリストン劣勢でしたが、時代が進むとリストン勝利が逆転しています。

さて、ダグの見解は…。

「リストンの全盛期は、1958年後半〜1960年代初頭。つまり、ヘビー級タイトルを獲得する(1962年9月:vsフロイド・パターソン)前だったと考えている」。

「その当時のリストンなら、アイアン・マイクの序盤の猛攻に耐えながら、クロスレンジから徐々に反撃、中盤には長いジャブも使って、Bプランを持たないタイソンを追い詰め、後半には80年代の人気者を完全に崩壊させただろう」。

「結果は僅差のユナニマス・デジションか後半ストップでリストン」。

「YouTubeでタイソンとリストンのドリームマッチのビデオゲーム・シミュレーションが公開されたが、そこではタイソンが判定勝ち。まあ、絶対戦うことが無いのだから、楽しいお遊びだね」。



私の予想はタイソンの序盤KOです。しかし、試合がもつれると心身ともに弱くなるタイソンです。リストンが中盤まで大きなダメージを負わずにクルーズできたなら、やはり痛烈にタイソンをノックアウトするでしょう。

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伝説の第1戦。舞台はカナダ、モントリオールのオリンピックスタジアム。公用語が英仏のカナダですが、このチケットはフラ語ですね。

Duran-Valero★

これは…もうどう考えてもミスマッチ。

口を半開きにして、顎まで突き出して、引きの遅いパンチを繰り出すベネズエラの狂人は、デュランの技術の前にひとたまりもなかったでしょう。

タイソン同様に弱い相手には滅法強いバレロは、タイソンと違い、ついに一度も強い相手と戦うことがありませんでした。


ダグも「テクニックで上回るデュランが一方的に攻め立てて、中盤から終盤にかけてストップ。この試合が現実になるなら、気の弱い方は見てはいけません」。



そうですね、私も単なる虐殺にしかならないと思います。

しかし、あの口を開けて突き出した顎にデュランの強打がヒットしたら、そこで失神、ゲームオーバーの目もあります。


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Mythical Rankingに飽きたら、次はMythical Matchupです。

「リング誌のミシカル・マッチアップで井上尚弥がエデル・ジョフレを2ラウンドでKOした。これはとんでもないこと、国民栄誉賞」です。

それゆけ、幻覚ちゃん!
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