フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: ザ・ベスト10

現在の4−X王者(4階級制覇)で最強は誰だ? 

いよいよ残すはベスト3。

4−X 達成順で、ノニト・ドネアローマン・ゴンザレス、そしてカネロ・アルバレス



3位はドネアで決まりです。

「対戦相手の質」はビック・ダルチニアンとフェルナンド・モンティエル、二人のPFPファイターを倒していることから十分ですが、まともなPFPはダルチニアンだけ。

モルティ・ムザラネに勝利したのも大きな意味がありますが、内容が五分だっただけに微妙です。

ムザラネとの再戦、熱望されたダルチニアンとの115ポンドでの決着が実現しなかったのは残念でした。
IMG_2752
ジュニアフライを飛ばしたフライ、バンタム、ジュニアフェザー、フェザーの「階級レンジ」は14ポンド、6.35kg。

リング誌PFP最高位は3位でしたが、過大評価と大きな物議を醸してしまい、すぐに降格してしまいます。

世界戦では、ジュニアフェザー級で8戦6勝2敗。KOしたのは完全劣化122ポンド版のホルヘ・アルセ、西岡利晃、ゾルド・ベダクだけ。フェザー級になると3戦1勝2敗、KOはゼロで、唯一の勝利も議論を呼ぶ展開でした。

ドネアは122ポンドで階級の壁に直面し、フェザーでは全く通用しなかったことから、バンタムへの出戻りを選択。全盛期に「ライト級まで制覇してPPVスターになる」と掲げた目標はいずれもかなり手前で潰えました。

その意味では「5階級制覇への可能性」は自身の手で閉ざしてしまっています。



march2020cover-308x432
2位はカネロ。 

「階級レンジ」は、ジュニアミドルからライトヘビーまでの21ポンド、9.53kg。 

層の厚いクラスでの4階級制覇は一見素晴らしく映りますが、階級最強と認められたのはジュニアミドル級だけ。

ミドル級とスーパーミドル級、ライトヘビー級で快勝した相手には、いずれも〝事情〟がありました。

完全劣化ミドル級版のミゲール・コット、〝ガラスの顎〟のアミール・カーン、どのメディアも穴王者と烙印するロッキー・フィールディング、リバウンド制限と劣化、私生活でボロボロの劣化版セルゲイ・コバレフ。

快勝といっても、いずれの試合もコットの経験、カーンのスピード、コバレフのジャブに苦戦する場面がありました。

そして、卑怯な手段を使わなかったゲンナディ・ゴロフキンやダニエル・ジェイコブス戦はいずれも快勝とは程遠いグダグダの内容でした。

それでも「対戦相手の質」は非常に高いと認めざるをえません。

「5階級制覇への可能性」は、クルーザーやヘビーのフィールディングスが用意されたら周到なミッションが発動されそうです。

個人的には史上初のキャッチウェイトでの世界ヘビー級戦が見たいですね。 

がんばれ、カネロ。君ならできる!



june2020-cover-308x432
というわけで1位はロマゴン。 

殿堂クラスとの対戦経験はありません。

現役PFPファイターと拳を交えたのもシーサケット・ソールンビサイとの再戦だけで、結果は「ロマゴンの名前がなければ完全なミスマッチ」という4ラウンドKO負けの惨敗。 

そうはいっても、ストローからジュニアフライ、フライの3階級ではリング誌ランカーをことごとく退けてきました。「対戦相手の質」は平均値が非常に高いと見て差し支えありません。

再戦で1ヶ月前の体重制限を設けてシーサケットを弱らせながらも惨敗してしまったことは、大きく評価を落としました。

ストロー(105)からジュニアフライ(115)の「階級レンジ」は10ポンドと、カネロの21ポンドと比べると半分以下ですが、軽量級の1ポンドと重量級の1ポンドは違います。

115ポンドでの世界戦はカルロス・クアドラスに辛勝、シーサケット戦の連敗、そして今年2月のカリド・ヤファイ戦でようやく〝らしい〟勝ち方を収めて2勝2敗と星を戻しました。

ヤファイ戦を「115ポンドに順応した完全復活の狼煙」と評価したい一方で、31歳の英国人が試合前のインタビューなどで「軽量級の報酬は低すぎる。ミドル級で同じことをやってたら住む家も乗る車も違っていた」と泣き言を繰り返していたのを聞くと、試合に向けたモチベーション、キャンプでの集中力に問題があったような気もしてきます。

アンソニー・ジョシュアのメガファイトの前座で50万ドル前後の報酬を受け取ったこともあるヤファイですら、同国の中重量級選手の財布の中身を知ってしまい、やる気が失せてしまったのかもしれません。

その意味では、115ポンドの壁を本当に破ったことを証明するには、追試の必要がありそうです。

「5階級制覇への可能性」は、相当に厳しいものが待ち構えている予感がします。

それでも、軽量級史上初のPFP1位を獲得、その座を2年も守ったことは偉業でしかありません。 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

10位ブローナー、9位サンタクルス、8位田中、7位井上ときて、残る6人はノニト・ドネア、ローマン・ゴンザレス、マイキー・ガルシア、ドニー・ニエテス、井岡一翔、カネロ・アルバレス。
thumbnail_Outlook-bkf1uwrk-770x433

井岡以外の5人は全員がPFP10傑経験者で、殿堂入りの可能性も秘めているガチガチの強豪。

残念ながら井岡を6位に差し出すしかありません。 

ストロー級、ジュニアフライ級、フライ級、ジュニアバンタム級の制覇した4階級全てでリング誌10位以内の強豪を倒しています。

「対戦相手の質」に文句はありません。

二つの敗北はアムナット・ルエンロンとドニー・ニエテスという、誰にとってもややこしい相手。どちらも勝者がPFP入りの大勝負でしたが、あと一歩で競り負けてしまいました。

井岡に勝ったことでアムナットはboxing scene.com の Fighter Of The Year(年間最高選手)に選ばれ、ニエテスはPFP入りしたことからも、井岡の世界評価の高さが窺えます。

「階級レンジ」は105から115までのちょうど10ポンド。

31歳と軽量級としては決して若くはありませんが「5階級制覇への可能性」は十分残されています。

軽量級で飛び抜けてタレント豊富なジュニアバンタムの最前線に張っているのですから、キャリア最大の勝利となる強豪との戦いに挑んで欲しいものです。



5位も迷いましたが、井岡を6位にした時点でドニー・ニエテスです。

2018年12月の井岡戦からリングに上がっていない38歳。PFPランキングからも名前が消えてしまってからも、しばらく経ってしまいました。

48戦のキャリアで敗北はSDの一つだけ、完敗したことがないフィリピンのAhas(蛇)。

世界戦は18戦7KO無敗2分。元・現・未来の世界王者との手合わせも9勝無敗3KO。

「階級レンジ」は、ストローからジュニアバンタムのステップで4−Xを達成した井岡と同じ10ポンド。

「5階級制覇への可能性」は非常に低いものの、「対戦相手の質」は高い、負けないスタイルを習得したリングマスターです。

ラウンドごとにポイントを客観的な目線で正確に見ることができる計算能力は、史上屈指のレベルです。


SpenceGarcia
4位マイキー・ガルシア

「階級レンジ」は、フェザー級からジュニアウェルター級の14ポンド。

歴史上、マニー・パッキャオとファン・マヌエル・マルケスの二人しかいない「フェザー〜ジュニアウェルター倶楽部」の会員です。

エロール・スペンスJr.には成す術もなく敗れてしまい、PFPランキングから追放されましたが、ジェシー・バルガスに完勝するなど「5階級制覇への可能性」では〝王手〟をかけています。

「対戦相手の質」はもちろん低くはありませんが、マイキー・ガルシアの名前が錯覚させるのか、そこまで高くはありません。

殿堂クラスはもちろん、PFPファイターと戦ったのもスペンスだけ。

デジャン・ズラティカニン、セルゲイ・リピネッツ、ロバート・イースターJr.と世界基準の無敗ボクサーに初黒星を付けていますが「誰に勝ったのか?」となると、ジェシー・バルガスになるかもしれません。

パッキャオがWBOウェルターのベルトを持つバルガスと戦うとき「どうしてそこまで格下を選ぶのか?」(リング誌)と批判の声が上がったことを思い出すと、パックマンの偉大さをあらためて思い知らされます。

このベスト10選考から外したのは正解でした。

それにつけても、トップランクとの契約問題の軋轢から2014年1月から2016年7月までの2年半もリングに上がることが出来なかった26歳からのロスタイムが、非常に残念です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

8階級制覇のマニー・パッキャオを例外とすると、現役選手の最高複数階級制覇数は「4」で8人のボクサーが大集団を形成しています。

ここに3階級制覇ながら将来性の高い井上尚弥と田中恒成を加えた10人を独断と偏見で格付けして参ります。

メンバーは、ノニト・ドネア、エイドリアン・ブローナー、ローマン・ゴンザレス、マイキー・ガルシア、ドニー・ニエテス、井岡一翔、カネロ・アルバレス、レオ・サンタクルスの8人が現役4−X。

3階級制覇、3−Xの井上尚弥と田中恒成がワイルドカード。

評価は「過去=対戦相手の質」「現在=制覇した体重レンジ」「未来=5階級制覇への可能性」の3つの物差しで測定します。



まずは最初に脱落する10位
IMG_4045

これは、エイドリアン・ブローナーで誰も文句はないでしょう。21世紀最大の過大評価、狼の皮を被った羊です。

パッキャオとも拳を交えているとはいえ、勝った「対戦相手の質」は 目を覆うばかりに酷いものです。

2012年に「on the cusp(スター候補)」と、何の実績もないのにリング誌11月号を単独カバー。最初から過大評価の腐臭を漂わせていましたが、WOWOWではなぜか今なお高評価です。

ジュニアライト級は決定戦(vsヴィセンテ・マーティン・ロドリゲス)、ライト級はアントニオ・デマルコ、ウェルター級が劣化版ポール・マリナッジ、ジュニアウェルター級も決定戦(vsカビブ・アーラフベルディエフ)と、どっからどう見ても強豪は全く見当たりません。 

ダニエル・ポンセ・デレオンに番狂わせの10ラウンド判定勝ちしたのが出世試合。ベストバウトはマリナッジ戦でしょうが、ジュニアウェルターがベストのマジックマンはウェルターでは穴王者でした。

そのマリナッジ戦もSDでやっとこさの勝利、超ラッキーなウェルター級制覇でした。

弱い相手への圧倒的な勝ちっぷり、いわゆる〝タイソン・スタイル〟が倒錯した過大評価の原因です。

「体重レンジ」は130ポンドから147ポンドまでの17ポンド(7.71kg)。ブローナーのファンの「最もレベルの高いクラスで4階級制覇した」というのは一理ありますが、勝った相手の質が低すぎます。

「5階級制覇への可能性」は、ゼロです。小手先のテクニックしか持たない非力で根性のないブローナーは、154ポンド=ジュニアミドルはお呼びじゃありません。




9位も簡単です。

レオ・サンタクルスで文句無し。山中慎介が対戦を熱望していた人気者のメキシカンですが、この4階級制覇も酷い。

バンタム級はヴィシ・マリンガとのIBF王者決定戦。長谷川穂積に破壊された南アフリカ人は、2年近くもブランクがありました。

ジュニアフェザー級はフライ上がりのフェルナンド・モンティエルを圧倒したビクトル・テラサス。

フェザー級はアブネル・マレスとの、またもや決定戦。

マレスやカール・フランプトンとの100万ドルファイトを繰り広げましたが、軽量級を識る日本のファンであのビッグファイトを楽しみにしていた人が何人いるでしょうか?

マレス、フランプトンにクリスチャン・ミハレス、キコ・マルチネスら世界基準のボクサーに勝ってはいますが…。

さらに、ジュニアライト級も決定戦、なのになぜかWBAはスーパー王座をステイクします。

カネロと並ぶ「惨敗が見たい過大評価のメキシカン」です。勇気はあるかもしれませんが、試合は面白くありません。

「体重レンジ」は12ポンド、5.44kg。

「5階級制覇への可能性」は、極めて厳しい見通しです。このジュニアライトで決定的な敗北を喫しそうです。



8位からは…悩ましい。

8位は田中恒成にします。

「5階級制覇への可能性」はあるものの、まだ壁を二枚抜かなければなりません。

ストロー級とジュニアライト級は決定戦。それでもビック・サルダールやアンヘル・アコスタといった世界基準の相手にきっちり勝っています。

フライ級でも木村翔に田口良一、軽量級屈指の強豪に明白な勝利を収めました。「対戦相手の質」はわずか15戦のキャリアを考えるとありえないレベルです。

〝まだ〟3階級制覇ですが、先月25歳になったばかりの中京の星には「5階級制覇への可能性」も十分です。

「階級レンジ」は7ポンド(3.18kg)というのは、軽量級ゆえに仕方なし、ですが…。

相手の良さを引き出すプロレス型のスタイルは賛否両論でしょうが、嫌いじゃありません。


IMG_3615
7位は、井上尚弥で異論はあるでしょうか?

「5階級制覇への可能性」は、本人も覚悟している「(米国で注目されるには)最低でもフェザー」まで制覇しなければなりません。穴王者狙いや、不可解な決定戦でなければ、正直、難しいと思います。

フライ級飛ばしの3−Xは丁度10ポンドの「階級レンジ」を描いてきました。

「対戦相手の質」はジュニアフライ、ジュニアバンタム、バンタムともにリング誌トップ10に評価される 現役王者を撃破。これは近年の日本人世界王者では異色です。

とはいえ「誰に勝ったのか?」を考えると、リング誌の3位、ESPNの4位のPFPは明らかな過大評価です。

バンタム級完全統一王者、そして実力でリング誌単独カバーを熱く激しく期待します!
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

1940年に世界ミドル級王者セフェリノ・ガルシアに挑戦したヘンリー・アームストロングが跳ね返された4階級制覇の壁。 

この試合は今見直してもHomicide Hank が優勢に見えますが、結果は引き分け。もし、勝利していたらフェザー、ライト、ウェルター、ミドルの Undisputed Title 4階級制覇という前人未到の偉業でした。

1980年代にはアレクシス・アルゲリョがアーロン・プライアーに2度挑んで4階級制覇を狙いましたが、シンシナティの鷹を撃ち落とすことは出来ませんでした。 

アームストロングもアルゲリョもフェザー級から王座を獲得していきましたが、 阻まれたのはアームストロングがミドルでアルゲリョはジュニアウェルターと3階級も離れていました。

40年の歳月はオリジナル8を細かく裁断し、承認団体も増殖させましたが、それでもなお4階級制覇の壁は高く険しく見えました。
IMG_4043
「4−X」4階級制覇の記念キャップを作ったカネロは誇らしげですが、年一人を上回るペースで誕生する量産型4−Xにどれほどの価値があるのでしょうか?

しかし、1987年にトーマス・ハーンズがウェルターからライトヘビーまでの4階級制覇に成功すると、次の5階級制覇はわずか1年後の1988年にやはりハーンズが達成、2004年にはオスカー・デラホーヤが記録の数字を「6」にまで更新しました。

現在の記録はマニー・パッキャオが保持する「8」階級制覇まで数字は伸びています。

かつて難攻不落に思えた4階級制覇はあっさりと2倍の8にまで更新されたのです。

直近のディケイド、2010年代を振り返ると、13人が4階級制覇を達成。年間一人以上のハイペースで量産されている計算です。

歴史上5階級制覇以上のボクサーは8階級(マニー・パッキャオ)、7階級(パッキャオ)、6階級(オスカー・デラホーヤ/パッキャオ)、5階級(トーマス・ハーンズ/シュガー・レイ・レナード/デラホーヤ/フロイド・メイウェザー/パッキャオ)の5人だけ。

ホルヘ・アルセとノニト・ドネアも暫定王者をカウントすると5階級ですが、暫定は世界的には王座と見なされていません。

5階級制覇以上の5人の中でパッキャオは現役ですが、偉大なキャリアの着陸態勢に入っているフィリピンのレジェンドは、今回は除外して「現役の4−X チャンプ(4階級制覇王者)の格付け」を進めてゆきます。

まずは、現役4−Xを見渡すとノニト・ドネア(偉大なキャリアの着陸態勢に入っていますが)、エイドリアン・ブローナー、ローマン・ゴンザレス、マイキー・ガルシア、ドニー・ニエテス、井岡一翔、カネロ・アルバレス、レオ・サンタクルスの8人。

ベスト10を競いたいので、ここにワイルドカードとして3階級制覇、3−Xの井上尚弥と田中恒成の軽量級を代表する俊英を加えます。

「過去=対戦相手の質」「現在=制覇した体重レンジ」「未来=5階級制覇への可能性」の3項目を軸に10人を格付けしてゆきます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

軽量級の大きな需要が全く米国で大きな成功を得るには、アラブのマネーとコネクションを駆使したナジーム・ハメドのようなやり方しか考えられません。

回収を目的としない、そもそも回収など出来ない莫大なの資金でショウタイムの番組枠を買うなり、イエメンやサウジアラビアがしたようにESPNに法外な放映権料を支払うのです。

もちろん、それだけではハメドのような成功には届きません。
IMG_3876 (1)
米国人の目をエキゾチックに楽しませるパフォーマンス、日本人なら能面をかぶって歌舞伎の役者モドキの出で立ちで、日本刀を振り回して入場するなどオーバーな演出が求められます。

ただ、ハメドには母国にまともなリングがありませんでした。もし、イエメンに大きなボクシング産業が存在していたらそこでメガファイトを繰り広げていたでしょう。

ハメドは、韓国のSamsungやKポップのように米国を目指すしかなかったのです。そして、SamsungやKポップはSONYやJポップを遥かに凌駕する大きな成功を世界で収めました。

もちろん「国内市場で事足りる」ことにアグラをかいてガラパゴス化した日本の産業や音楽と、軽量級ボクシングは違います。

軽量級はすでに日本が「世界の中心」なのです。 

SONYやJポップには、韓国と同じように国内市場よりもバカでかい世界市場が存在しました。ただ、異国に挑戦するリスクを賭けるには国内市場があまりにも肥沃でした。

一方で軽量級ボクシング、特にジュニアフェザー級以下は日本が最も大きな市場で、アジアや中南米はもちろん欧米もマーケットサイズは日本よりも遥かに卑小で、そもそも国外へ出て行く必要性がないのです。

「三浦隆司や伊藤雅雪らのように軽量級も世界に打って出るべき」という声が聞かれますが、それは「ボクシングには階級格差がある」という事実を知らない人の戯言です。

〝SONY〟や〝Jポップ〟は世界を目指した韓国に惨敗していますが、ここで見逃してならないのは「世界」って何だろう?ということです。

経済の「世界」は欧米市場です。 そして中国です。

では、ボクシングなどスポーツも含めた文化における「世界」は?もちろん、欧米もあるでしょうが中国や台湾、アジアも巨大市場です。 

そして、アジアでは韓国までも飲み込んで日本の文化は圧倒的にリスペクトされています。韓国が事実上の国策としてKポップを米国に売り込んだのに対して、日本の音楽やスポーツがアジアで尊敬されるのは ほとんど「素」のままです。

もちろん、変にアジアに擦り寄るのは逆効果かもしれません。その点も含めて「アジアから見た日本への憧れ」は「日本から見たアメリカ」によく似ています。

【希望的観測】でふれた、軽量級ボクシングの魅力を日本で凝縮して日本から発信するやり方が成功したら…。

間違いなくアジアの有力都市が招致に乗り気になるはずです。

そして、アジアで大きなムーブメントを起こせば、今度はラスベガスが招致するでしょう。

もちろん、レギュラーではないものの、アジアで大人気の「フライ・バンタム祭り」には大相撲ラスベガス場所のように大きなアリーナが用意され、ボクシングに関心がなかった上客たちも「小さな巨人の戦い」に興味を持つはずです。

そのためには、日本で大きな成功を収めることが大前提ですが …。

行く手を阻む障害はいくつも転がっています…。 

 

【絶望的憶測】… へと続きます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

世界中の軽量級ボクサーが「日本で日本の人気選手と戦いたい」と希求しながらも、強豪王者や人気選手が呼ばれることは滅多にありません。

その原因は、日本のプロボクシングが「ジム経営ビジネス」 であることに尽きます。

競技の指導をするジムが、選手をマネジメントし、マッチメイク、興行主まで担う。


そこで何が起きるか?


「有望な選手を集めたい」そして「有望な選手は大事に育てたい」 。

当然です。「プロモーター・ビジネス」の米国でもそれは同じか、むしろ強い傾向があります。

米国型の「プロモーター」優先では、対立プロモーターの強敵と戦わせることは敬遠しますが、傘下の人気選手をどこでぶつけるかを考えてイベントを構成「今日圧勝した二人が次(か次?か次?)に激突しますよ!」と、ファンの関心と期待を煽ります。

しかし、日本の「ジム」は会員の月謝と、スポンサーの援助、プロ選手の報酬から差し引くマネジメント料が経営の柱、高額のマネジメント料が期待出来る王者を育てるのは大切なビジネスです。

日本王者は JBC管轄、ランキングも一つで王者や挑戦者を選ぶことは難しいのが現状です。

日本レベルの方が苦労していた選手が世界王者になると防衛戦で快勝をマークするーーその原因が「日本人に長期政権を築いてほしい」というアルファベット団体の思惑から雑魚挑戦者が送り込まれることにもあるのは明らかです。

NHKですら長谷川穂積の特集番組「あの負けで私は強くなった」で「強い挑戦者をあえて指名して10度防衛」というだけでも失笑ものですが、ネストール・ロチャ戦を映してしまうお粗末さ。

民放が「絶対王者」と騒ぐもの当然です。そして、その報道を真に受けて、長谷川信者が育まれてしまったことも。

同じ番組では「世界で認められたボクサーだけがラスベガスで戦うことを許され、巨額のファイトマネーを得る」と明らかに誤解を生むことまで語ってしまっています。

もちろん「世界で認められたボクサーだけがラスベガスで戦うことを許され、その全員が10億円以上の巨額のファイトマネーを得る」と報じるとお詫びと訂正を出さなければならない虚偽です。

10万ドルでも虚偽です。可哀想なフェルナンド・モンティエルはラスベガスで2階級制覇したのに報酬は1万5000ドルでしたから。実際には1000ドル以下のボクサーも当たり前にいます。当然です。

そして、ロチャを「ゴールデンボーイ・プロモーションが送り込んだ最強の刺客」というのも〝違法性のある誇大広告〟とまではいえません。

実際にオスカー・デラホーヤはビデオレターで「ロチャは軽量級のエース」と語ってますから「世界一美味いラーメン屋」と看板出すのと同じです。全然OKです、真に受ける方がバカです。

「ジム経営」を最優先すると、強豪相手の試合は「負ける可能性」「相手の報酬も高い」という思い十字架を二つ重ねで背負うことになるのです。

どんなジムに取っても〝ロチャ〟は必要なのです。

IMG_3313
「内藤大助vs亀田興毅」と「井上尚弥vsノニトvsドネア」のメガファイトは、欧米から見ると軽量級の常識を大きく覆すSURREAL(非現実)でした。「バンタム級がメインで2万人?2000万人が視聴した?…ありえない、そんなの(米国では)現実じゃない」。
 
 
「ショービジネス」への意識が欠落している(そうならざるをえない)日本の構造で、世界の有力選手が集う軽量級のメッカになれるのか…?


 
【希望的観測】

世界の強豪が東京や横浜などの大会場に集結し、トッペレベルの技量を披露する。

これを実現した格闘技がキックボクシングと MMAです。

世界的に人気がないキックボクシング、黎明期のMMAという間隙を突いた試みでしたが、刹那的とはいえK1とPRIDEはボクシングの世界戦を凌駕する巨大な成功を収めました。

欧米で関心が低い軽量級も「間隙」ビジネスであることは間違いありません。

そして、キックボクシングや黎明期のMMAのように欧米では間隙でも、日本ではメインストリームなように、ボクシングの軽量級も歴史的に馴染みがあるスポーツです。

そして、何よりも1億3000万人が同じ方向を向く国民性は、高いテレビ視聴率を叩き出しやすく、すなわち高額の放映権料も発生することはK1とPRIDEが証明済みです。

ボクシングではまず見られない外国人選手への愛着・応援も、少なくとも無差別級では明らかに大きな成果を挙げました。

日本人が敗退して外国人同士の決勝戦になっても、ファンは納得して離れませんでした。 

K1やPRIDEは、ボクシングと比較すると非常に痩せた土壌をゼロから耕して大きな成功に導きました。

日本のボクシング熱は捨てたもんじゃありません。

また、外国人選手についても「アラブ王家の寵愛を受ける悪魔王子バダ・ハリ」「霊長類最強」のような明らかなパクリやウソも必要ありません。

キックや黎明期MMAのような明らかなウソをつかなくても良い「世界の真実」をボクシングは持っているのですから。

他の階級ではもちろん、バンタムでも温厚な紳士であるドネアが「約束の期限が過ぎても試合日程・場所が発表されない」「事務局と連絡が取れない」と不信感をあらわにし「離脱」までほのめかしました。

ゾラニ・テテは故障を理由に離脱しましたが、WBSSが承認料を差っ引く井上戦を回避「WBSS抜きで井上と戦いたかった」と推測されています。

それでも、日本で行った2試合は大成功を収めました。WBSSの試みを日本独自に行っていても、きっと成功したはずです。


しかし、この国のリッチはガラパゴス・リッチです…。

欧米ではありえない軽量級への尊敬・理解があり、WBSSや他の格闘技での成功例もある。

それでも…。 【絶望的観測】へ、続きます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

まさかの仕事大忙し。

昨日も今日も仕事です…。雨も落ちてるし、憂鬱じゃ。

今日は日曜日だというのに通勤で今も電車の中ですが、休日で雨とあって乗客は普段よりは明らかに少ないようです。それでも繁華街は賑わうのでしょう。
IMG_4023
銀座駅のデコレーションもまさかこれで完成?じゃないはずですが。

ウィークデイの電車や都心の混雑はもはや〝平時〟と何も変わりません。社会が一気に動き出したということです。

戦争などによる社会活動の停滞・停止なら、インフラや人材が破壊されてしまって、活動再開は徐々に進めて行くほかありませんが、今回のパンデミックは特に日本では自粛による停滞・停止だっただけに、お上の再開許可の声で一気に元に戻りました。

そして東京では感染者の数が激増。当たり前の理屈ですが、後出し批判は出来ません。

県跨ぎの出張も出来ることになっていますが、そこはまだ慎重になっています。とはいえ、一般業務は完全にオープン。

仕事依頼が雪崩れ込んでいます。もちろん、嬉しいことですが、いろんなことが素直に喜べない薄暗い夏になりそうです。

さて、本題。

✖️✖️✖️✖️✖️

IMG_4036
IMG_4034


「東京で戦いたい」。

フェルナンド・モンティエルが13歳の頃に書いた「目標」です。Cochulito (狼)の相性は小さい頃からだったようです。

日本のボクサーの相性は「神の左」や「KOダイナマイト」はもちろん「モンスター」もボクサーになってから授けられた〝個性〟です。「パックマン」や「マネー」などボクサーになってから〝改名〟する奴もいますが。

小さい頃から「ボンバー」とかいわれてる子なんて、ちょっと嫌ですよね、怖い。
IMG_4035


クローズド・サーキットやPPVというカラクリで巨額の報酬を得てきた中量級やヘビー級のほんの一握りのスーパースター選手を除くと、メジャーなスポーツとプロボクサーのトップ収入には大きな格差があります。

だからマイナースポーツなのですが〝カラクリ〟効果でとんでもない報酬を得る1人か2人のボクサーが時折り現れるため、誤解してしまう慌てん坊も後を断ちません。

プロボクシングは階級による収入格差が激しく、PPVイベントでメインを張ることが一切出来ない軽量級は10万ドルを稼ぐのは至難の業です。

米国やメキシコ、日本、英国で生まれて人気のある世界王者になれば10万ドル以上も夢ではありませんが、それでも「ミドル級で同じことをやってたら人生が変わってた」(前WBAジュニアバンタム級王者で軽量級としては人気者のカリド・ヤファイ)というのが、軽量級の現実です。

モンティエルの父マヌエルは「小さな頃からラスベガスやロスアンゼルスや東京などボクシングの大きな舞台で戦うことを意識させてきた」と語りますが、これがフェザー級以上のボクサーなら「東京」は外されることになります。

普通の軽量級は、モンティエルが夢見たように「世界王者として日本に行って人気者と戦う」か「ラスベガスやニューヨークのメガファイトのおこぼれが与えられる前座を戦う」しかありません。

もし、カネだけでなくプライドまで満たされる栄光まで追求するなら、大会場のメガファイトでメインを張ることが不可能の米国や英国よりも、華やかなメインイベントのリングが用意される日本で戦うことです。

モンティエルは2階級制覇した試合が1万5000ドルとメキシコの複数階級制覇王者としては非常に人気の低いボクサーでしたが、長谷川穂積戦で6000万円近いキャリアハイの報酬を得たといわれています。

キャリア2番目のノニト・ドネア戦が25万ドルですから、長谷川戦がいかに破格だったかがよくわかるでしょう。

しかも、長谷川戦が尊敬と畏怖の視線を集めた日本武道館だったのに対して、ドネア戦は会場の半分以上を封鎖したにもかかわらず、のちに「赤字興行だった」(ボブ・アラム)とケチまでつけられたマンダレイベイ。赤字はプロモーターの責任なのに。

ドネアvsモンティエルは二人にとって、米国のプロボクサーが憧れるHBOメインデビューでしたが、視聴者数は世界戦では記録的に低い数字に終わりました。

リング誌電子版の「バンタム級は日本では最も人気がある」「ドネアvsモンティエルなんてリングサイド席30ドルのカードじゃない」という記事には、おそらく日本がどこにあるのか中国と韓国とどう違うのかもわかっていないような人たちから「そんなわけない」とコメントが寄せられていました。

昨年11月7日を境に、世界中の軽量級ボクサーが「井上尚弥と戦いたい」「埼玉で戦いたい」と手を挙げ始めたのは、日本の現実をが世界が目の当たりにしたからです。

WBSS決勝が世界的な注目を浴びていたわけではありません。

多くのボクサーにとって、悪い話しか聞かないWBSSは「出場してはいけない、騙される」「必ず手付金をもらえ」と敬遠・警戒されている〝詐欺〟グループです。

そしてもちろん、試合後1つ上がって4位から3位になった井上のリング誌PFPランキングに目をつけた強豪が「3位と4位は全く違う!」と目の色を変えて対戦を熱望したわけでもありません。

米国のメガファイト前座では、大会場とはいえ客席はガラガラ、ネットや新聞、雑誌の記事でも当然前座扱いで、飛び抜けたパフォーマンスを演じてもそれは変わりません。

しかし、たまアリでは2万2000人がバンタム級のメインイベントに熱狂し、地上波生中継され20%近い視聴率を叩き出したのです。

米国軽量級では夢でも考えられません。

前置きが長くなりました。



日本は、軽量級の世界トップ選手が集うハブステーションになれるのか?

もちろん、日本人選手との比較では公平にはなりませんが、それでも日本のリングは不遇に悩む世界のボクサーにとって楽園になりえます。

ゲンナディ・ゴロフキンやワシル・ロマチェンコがメキシカンなら五輪で大活躍した時点で大人気、プロとしても現在の10倍ではすまない報酬に浴していたでしょう。

それでも、母国に稼げるリングを持たない彼らにとって、西海岸と東海岸をたらい回しにされても米国は魅力的な舞台なのです。

同じように、ジュニアフェザー級以下のボクサーにとって、日本がそういう存在になれるのか?

世界の強豪が東京や横浜などの大会場に集結し、トッペレベルの技量を披露するのです。

経済的、気質的な土壌は十分にあります。あとはやり方だけ、とも思えますが…。

それとも、ガラパゴスリッチはあくまでもガラパゴスリッチで「穴王者からタイトルを奪って雑魚挑戦者相手に防衛を重ねる」スタイルから完全に脱却するのは不可能なのでしょうか?

ボクサーたちには「今までの世界チャンピオンですというだけで評価される時代じゃない世界チャンピオンとして何をするか、どこを目指すかが問われている」(村田諒太)という決意はあるでしょう。

ただ、その舞台作りまで、長谷川や西岡利晃のようにボクサーが考えるというのは、あまりにも酷です…。

日本はすでに軽量級の本場です。しかし、強豪王者や人気選手が来日することは極めて稀です。

日本のプロボクシングはジムの経営ビジネスであって、ショービジネスではありません。

強豪王者や人気選手なんて報酬も高くリスクしかないのですから呼ぶわけがないのです。

もちろん、米国もショービジネス優先ではなく、プロモーターやテレビの経営ビジネスの色彩が濃くなる弊害が大きいのですが、その話はどこかで書いてるはずですのでそこで続きます。



日本が真の意味で、軽量級の本場になれるかどうかについて【希望的観測】と【絶望的観測】の2点から考えてゆきます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ブラジルは経済成長と呼応するかのように、そのサッカー王国の地位が揺らいでいます。

「スポーツは発展途上国や貧困に喘ぐ国が強い」というのも、一見事実に思えます。

米国や日本は富裕国にもかかわらず、スポーツが強い…。

とはいっても、実際スポーツの担い手は経済的に恵まれない家庭や差別に苦しむ人々から生まれることが少なくありません。



歴史を翻っても…。

米国ではアイルランドやイタリアやユダヤ、黒人が、日本では朝鮮系や中国系の才能が、「出自を問われずにノシ上がることが出来る世界」つまりスポーツや芸能を目指し、反社会勢力組織に組み込まれていったのは実に自然な成り行きでした。 

ああ、そしてスポーツと学問では「一流輩出の源泉」は見事に対照的です。

東大生が裕福な家庭の子息がほとんどを占めること、学力と世帯収入には有意の相関関係が存在していることは広く知られている通りです。 

高度な教育を受けて社会のピラミッドの少しでも上を目指すーーーそんな枠にはまった生き方では底辺に澱むしかない人々は「出自を問わずにノシ上がることが出来る世界」に夢を賭けるのです。

かつて、ボクシングの世界でもアフリカ系アメリカ人が人気階級を絶対的に支配していました。 

そして、私たち日本人はモハメド・アリはもちろん、シュガー・レイ・レナードやマービン・ハグラー、マイク・タイソン らを、日本人とは全く別世界の住人と考えてきました。

今は、どうでしょうか?

村田諒太とカネロ・アルバレスは住む世界がちがいますか?

おそらく、二人はいろんな意味で全く同じ世界の住人です。

「おそらく」ではない、絶対的にそうですね。「村田」と「カネロ」は同義語です。

互いに欠落しているものーーカネロが五輪金だとしたら、私のようなアンチも「フォアマン方式が時代とともにエスカレートするのも仕方ないな」 と思っちゃいます。

そして、村田がカネロと同じスタイルで4階級制覇していたら…。

「キャッチウェイトも判定もおかしい!」と、このブログで悶えているはずです。

カネロの〝ラスベガス・スコア〟に代わる〝東京ドーム判定〟が世界のボクシングファンから非難されていたかもしれません。

〝東京ドーム判定〟は〝毒入りオレンジ〟と同じザラついた感覚で、いつまでもこの富裕国のボクシングファンの内臓を蝕んだ宿痾としてまとわりついていたでしょう。

そう考えると、ありえない幻覚や妄想の井上信者なんて、本当の天然馬鹿で可愛いものです。
スクリーンショット 2020-06-26 0.06.41
外務省のHP、もちろんいろんな制約あるのは当然ですが、見るたびに後悔します。「時間の無駄だった」と。逆に「見るんじゃなかった」と早々に切り上げられますが…それに比べてBoxRecは素晴らしく中毒性がありますね。

しかし、安部はバカ。本当にバカ。森喜朗レベルではありませんが、一般レベルでバカ。田中角栄レベルの政治家やトランプには必要ないですが、総理大臣になる教養がない。このHPを見てたらわかりますが、真面目な話、普通の高校生の方が国際情勢賢いです。

国が順調に航海できているとき、急な舵取りが不要のときは、安部は最高です。黙って、絶対に舵に触らずジッとしてますから。

ボクシングから撤退しましたがHBOの「24/7」は最高でした。日本政府の取り組みをHBOに外注したら、最初は非難轟々でしょうが、作品は最高です、支持率上がりますよ。


さあ!

プエルトリコとキューバジャマイカについて考えます。※数字は外務省HPから。

プエルトリコの面積は9104k㎡と鹿児島県(9187㎢)よりも小さく、人口も360万人と横浜市(370万人)よりも少ないにもかかわらず、この国はメキシコと宿命のライバルであり続けてきました。

鹿児島からウィルフレド・ゴメスやフェリックス・トリニダード、ミゲール・コットが輩出されたら…天文館にも恐れ多くて、気軽に飲み歩けないかもしれません。

キューバは面積10万9884㎢、人口1148万人とプエルトリコよりも大きく、その分プロでもアマチュアでも優秀なボクサーを数多く輩出し続けています。

この二国はボクシングだけでなく、野球やバレーボール、日本のメジャースポーツでも特別な才能を発揮してきました。


そしてジャマイカです。プエルトリコとキューバと違い、ボクシングでも野球でも傑出した成果は挙げていません。

1万990㎢ と秋田県とほぼ同じ。293万人と茨城県と同じ人口しかない、カリブ海に浮かぶ島国です。

ボクシング界を席巻したことはないものの、ニコラス・ウォータースが母国を拠点に米国やパナマで活躍。

トレバー・バービックやマイク・マッカラム、サイモン・ブラウン、グレン・ジョンソンという個性派も生粋のジャマイカ人ですが、地味です、ひたすらに地味です。

軽量級シーンとはいえ「アックスマン」(斧を振るう男)パフォーマンスで、少しだけ注目を浴びたウォータースもノニト・ドネアを粉砕したこと以外は本当に地味なキャリアで、最後は「このままやったら倒されるだろう!」と逆ギレしてTKO負けと、恥ずかしいほど惨めでした。

ただ、ボクサーとしては最低のクイッター(ヘタレ)でも、人間としては違います。

このジャマイカ人ーー多くの人にとっては陸上短距離という最もプリミティブで最も荘厳な競技で、恐るべき成果を挙げつつけてきた「世界最高の身体能力を持つ人」でしょう。

プエルトリコとキューバ、そしてジャマイカ。

こいつら、確かに目の前で見たら、もちろん違います。

11年前(だったはず、ちゃんと調べたら書き直します)に川崎等々力競技場の中学生の陸上大会イベントにボルトが来てくれたことがありました。

アピアランス(顔見せ)は2回、インタビューなしで、それぞれ2分以内。それがボルトの代理人との契約内容でしたが…。

最初のアピアランスで、ロープを張った向こうで中学生たちが歓声をあげ続けているのを見たボルトは2分を経過してるのに、ロープを超えて小さなアスリートたちと引き連れてグランドを走ってくれたのです。

広告代理店の担当者はボルトの代理人に「ボルトの暴走ですから、追加料金は一切かからない」と駆け寄り汗タラタラ。

下働きの私は何人か手伝ってくれていた東京女子体育大と東京外大のバイト学生に「ボルト、人間としても超一流やな」と言うと、みんな感動してて無言、泣いてる子もいました。

私の娘も女子100mに出場、2回目のアピアランスでボルトから「おめでとう」と声をかけられてずっと放心状態でした。

「(多くのレースがある中で)ボルトが私が一番だったのを覚えてくれてた」と、顔をぐしゃぐしゃにしてたのですが、娘のジャージに優勝者の小さな黄色い羽シールが付いていたことは、私も妻はもちろん言いませんでした。

これは娘に対する永遠の秘密です。

。。。。あーー、そんな話はどうでもええわ!しかも藤川がサヨナラ本塁打を打たれただとッ?





私はこのブログで「人間の能力に人種間の差はない」と言い続けてきました。そして「スポーツには貴賎がある」とも。

語弊を恐れず、はっきり言い切ってきました。

「黒人に負けるのは根性の問題」「バンタム級は卑しくてミドル級は尊い」と。

それについては、きっと永遠に考えを改めることはありません。なにしろ厳然たる事実ですから。

どちらも、オーッピラには言えませんが、こういう個人情報を隠したブログではオーッピラに書けますし、そういう事実をわかってないバカがいるのがいるのがおかしいのです。

ちゃんとしたメディアが、もっと正確に事実と向き合うべき時期が来ています。「黄金のバンタム」とか「ラスベガスで20億円」とか、明らかに真実をわかってるくせに、可哀想な馬鹿を煽るのはまだしも、ボクシングの軽量級を歪める報道は許せません。

軽量級はなあ、ラスベガスとかじゃねーんだよ!埼玉ですらもねー!

試合そのものが面白いんだよ!


もちろん、個人的に身近な競技選手には面と向かって言います。

身長や体の柔軟性が大きな意味を持つバスケットボールや体操のような競技もありますが、それは「人種」ではなく「個体」の差です。

超長身の日本人は動きが鈍くてスポーツに向かない、なんて偏見を持ってる人がいるとしたら、プロレスラーのジャイアント馬場しか知らないのでしょう。

異論反論だらけでしょうけど、真剣に真面目に、私はそう信じてます。

日本人が100mの世界記録を出せないのも、ヘビー級チャンピオンを産み出せないのも、全部、思い込みのせいです。

「人間の能力に人種間の差はない」。酔っ払った勢いで言うと「スポーツに本当の意味で貴賎なんてのもありません」。

「ボクシングの階級にも貴賎はありません」。

今のマニー・パッキャオと井上尚弥の試合、どちらが面白いか?パッキャオが勝ってるとしたら、世界的な人気と、それに伴う報酬だけです。

そして、教養も民度も低い多くの南蛮野郎どもは軽量級を面白くない、と断定します。


人種間の身体能力差なんてないーーただし、高地民族が最大酸素摂取量が高い、という1世代のみの特性はあります。

しかし、その特性は豊かになって平地に降りた子供達には受け継がれず、かわいそうに彼らは都会の空気を吸って喘息持ちを患ったりしています。

「人種間に身体能力の差がある」という幻覚からはなかなか離れられないかもしれませんが、それは「負け犬根性から派生した幻覚」に過ぎません。

しかし、このカリブ3国については、無知蒙昧で運動も学問も三流の私でも「人間の能力に人種間の差はない」が揺らぐこともあります…。


ああ、続くけど同じ展開か、と思うなかれ!

これ、もちろん同じ展開じゃないぜ! 




久しぶりに人の運転、タクシーは気分が悪いかも… 。 早く高速に乗ってくれーい。

ああ、ラーメン、食いてぇ。。。 

「どうしてスポーツが強いの?カリブ3国」の話でしたが。。。。

前振りが長くなりました…次こそ本編!続きます 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

世界のプロボクサー人口は2万2952人(6月22日現在:BoxRecより=以下の数字も)。

ボクシング大国とされる国は米国(人口約3億2000万人)、メキシコ(約1億2700万人)、日本(約1億2600万人)、英国(約6750万人)の4カ国。

それぞれの国が抱えるプロボクサーはメキシコが4028人 、米国が3351人で予想通りにワンツー。日本は1222人で3位、英国が1047人で4位。5位は1000人の大台には届かないものの、737人でアルゼンチン。

アジアではタイが460人と、人口(約7000万人)と国際式の予備軍(ムエタイ)が控えていることを考えると、日本と同じかそれ以上のボクシング熱を持っています。

また、メキシコのライバルでスポーツ万能のプエルトリコは人口(約360万人)を考えると、優秀なボクサーを次々に産出してきた〝資源大国〟です。
0501_canelo_mex_greats_final2
対戦相手の着弾率から、カネロ・アルバレスと先輩グレートとの比較。カネロがディフェンスで傑出したスタイルの持ち主だとよくわかります。

さて、バンタム級とウェルター級の比較に移ります。

世界ではバンタムが1019人。「大国」ではメキシコの242人がトップ、日本125人、米国67人、英国18人。

ウェルターは2170人。このクラスでは米国がトップで432人、メキシコ349人、英国143人。日本は4位の62人。

メキシコはヘビー級137人、クルーザー87人、ライトヘビー80人、スーパーミドル級151人とストロー級の31人を大きく上回る競技人口を抱えており、ジュニアフライ105人と比べても遜色ないボリュームを重量級でも抱えています。

さすがNo.1大国です。重量級の充実傾向は明らかで、ルーベン・オリバレスからフリオ・セサール・チャベス、そしてカネロ・アルバレスと看板スターの大型化からも容易にそれが見て取れます。

その逆が、米国でヘビー級からウェルター級へと人気階級は小型化、ボクシング市場の凋落にも歯止めがかかっていません。

そして英国はヘビー級48人、クルーザーとライトヘビーが各59人で同数、スーパーミドル78人と重量級が分厚くなっています。

日本はヘビー級5人、クルーザーとライトヘビーは0人、スーパーミドル8人と重量級は極端に層が薄く、最大ボリュームはフェザー級の164人。ストローでも57人とタイの15人を大きく上回る世界一の競技人口を抱えていますが、成人男子の体格向上を考えると歪な印象は拭えません。

60年前のファイティング原田の時代には、ストロー級やジュニアフライ級、ジュニアバンタム級、ジュニアフェザー級は存在しませんでした。

現在、フェザー以下の軽量級は7階級もありますが、原田の時代はフライ級、バンタム級の次はフェザー。軽量級は、3階級しかなかったのです。

おそらく階級別の競技人口分布図は、60年前よりも現在の方が軽量級に偏っているでしょう。米国と同じ小型化ですが、日本人の体格が飛躍的に向上していることを踏まえると、さらに異常な風景に見えてしまします。

この異常な風景を形作っているのは「ボクシングのマイナー化」と「より世界に手が届く階級を狙う」という二つの潮流の同時進行です。

「ボクシングのマイナー化」は身体能力に優れた少年をこのスポーツから遠ざけます。

体格面から他のスポーツで能力を発揮できない才能の受け皿になっている面は否定しませんが、小さな才能がボクシングに向かっているというのは、真実のほんの微細な一面しかとらえていません。

才能の獲得競争でボクシングは他のスポーツに惨敗しているということこそが、大きな真実なのです。

そして「より世界に手が届く階級を狙う」という意識が、日本を世界最大のストロー級大国たらしめているのも間違いありません。

ボクシング大国の中で、メキシコと英国が健康的な階級分布図を描いているのに対して、日米は平均的な国民の体格よりも軽く小さなボクサーがメインストリームを形成する歪な構造に迷い込んでいるのです。

そして日米には、才能の獲得競争で他のスポーツに惨敗する傾向が時代とともに深まっている共通点が横たわっています。

米国ボクシング市場の凋落傾向は、まだまだ続くでしょう。

しかし、日本は違います。間歇的とはいえ21世紀を迎えてからも国民的な関心を呼ぶボクサーが登場しています。

マーケットは重症ですが、まだまだ死んではいません。

そして、このブログでも何度も書いているように「テレビで観る」なら、軽量級は最も面白い階級だと断言できます。

中量級や重量級のラスベガスのように「日本が軽量級のハブになれないか?」というコメントを寄せてくれた方がいましたが、日本のボクシングが復興する最も効果的なアプローチは、まさにそこにあります。

この話も続くのです。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

現在27歳の井上尚弥のプライムタイムがいつなのか?

今なのか。それとも、もう少し先なのか。 

いずれにしても、キャリアのピークに差し掛かっているのは間違いないでしょう。

2018年から3年間で4試合、今年9月にジョンリール・カシメロ戦をこなして5試合というのは物足りない数字ですが、 軽量級としては十分すぎる報酬と評価を手にした井上のステイタスを考えると、年2試合は絶対的に少ないわけではありません。
スクリーンショット 2020-06-14 14.24.38
現状のバンタム級で井上の脅威となりうるのはカシメロとギレルモ・リゴンドーくらいです。ドネア戦でPFPランクが上がった一方で、カシメロとのオッズや専門家予想が接近するなど、現実の実力評価は液状化している井上ですが、バンタム級でハイリターンの相手は見当たりません。

ただ、問題はその「中身」です。

この5試合の相手はジェイミー・マクドネル、ファン・カルロス・パヤノ、エマヌエル・ロドリゲス、ノニト・ドネア、そしてカシメロ。 

ロドリゲスとドネア、カシメロは現役王者、マクドネルはセカンド王者、パヤノも元王者と5人ともバンタム級の強豪でした。 

これで「中身がない」とすると「現状のバンタム級が中身がない」というのと同じことになります。

しかし…残念ながらそういうことです。

井上のパフォーマンスがウェルターやミドル、ヘビー級で繰り広げられていたなら、とんでもないことになりますが…悲しいかなバンタム級です。

なぜウェルター級ではWBSSをやらないのかを考えればわかりますね…そういうことです。

PFP3位評価のファイターが戦うには、バンタム級はあまりにも薄っぺらい相手ばかりです。

もちろん、カシメロに勝てば3つのタイトルをコレクションすることになり、Udisputed Championに王手がかかります。

4団体を自力で完全統一してUdisputed Champion に就いたのは歴史上、バーナード・ホプキンスとテレンス・クロフォード、オレクサンダー・ウシクの3人だけ。日本人ではもちろん初の快挙。

ホプキンスら3人は、その圧倒的な実力に人気がついてこない地味なボクサーでしたが、団体乱立の時代に Udisputed Champion が特別な価値を持っていることは言うまでもありません。

ただ、これに拘り過ぎて試合枯れに陥るほどの価値が今のバンタム級にあるかとなると疑問符がいくつも湧いてきます。


そもそも、軽量級にウェルター級やヘビー級など人気階級でいう「ビッグネーム」なんて存在しません。もし存在したら、不人気階級ではありません。

ドネアは軽量級では〝ビッグネーム〟ですが欧米ではほとんど無名。

トップランクから契約満了を待たずに「不良債権」と放り出された不人気ボクサーで、敵地で戦うしかないドサ回りファイター、ロードウォリアーです。

軽量級ファンからしたらドネアの待遇はおかしいと思いますが、それが世界の現実です。

そこから目を背けて「ドネアは米国でも大人気で高額報酬を得ている」と何の根拠もなく思い込むと、真実は見えてきません。

ドネアと同じロードウォリアーのカシメロに至っては、3階級制覇しながらもキャリアハイの報酬が入札効果で得た7万5000ドルという有様です。

人気階級と比べて「報酬」「名前」が絶望的に小さくなるのは仕方がないにしても、バンタム級には井上を例外にして「評価」が高いタレントすらいません。

一つ下のジュニアバンタムもバンタムよりはマシとはいえ「報酬」「名前」のあるボクサーは皆無です。

ただし「評価」ではリング誌王者ファン・フランシスコ・エストラーダやシーサケット・ソールンビサイのPFPファイターに、元PFP1位のローマン・ゴンザレス、PFP予備軍の井岡一翔、ジェルウィン・アンカハスと軽量級には珍しい看板のあるファイターが名を連ねます。

しかし、井上が減量苦で脱出した115ポンド級に舞い戻ることは考えられません。

あるとしたら、彼らが階級を上げて来ることです。



今度は、一つ上のジュニアフェザー級シーンを見てみましょう。
スクリーンショット 2020-06-14 14.23.36
122ポンドもPFPファイターは見当たらないものの、1年足らずで5連続KO防衛に成功しているWBO王者エマヌエル・ナバレッテ、無敗のIBF/WBA王者ムロジョン・アフマダリエフは、評価の高いファイターです。

それだけに、オッズと予想はかなり接近するでしょうし、ナバレッテなら井上に不利予想が立ってもおかしくありません。

このクラスにはIBF暫定王者・岩佐亮佑に亀田和毅、勅使河原弘晶がリング誌ランクに食い込んでおり、和毅は先日「井上君との試合はみんな見たいでしょう」と発言、日本人対決の期待も膨らみます。

ただ、井上にとってメリットのある唯一の相手、ナバレッテはフェザー級転向を口にしており、6月20日にメキシコシチーのアステカTV内でウリエル・ロペスとフェザー級10回戦のリングに上がるため、ジュニアフェザー級に戻る可能性は薄くなっています。



そうなると…。「米国で注目されるには最低でもフェザー」(井上)のフェザー級、126ポンドです。
スクリーンショット 2020-06-14 14.24.10
ドネアが破壊された126ポンドですら「報酬」「名前」「評価」とも際立った選手はいません。

しかし、ボクシングファンがちょっと眺めればわかるように、ジュニアフェザー以下の不毛な砂漠階級とは明らかに異なる景色が見て取れます。

井上がこの10人と戦うとなれば「圧倒的有利」のフラグは、誰に対しても立ちません。

ジョシュ・ウォリントン、ゲイリー・ラッセルJr.、シャクール・スティーブンソン相手なら完全不利予想間違いなしです。

逆に言うと、この3人をぶっ倒せば井上が希望する「パッキャオが見た風景」の一端を拝めるはずです。

特に、ボブ・アラムとESPNが「メイウェザー2世」と売り出し中のスティーブンソンはいいですね。井上がコールしたらすぐにでもまとまりそうです。

カシメロ戦をクリアしたら、井上も口にしていいと思います。

井上が身長165㎝/リーチ171㎝、スティーブンソン173㎝/173㎝、ウォリントン170㎝/170㎝、ラッセルJr.164㎝/163㎝。

数字上はラッセルJr.より上というのは意外ですが…。

フレームで劣り、得意のリバウンド効果が激減してしまう126ポンドで井上がどこまで戦えるのかは未知数ですが「最低でもフェザー」と口にしたのは思いつきや他人事ではなく、覚悟の表れだったはずです。 

まずは、9月のカシメロ戦。ここは軽く突破しましょう。 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ