フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: 茶番劇は茶番劇

9月12日、ディグニティ・ヘルス・パークでの開催で決定していたマイク・タイソンvsロイ・ジョーンズJr.のエキシビションが11月28日に延期されました。

両陣営が話し合いの機会を持ち「観客を入れた方がゲート収入が見込める」というタイソン陣営の提案が認められたものです。

そりゃそうです、そりゃそうですが、それって初めからわかってたことでしょう。

PPVで動画配信する Triller は宣伝のためのドキュメンタリーシリーズを10編制作して、視聴者を集める予定でしたが、8月第二週になってもオンエアされないので不穏な空気が流れてはいました。

観客を入れた方が儲かる。そんなことにこのタイミングで気づいたとは、常識では考えられません。
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However, there has been a myriad of complications since the announcement.

正式発表してからいくつもの複雑な問題が起きてしまった。=意訳すると「有観客にするためというのが延期の本当の理由ではない」ということです。〜延期をスクープしたリングtv.〜

ヘッドギアの問題は「付けない」ことでカリフォルニア州アスレティック協会(CSAC)と両陣営が合意していましたが、エキシビションとはいえ安全面からVADAも乗り出し、試合までのランダムテストを提案していました。

また「7秒KO」で波紋を呼んだセニエサ・エストラーダvsミランダ・アドキンスの一戦を管轄したCSACには「深刻な事故につながる犯罪的ミスマッチ」と厳しい非難が集中しており「このほとぼりが冷めないうちにタイソンvsジョーンズを強行して何かあれば、協会の存続に関わる」という声が内部から上がっていました。

エキシビションが正式発表されたのが7月23日で、翌日に「7秒KO」が起きてしまい、VADAも「基準の緩いCSACのドーピング検査ではやりたい放題になる」と警告、これを受けたCSACが「興行収入が上がる有観客まで待つ」ことを理由に、延期を決めたと考えるのが最も自然です。

「両陣営の話し合い」というのは猿芝居ですね。本当に話し合いの場を持ったのかどうかも怪しい。

それにしても、発表翌日に「7秒KO」はあまりにもタイミングが悪すぎました。

VADAの警告に対して「エキシビションに厳格なドーピング検査は不要」と突っぱねていたCSACでしたが、メディアやファンから「7秒KO」を非難する集中砲火を浴びてしまうと、タイソンvsジョーンズを強行することはできません。

現役時代、強烈な薬物依存にまみれていた二人のコメントはまだキャッチできていませんが「VADAが入ってくるの?じゃあやりたくない。ってか俺ら検査通らないし」というのが本音かもしれません。
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9月12日、カルフォルニア州カーソン、ディグ二ティ・ヘルス・センターで行われるエキシビションマッチ。

マイク・タイソン54歳と、ロイ・ジョーンズJr.51歳が12ozのグローブで〝無差別級〟8回戦を戦います。
 
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このイベントは、動画アプリで急成長のThriller が$49.99のPPVで生配信、約5300円結構な金額です。

9月にはチャーロ兄弟がキャリア初のPPVのリングに上がりますが、販売件数が茶番劇を上回ることはないでしょう。「惨敗」しか見えてきません。

タイソンvsロイはエキシビションですが、オッズが出ています。

大手ブッカーは今のところ相手にしてませんが、いまのところタイソン5/7(1.71倍)、ロイ17/14(2.21倍)で54歳がややリード。
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2年前まで現役のジョーンズはある程度動けるはずですが、タイソンの場合は全く未知数。投稿された短い動画からは迫力あるサンドバッグ打ちなどが披露されていますが、試合は別物です。

リング誌などのコメント欄でも「さすがタイソン、今でもタイトル取れるんじゃ?」という声に「まさかケビン・ブライトに負けてから強くなってるとでも?」と冷静な異論が数多く刺さっています。

ブライトも「私を選んでくれたら15年前の6ラウンドよりも早くKOできる」と豪語してますが、その通りでしょう。実際に、このexhibition、ブライトとの「再戦」でも注目度は高かったと思いますが、タイソンからしたらありえないです。

イベンダー・ホリフィールドやレノックス・ルイス、ジョージ・フォアマンもヤバいです。ロイを選んだのは大正解です。早くも噂されてる次戦はロイに勝てばヘビー級対決(タイソンが飲めば)、負けたらロベルト・デュランと。茶番劇は止まりそうもありません。
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おそらく今年一番のメガファイトになってしまうであろう「マイク・タイソンvsロイ・ジョーンズJr.」の世代を超えたPFPキング対決8回戦。

今夜は今日のリング誌電子版から  MIKE TYSON-ROY JONES JR. – TO HEADGEAR OR NOT TO HEADGEAR, PLUS UNDERCARD RUMOR のご紹介。

ヘッドギアをするのか、しないのか?そして前座はどうなる?
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9月12日、カルフォルニア州カーソン、ボクシングファンお馴染みのディグ二ティ・ヘルス・センターでゴングが打ち鳴らされる a farce fight (またしても茶番劇) 。現時点では無観客での開催予定です。

動画アプリで急成長のThriller が試合をPPVで生配信。日本ではどういう形で提供されるかは、現時点ではわかりません。

Thriller は、試合前には10編のドキュメンタリーを無料で配信する予定で、購入を煽ります。

リング誌によると、カリフォルニア州アスレティック・コミッション(CSAC)に近い情報筋から「CSACはヘッドギア問題を両者に委ねる。この点においてコミッションは口出ししない」という方針だそうです。

当初、CSACのアンディ・フォスター執行役員は「ヘッドギア無し、グローブは12oz、採点はしない」と発表していました。

しかし、今日になってこの情報筋は「ヘッドギアをするかしないかが話し合われている」そうです。

また、両者は本来6月開催で契約書にサインしていましたが、観客を入れることが許される時期まで待とうということで延期していた背景があります。

「ヘッドギア?」と「無観客?」はまだ完全に煮詰められていないようです。

 アンダーカードもまだ何にも発表されていませんが、この〝情報筋〟の話では元2階級制覇のバドゥ・ジャックが対戦相手未定ながら内定しているそうです。

私は、この手の茶番劇は ①偉大なレジェンドを食い物にする、②まともな試合の注目度を下げて健康的な発展にはつながらない、という2点において「やるべきではない」という立場です。

「亀海喜寛vsミゲール・コット」「GGGvsカネロ」を〝潰した〟「メイウェザーvsマクレガー」や、「井上vsドネア」を脇役に押し出した「YouTuber対決」は、②の色彩だけが濃かったとはいえ、やはり受け入れがたいものがあります(井上vsドネアはYouTuber対決がなくてもそんなに注目されていなかった、というのは別問題)。

決まってしまったのなら、後味の悪い試合にならないように祈るだけです。

メイウェザーは「exhibitionのパイオニアを忘れるな、俺だ!」とほざいていますが「メイvsコナ」と「タイソンvsロイ」は、危険度の面で全く違います。 

ヘッドギアをつけて、主審は何かあれば、通常の試合よりも何歩も手前で、すぐに止める勇気を持たなければなりません。

「メイvsコナ」は実力差が明白でした。

しかし、今回はオブラートにくるんで言うと、何が起きても驚きはありません。

オブラートをはずして言うと、どんな悲劇が起きても不思議じゃありません。
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ラテン系ラッパーの代表格、ファット・ジョーのインスタグラムでライブインタビューに登場したフロイド・メイウェザー。
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「試合がとにかくつまらない」「早く負けてほしい」「品性下劣で生理的に受け付けない」…〝表向きの〟人気が大暴落するのと反比例して、報酬は天井破りに跳ね上がり続けたマネーのキャリア。セルフプロデュースの天才でした。

"I think that we seem to forget about who was the pioneer of making exhibition bouts huge. Joe, a lot of times we forget about certain things. 

エキシビションでメガファイト、そのパイオニアが誰かをみんな忘れてるんじゃないか?ジョー、全く困ったもんだ。人間ってのは、大切なことを簡単に忘れてしまう。

メイウェザーがエキシビションを戦ったのは2018年の那須川天心とだけ。メイウェザーは米国とメキシコでは生中継しないことを条件に提示して、やっと実現した茶番劇でしたが、あれはメガファイトじゃありません。

そもそも、あの試合ではきちんとした計量も行われなかったはずです。メイウェザーも「147ポンドかどうかは忘れたが、RIZINには計量超過で試合中止なんて愚かな考えは全くなかった。それほど私は尊敬されていた」と豪語していました。

コナー・マクレガーとの試合はエキシビションではなく、公式戦。

「メイウェザーがエキシビションのパイオニア」というのは微妙です。

「タイソンとジョーンズ、どちらが勝つかはわからない。でも、私はPPVを買って観るつもり。みんなで盛り上がって、エキシビションのパイオニアが誰なのかを思い出せばいいと思う」。

メイウェザーはいつまでもメイウェザー。

数ヶ月までに放った殊勝な発言、「これからはトレーナーとして生きる」。

メイウェザーは自分の言葉をもう忘れているようで「日本でエキシビションを戦う」とあちこちで語っています。


全く困ったもんだ。人間ってのは、大切なことを簡単に忘れてしまう…。
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ついに具体化してしまったマイク・タイソンvsロイ・ジョーンズJr.のエキシビション8回戦。

ESPNがこの茶番劇について考察しています。


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Is this fight good or bad for the sport? ボクシング界にとってプラスかマイナスか?

スティーブ・キム:とてもプラスになるとは思えない。現役生活の晩年はひどい負け方を繰り返した54歳と51歳。

それでもボクシングファンは、レジェンドが残酷な目にあうことを期待してしまう生き物。

タイソンは、この試合に精神的な再生の意味を見出しているのかもしれない。そして、ジョーンズはおそらく経済的な理由でグローブを再びはめる。

それにしても、ESPNが「明日を背負う25歳以下の25人」をリリースした日に、この茶番劇が発表されるなんて、なんて皮肉なことだろうか。


ニック・パーキンソン:プラスとマイナス、両面がある。

まず、マイナス。50歳を過ぎた二人の戦いはグロテスクなものだが、だから興味をそそるのだろう。そして、この試合がどんな結果になるにせよ、二人の名声とファンの思い出を汚すことになる。

しかし、思い出して欲しい。相手が恐れることで勝利を重ねてきた二人は、敗北によって相手が向かってくるようになり坂道を転がり落ちるようにキャリアを終えた。

「もう一花咲かす」ことが出来なかった。

彼らの最後の思い出が、二人ともに大きな怪我を負うことなく8ラウンド終了のゴングを聞く、エキシビションなら?

そして、この試合は一般のスポーツファンも惹きつけるだろう。その中からボクシングファンが生まれたら、これはプラスだ。


ベン・ベイビー:このニュースを聞いたときは、信じられなかった。今更、どうして?

二人がこの30年間を代表するスリリングなファイターであったことは間違いない。しかし、今戦うことの意味が、カネ以外は全く見えてこない。


キャメロン・ウルフ:ただ、ひたすら悲しい。彼らの晩年も悲しかったが、このニュースはもっと悲しい。

彼らは名前があるから、PPVは売れるでしょう。しかし、見るべきもののない酷い試合にしかならない。そんな下品な試合が注目されて、ボクシング界にプラス効果なんてありえない。



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How do you see this fight playing out? 試合結果はどうなるか?

キム:最高のシナリオは二人がじゃれ合うようにしか戦えず「なんだこの茶番劇は!カネ返せ!」とPPVの購入者が怒り狂うことだ。

ジョーンズは小さく、何度も衝撃的なKO負けを喫している。もし、タイソンが思い切り振った拳を喰らったら、大きな事故につながりかねない。


パーキンソン:ジョーンズは3歳若く、引退からも2年しか経っていない。それに対して、タイソンがケビン・マクブライトに酷いKO負けを喫してから15年。

タイソンがSNSで投稿した動画は素人目には迫力があるが、目をつぶってパンチを振るってるようなもので、あれでは4回戦でも勝てない。

まともに戦えばジョーンズが後半ストップするか判定勝ち。


ベイビー:今の二人に相手を傷つけるパンチが打てるか?そうは思わない。ぐだぐだの判定になって、タイソンが勝つと思う。


ウルフ:二人とも前半でスタミナを使い果たす。3ラウンドか、持っても4ラウンド。両者ともグダグダになるだろうが、2年前まで現役だったジョーンズの方が試合勘が残っている。

ジョーンズがユナニマスデジションをものにする。


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How would they have matched up during their primes? もし全盛期に戦っていたら?


キム:1986年から1990年のタイソンに太刀打ちできるミドル級なんていない。ボクシングは階級制のスポーツだ。

ジョン・ルイスを侮辱する気はないが、ジョーンズはルイスだから挑戦したし、あの試合でジョーンズが負けるなんて、ブッカーもメディアも誰も思ってなかった。


パーキンソン:仮想対決は不公平だ。一面的な戦いしかできないタイソンは全盛期でも技術的な欠陥をいくつも抱えていた。

ジョーンズはスピードで上回るが、それでも60ポンドの体重差はどうしようもない。


 ベイビー:ライトヘビー級のワンパンチで失神してしまうジョーンズが勝てるのは、ジョン・ルイスだけ。

彼がルイスとしか戦わず、他のヘビー級との対戦はことごとく拒んだのは当然だった。


 ウルフ:全盛期のジョーンズに、想像力が乏しく技術的な引き出しを全く持たないタイソンは大きな問題を抱えるだろう。

しかし、ロイがポイントでリードしても、終盤にはタイソンが捕まえるだろう。 



What other opponent would you like to see Tyson face? タイソンが次に誰と戦うのが見てみたい? 


キム:一言、これを最後にして欲しい。見たくない。 


パーキンソン:これっきりにして欲しい。しかし、タイソンが勝てば、イベンダー・ホリフィールドやレノックス・ルイスとの対戦が、商業的に避けられないだろう。


ベイビー:そんなのいない、これが最初で最後。
 
ウルフ:絶対にもう見たくない。タイソンは15年前に惨敗して引退してるボクサー。痛めつけられて去ったリングにまた戻るなんてバカげている。

周囲が何をそそのかそうが、タイソンもこれを最後にするべき。 
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マイク・タイソンとロイ・ジョーンズJr.、往年のPFP1位同士が9月12日、8回戦を戦うことで合意しました。

54歳のアイアン・マイクは「体がまだ動けるから、この試合を戦うことに決めた。私に出来るだけじゃなく、やると決意できたら他の人にも出来る。見る人を鼓舞したい」。

対する51歳のジョーンズは「引退生活を楽しんでいたが、いつもカムバックしないのか?と聞かれてきた。そして最高の相手が現れた」。
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試合はもちろん、エキシビション 。公式戦ではありません。会場はカリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツパーク。この10年足らずで3度も名前を変えていますが、 カリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校の構内にある複合スポーツ施設で、西岡利晃がノニト・ドネアの右に沈んだ「ホーム・デポ・センター」、亀海喜寛がミゲール・コットとの大勝負に挑んだ「スタブハブセンター」です。

試合は動画アプリTrillerがPPVで生配信。試合前には10のパートからなる宣伝ドキュメンタリーもオンエアする予定です。

ジョーンズがヘビー級進出したときには、試験勝負の対戦も期待されていましたが…まさかこんな形で。

世紀の茶番劇にふさわしく、アンダーカードも〝豪華絢爛〟。

元NBAのスター選手ネート・ロビンソンと、すでにプロで2戦しているYouTuberのジェイク・ポールが激突します。

2週間後の9月26日にはチャーロ兄弟がPPVデビューを控えていますが、興行的にはタイソンvsロイの圧勝に終わりそうな気配です。
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奇妙な世界タイトルマッチがまた一つ産み落とされようとしています。

ショウタイムとプレミア・チャンピオンズ・ボクシングが10月24日にPPVで提供するガーボンタ・デービスvsレオ・サンタクルスの一戦。

デービスのWBAライト級セカンドと、サンタクルスのWBAジュニアライト級の二つの階級のタイトルが、130ポンド(ジュニアライト級)契約の試合でステイクされるのです。
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会場はコネティカット州アンカスビルのモーゲン・サン・カジノ。リングが設営されるアリーナに、今から3ヶ月後でどこまで観客を入れるのかは不透明ですが…。

ボクシングではマイナー会場ですが、過去にビリー・ジョエルやイーグルス、テイラー・スイフト、ジェニファー・ロペス、Jay Zら超ビッグネームがコンサートを開催した舞台装置・設備の整った美しいアリーナです。

トップランクとESPNが、はるかに規模の小さいMGMグランドの会議施設を改造して防疫対策を施したThe Bubble からも情報や技術提供を受け「万全の衛生体制を保証する」(ショウタイム)ということですが、キャパ1万人の舞台を用意したということは、ある程度の観客を入れる腹づもりでしょう。

さて、階級制を前提としたスポーツで二つのタイトルが懸けられるという、異常な世界戦。ショウタイムでスポーツ番組を統括するステファン・エスピノサは「130ポンド契約で135ポンドのタイトルもステイクされる」と日本時間今日未明のオンライン会見でサラッと言い放ちました。

「こんな特別なイベントはまずありえない、必見だ。シュガー・レイ・レナード(WBCライトヘビー級王者ドニー・ラロンデとの一戦で、ライトヘビー級王座もステイク)以来のことなのだから」。

1988年11月、当時ラスベガスの〝中心〟だったシーザース・パレスで繰り広げられたレナードvsラロンデは、悪行三昧を尽くしたレナードとWBCがデッチあげた〝最高傑作〟。

まさか、あれほど唾棄された二階級同時タイトルマッチをまた見る羽目になるとは思いませんでした…。

今頃、マウリシオ・スライマンは「WBCの真似しやがって!だったらこっちは三階級同時だ!いや四階級同時だ、倍返しだ!」と歯噛みしているかもしれません。

承認団体にとっては美味しい話です。1試合で倍の承認料が入るわけですから、こんな手っ取り早い話はありません。

アルファベット承認団体の露骨な営利活動には、もはや怒りすら覚えなくなりましたが、多くのボクシングファンが「デービスが130ポンドに落とせるわけがない」「どうせ体重オーバーでおかしなことになる」「体重オーバーしても二階級同時タイトルは有効だろう、なぜならWBAだから」と当然の反応を示しています。

昨年12月28日のユリオルキス・ガンボアとのライト級セカンド王者決定戦でも、デービスは136.25パウンドで最初の軽量失敗と発表されましたが、ジョージア州アステティック&エンタテインメント・コミッションが再び用意した秤では134.5ポンドでクリア。

さすが、地元の体重計は違います。

Look, he’s motivated here,” Espinoza said regarding Davis’ debut as a pay-per-view headliner. I don’t think there will be any problems making weight on this one.” 

エスピノサは「デービスにとってPPVデビューだから、気合いの入り方が違う。今回に限っては何の問題もないと確信している」と真顔で語りましたが「万一、万一の話はすべきでないかもしれないがもしデービスが体重超過してしまった場合は報酬からペナルティを差し引いて慰謝料とすることで、サンタクルスも合意している。だからファンのみなさんは安心してPPVを購入して下さい」と、本心はデービスを信じていないようです。

小太りタンクは、3年前のフロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガーの前座でも2ポンドオーバーでIBFジュニアライト級王座を剥奪されているなど前科2犯。

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試合が決定した直後で、まだオッズは出揃っていませんが、デービス4/11(1.36倍)とサンタクルス11/4(3.75倍)で自己管理ができない小太りタンクが大きくリードしています。

どっちも好きな選手ではありませんが、デービスに負けて欲しいですね。


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ESPNのスティーブ・キム(PFPで井上に1位票を投じている唯一の記者)の記事から。



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http://www.espn.com/video/clip?id=29162529

Mike Tyson is a boxing legend ... of the past, not today.  マイク・タイソンは素晴らしいボクサーだった…しかし、それは過去の話だ。今じゃない。

マイク・タイソンがエキシビションでのリング復帰を真剣に考えているようです。

そのタイソンを2度にわたって倒したイベンダー・ホリフィールドも、慈善活動としてエキシビションのリングに上がると表明しました。

2人が三度拳を交えることになるのかどうかはわかりません。

ただ、タイソンは53歳、ホリフィールドは57歳。早く目を覚ますべきです。

50過ぎの元ボクサーの戦いに関心を寄せるのも間違いです。 

現在の熱いヘビー級戦線に目を向けるべきです。タイソン・ヒューリー、アンソニー・ジョシュア、デオンティ・ワイルダー…そこには、今のタイソンやホリフィールドとは違う本物の世界があります。 

あるいは米国で最も人気のあるカネロ・アルバレスだって、面白い。ワシル・ロマチェンコ、テレンス・クロフォード、エロール・スペンスJr.、チャーロ兄弟ら実力者はいくらでもいます。

あるいはテオフィモ・ロペスやライアン・ガルシア、シャクール・スティブンソン、井上尚弥、デビン・ハニーのような新星も注目すべき。

大昔のスターの茶番劇でなく、未来につながる今のボクシングにこそ大きな関心が集められるべきです。

もちろん、過去のグレートへの哀愁はこのスポーツを楽しむ重要なメニューの一つでしょう。 

私にとっても、小さな頃に見たモハメド・アリは永遠のアイドルです。 ただ、過去のスターと現実のリングは切り離して考えるべきです。

ここ数年、タイソンは映画やバラエティ番組に出演してポップカルチャーの世界で親しみやすいキャラクターになっています。

今の彼は過去に何度も強姦事件を起こして、1992年から3年間も収監されていた頃とは全く違います。彼が凶悪な犯罪者だったことを知らない若者も多いかもしれません。 

マイク・タイソンは伝説のボクサーですが、現役のボクサーではありません。彼がアップした数秒の動画を見て「今でも凄い」と感じた人イン、こう言うと否定するでしょうか?

「サンドバッグやミットうちの10秒間パフォーマンス選手権があれば、タイソンは60歳の部でも優勝できない」「そして、現実のリングは10秒間パフォーマンスではない」。

例えば、タイソン以上のレジェンドであるマイケル・ジョーダンがコートに復帰すると聞いてどれだけの人が興味を持つでしょうか。大きなニュースにはなるでしょうが、バスケットボールのファンはその試合を見たいとは思いません。 

ジョーダンが引退後にMLBに挑戦したのは偉大な挑戦でした。 しかし、それはマイナーリーグから一段ずつ階段を登る順序をわきまえたものでした。

ジョーダンの復帰を期待するバスケットボールファンはいません。

タイソンが世界チャンピオンだったのは、ドナルド・レーガン大統領の時代です。

ボクシングは若い力のスポーツです。リングから何年も離れた50代の彼らに出る幕はありません。たとえそれがチャリティーやエキシビションだとしても。

タイソンの動画は950万回も再生されました。ベアナックル団体からは2000万ドルの報酬が提示されています。

シャノン・ブリッグスにジェームス・トニー、タイソン・フューリーの父親までが対戦相手に名乗り出ています。

ボクシングにおける茶番劇は目新しいものではありません。それはけして無くならないでしょう。

6月9日にボクシングはラスベガスに帰ってきます。

そこで、今が全盛期の若い才能が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることを楽しみにしています。

20年以上も前に全盛期を過ぎたタイソンとホリフィールドの試合なんて馬鹿げています。 



 

レジェンドの現役復帰。

ボクシングと他の競技で根本的に違うのは、悲劇と隣り合わせということでしょう。

チャリティだ、エキシビションだといっても、それなりに危険なルール下で行われるのは目に見えています。

鈍重なジョーダンがイージーなシュートを何度も外すシーンなど誰も見たくありません。羽生善治が麻雀で負けても誰も何も思いません。

しかし、タイソンとホリフィールド、鈍重な2人が殴り合い、どちらかが痛烈に倒されるシーンは、残酷な野次馬根性を刺激するのです。

井岡vsアローヨや井上vsドネアを霞ませたメイウェザーvsキックボクサー、YouTuber対決…そもそもが「スポーツ」と「野次馬目当てのサーカス」ですから後者が目立つのは当然でしょう。

茶番劇はスポーツではありません。技術的に非常に水準の低いサーカスです。

「そもそもボクシングがスポーツじゃないんじゃね?あれもサーカスの一種でしょ」と言われたら、何も返せませんが。
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先日、近所のガキどもと遊んだときに「9月入学・新学期」の話題も出ました。

当事者の彼らは「4月が始まりの季節、9月は違う。変!」「新しい教科書もらって9月まで使わないのって変!」「今年の9月入学なら今の時期って何?変!」…と全員が「変!」をひたすら連呼する反対派でした。

ゴールデンウィーク中に調査会社アスマークが20〜60代男女を対象に実施したアンケートでは半数以上が「賛成」。「この機会に世界基準に合わせるべき」という意見が多く拾われました。
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ガキどもの「9月は始まりの季節じゃない」というのは、既成のサイクルに慣れているだけでどの月を入学・新学期にするかは「いつやるか」も含めて「4月」「9月」だけにこだわらずに柔軟に考えてもいいはずです。

当たり前ですが複数のスタート月があっていいですね。

子供の言う「教科書問題」も瑣末なことで、こんな長くて深刻なコロナ禍に直撃されたのですから3月に配布された教科書が4月に使えないことくらい大した問題ではありません。

ただ、昨日もニュースを賑わしたこの問題については、当事者の声は一切無視されています。

アスマークの調査も当事者ではない保護者や有権者へのアケートです。

仕方がありません。社会のことを何もわかっていない未成年の当事者に聞いたところで「変!」「変!」と直感的な反応しか返ってこないのは目に見えています。

もし、そんな未熟な当事者の意見を尊重して物事を決めてしまうと、一番大切にしなければならない当事者に不利益が降りかかる可能性が高まります。

それでも、当事者の意見を一切聞かないというのはどうなんでしょうか。
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「なんで自分たちのことなのに自分たちのやりたいようにできないの?」 。

「それが世の中というもの。嫌なら大臣か国会議員か裁判官になれ」。

「そんなの無理っぽいし、なりたくないし、つまらない」。

「 自分たちの思い通りにならない世の中に反抗するだけならテロリストの考え方と変わらない」。

「じゃあテロリストになる」。

「テロリストの社会や組織の方がずっとおかしな矛盾や醜い内輪揉めがあって、はるかに住みにくいぞ」。

「そんなこと何で知ってる?テロリストの仕事してたの?」。

「そう、大学時代にバイトでな。どっちにしてもお前らお未来には楽しいことがいっぱい、いっぱい待ち構えてる。おいしいお酒も飲めるだろうし、おいしいものも食べる、いろんな国に行って刺激的な世界を感じたり、大好きな異性もできるだろうし、まだ見てない映画や聞いてない音楽に感動したり…テロリストになったら出来ないことがいっぱい楽しめる。だから9月入学とか教科書の話なんてどうでもいいんだ、そんな大人が決めることに興味は持つな」。

「大人になったら働かなきゃダメだから嫌だ」。

「鋭い指摘だ!でも働くのって、想像してるほど大変なことじゃない。 楽しい仕事もあるし、子供よりも自由だ」 。

「本当に大人になる方が楽しいか?」。

「当たり前。お前らみたいなバカな子供の面倒を見る羽目になった場合は楽しくないし、迷惑な話だけど、こんなのちょっとの時間だし」。

「バカじゃない!変だ!やっぱり変!変!」 。「テロリストのバイトって何するの!?」。


ーーーアベノマスクは「9月入学・新学期」までに届くでしょうか?

大人のやることはチンプンカンプンの茶番劇、それがこういう危機的状況になるとさらに輪をかけて迷走してしまって、そのしわ寄せが行くのは子供たちをはじめ、声を拾われにくい人たちです。

このトンネルを抜けても、なんだかなあ、な毎日は続くんでしょう。
 
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フロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガーを唾棄していながらも、その後「マクレガーと戦う」と公言するなど変節していたオスカー・デラホーヤ。

リングの中と外、アマとプロ、合わせ技で史上最も成功した47歳の願いがついに叶いそうな模様です。
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一昨日、CBSスポーツのポッドキャストでデラホーヤがTwo rounds…Because one thing about me, I went for the kill, always. And look, Conor McGregor, I love him in the Octagon, I respect him, I watch him all the time. But the boxing ring is a whole different story, it’s a whole different story.(2ラウンドでKOできる。私はこの競技のトップ選手だった。マクレガーは総合格闘技のトップで、彼の戦いはずっと見ているし好感が持てる。でも、ボクシングと総合格闘技は全く違う。もう何もかもが違うんだから)と発言したことに、マクレガーがI accept your challege, Oscar de la Hoya(デラホーヤの挑戦を受けてやる)と答えたもの。

2017年に8月26日にマクレガーはフロイド・メイウェザーとボクシングデビュー戦のリングに上がり、マネーが予告(賭けていた)通りに操られて「9.5ラウンド以内のTKO/KO」に沈んでいます。

デラホーヤは自らがプロモートするメガファイト「カネロ・アルバレスvsゲンナディ・ゴロフキン第1戦」(9月16日)の直前だったこともあり「恥ずべき茶番劇」「ボクシング界を冒涜する行為」「ボクシング未経験の相手と戦って公式戦なんて笑わせる(マネーは世界王者経験者で無敗の記録を50に更新)」とコキ下ろしていましたが、半年後には「私なら2ラウンドで試合を終わらせる」と公言。

それから2年以上も同様の〝挑戦〟発言を繰り返してきました。

その間、UFCのダナ・ホワイト代表との総合格闘技ルールでの対決に意欲を見せるなど、どこまで本気かわからない言動も目立ちました。
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リング誌(マイケル・ウッズ)は「 Bring it on. Do it. I would watch, you would too.」(やりたいなら、やればいい。私は見ちゃうだろうし、みんな見るだろう)とやや冷めた見方ですが「ボクシングはビジネス、その意味でこの試合が成立したら大きな話題と収益をもたらすのは間違いない。下手したら(うまくいけば?)カネロ・アルバレスの試合がかすむほどの大きな興行になる」と現代ボクシング最大のメガファイトになると見ています。

一方で「2008年に引退して12年もリングを離れた47歳が、落ち目とはいえ現役のMMAファイターとのボクシングマッチで公約通りに圧勝できるのか? 」と、現在のゴールデンボーイの戦闘能力に疑問符を投げかけています。

 

…繰り返される茶番劇。その実情と価値に、デラvsマク戦を展望しながら迫ります。
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