フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: お金(マネー)の話

先週、カネロ・アルバレスはDAZNとゴールデンボーイ・プロモーションズを「契約不履行」で提訴、最低2億8000万ドルの損害賠償を求めました。
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カネロとDAZNの契約で、私たちのレベルでもわかっているのは「11試合3億6500万ドル」が最低ラインで、基本的には「1試合4000万ドルをDAZNが支払い、カネロが3500万ドル、GBPが500万ドルを手にする」というものでした。

米国ボクシング市場を牽引してきたHBOが「ボクシングは死にゆく産業」と、このスポーツから完全撤退した2018年、DAZNはかねてから〝カネのなる木〟と確信していたカネロと超大型契約を結びます。

DAZNは「メイウェザーvsパッキャオ」が、米国人とフィリピン人という現代では絶対的なカードではないにもかかわらずシンコデマヨ週間で、とんでもないメガファイトを成立させたこと、カネロがメキシカンですでにPPVスターとして100万件セールスを何度か記録していることから、超優良物件と考えたのでしょう。

4000万ドルを最低保証できるファイトは、プロモーターとブロードキャスターがざっくり半々で収益を分け合うPPVビジネスなら、単価80ドル*100万件=8000万ドルを売り上げる必要があります。

ここに、カジノで開催の場合は招致フィー、舞台がカジノでなければゲート収入が上乗せされ、それがアンダーカードの選手報酬と諸経費に当てられ、残りがプロモーターの取り分です。

PPVのメリットは「日銭商売」であることで、単純明快です。

しかし、DAZNのスタイルはPPVではなく、WOWOWのような受信料ビジネスが基本ですから、より複雑な収益計算・経営判断が求められます。

HBOと契約していたカネロの売り上げが100万セールスを超えたのは、ゲンナディ・ゴロフキン(第1戦:単価80ドル*130万件/第2戦:単価85ドル*110万件)とフリオ・セサール・チャベスJr.(単価70ドル*100万件)の3試合だけ。

▶︎フロイド・メイウェザー戦(75ドル*220万件)は、SHOWTimeと大型契約を結んでいたメイウェザーが完全主導権を握ったイベントなので、ここではカウントしません。

ミゲール・コット戦(70ドル*90万件)は「合格ライン」でしたが、エリスランディ・ララ戦(60ドル*30万件)、アミール・カーン戦(70ドル*60万件)、リーアム・スミス戦(65ドル*30万件)と、DAZNのビジネス・フレームはPPVの枠で考えると完全に崩壊しています。

もちろん、DAZNはPPVビジネスのスタイルではありませんが、単純計算でカネロ効果による新規加入者(月額9.99ドル)を80万件増やさなければならない計算です。

カネロが試合するたびに、DAZNは雪だるま式の赤字を抱え込んでいたのは間違いありません。


▶︎昨年3月に19.99ドルに大幅値上げ。

DAZNにとって、パンデミックは絶好の言い訳でしたが、コロナ抜きで考えても「カネロに対する11戦3億6500万ドル」「1試合の持ち出し4000万ドル」は土台回収できない無謀な契約だったことは火を見るよりも明らかです。
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昨日、SHOWTimeスポーツが発表した「チャーロ・ダブルヘッダー」興行のPPV販売価格は74.95ドル。今年初、チャーロ兄弟にとってもキャリア初のPPVイベントです。

パンデミック下でのファイトは、ほとんど報酬が明らかにされていませんが、ビジネスとして成立させるには15〜20万件が採算ラインとされています。

約75ドル*20万件なら1500万ドル、ざっくり750万ドルを兄弟で分け合う形でしょうか。

会場はコネティカット州アンキャスビルのモヒカン・サン・カジノですが、来場者を受け入れないなら招致フィーは存在しないかもしれません。

そうなると750万ドルを7試合にエントリーしている14人で分け合う形になります。

当然ながら、チャーロ兄弟がほとんんど獲っちゃうでしょうから…となると、カシメロの報酬は今回も10万ドルに届かない公算が濃厚です…。

それも20万件セールスが前提です。このラインを超えると、チャーロ兄弟にPPV歩合が発生する仕組みでしょうが、果たしてどれだけ売れますやら?

一方、井上尚弥のビジネスモデルは米国でもフジテレビとWOWOWの放映権料が主軸です。

無観客でESPNの中継という現状では「1興行で5万ドルの赤字が発生している」(ボブ・アラム)のが現状ですが、これを日本のテレビ局2社が補填して井上の報酬も一気に底上げする、これまでの海外2試合と全く同じ構図でしょう。

DAZNのボクシング参入失敗は「見通しが甘かった」のですが、井上の「ジャパンマネー頼み」のスタイルは、ビジネスとしてやる前から破綻しているのです。

契約には「日本開催の試合」がちゃっかり盛り込まれていますから「ラスベガス赤字」を日本で一気に回収する腹積もりでしょうが…。

「日本開催」が契約に入っている時点で、どんなバカ信者でも真実に気付くと思うのですが…。

もしかしたら、井上は西岡利晃と同等か、それ以下の恥ずかしい米国進出をやらかしたことで、後世に記憶されるかもしれません。

西岡は「小さな宴会場」「スペイン語放送」のリングで100万ドル、井上は「無観客」「ESPN+」で100万ドル?…。

もういい加減にやめましょう。 
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【中日スポーツ】プロボクシングWBA&IBF統一世界バンタム級王者の井上尚弥(27)が所属する大橋ジムの大橋秀行会長(55)が11日、取材に応じ10月31日(日本時間11月1日)に米国・ラスベガスで行われるWBA同級3位、IBF4位ジェーソン・モロニー(29)=オーストラリア=戦がこれまでにない高額ファイトマネーになることを明かした。渡米時に金額を公表するという。

「今回はお金がすごくいいんです。一発目でこの金額だから防衛回数で天文学的な額にいく」と大橋会長は提示額に驚きを隠さなかった。東洋の英雄で5階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)は昨年、1試合で1000万ドル(約11億円)を稼いだと言われる。井上はそのパッキャオに並ぶ怪物になり得ると言い切った。
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「プロモーターの仕事は過大広告を発信すること」。

ボブ・アラムの言葉です。

ただし、アラムは「ファイトマネーについては絶対に誇張してはいけない」とことあるごとに釘を刺してきました。

WBSSが「優勝賞金1000万ドル、賞金総額5000万ドル」を打ち上げたとき、アラムは「契約書を見せて欲しいが、彼らは絶対に見せないだろう」と笑いました。

ボクシングが、スポーツとして非常に難しいステージになっていることを匂わせながら「最後の事実はファイトマネー。そこで嘘をつくとボクシングには何の信用も無くなってしまう」と、ボクシングにとって〝カネが最後の砦〟と、嘘を重ねてきたプロモーター人生でもそこだけは譲らなかったと語っています。

もちろん、日米のプロモター事情は全く違います。
 
それでも、中日スポーツが報じた大橋会長の発言には眉をしかめざるをえません。

もちろん、このブログでも繰り返しているように、トップランク+ESPN 連合が納得する放映権料を日本側が支払うことで合意したことで、この試合が決定したのは間違いありません。

ESPN が「多くの米国ボクシングファンにとって井上は全く無名」と繰り返していたのは、パンデミックの中で不人気選手の試合をメインでオンエアするには「日本のテレビ局が相応の放映権料を出さないと無理」というサインでした。

欧米での井上の報道量の少なさに加えて、ギリギリまでオッズが発表されないのもいつものことです。

彼らはアジアのバンタム級は嫌い、ならまだいいのですが、そもそも興味がない、眼中にないのです。

「お金」を巡る話では、ちょうど「カネロvsDAZN」が展開中です。

カネロと井上では「象と蚊」かもしれませんが、無観客のモロニー戦では「一発目でこの金額だから防衛回数で天文学的な額にいく」などというわけがないことは、ど素人でもわかります。

もちろん、これまでのMGMメインの「西岡方式」や、スーパーフライの「井上方式」を拡大導入するなら別問題です。

では、現状のメガファイトの集金システムを「カネロ」と「DAZN」のボタンの掛け違いから見てゆきましょう…。
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ボクシング界での複数試合契約最高額は、2018年にカネロ・アルバレス がDAZNと交わした11試合3億6500万ドル。

このときは、ボクシング界だけでなく、あらゆるスポーツで史上最高の金額でした。

1試合あたり3320万ドル、井上尚弥を例外にして40万ドルファイターすら存在しないバンタム級をはじめ世界王者でも10万ドル稼げれば御の字の軽量級の惨状から見上げると羨望を通り越して奇怪にすら映る数字です。

それまでのボクシング最高記録は、2013年にフロイド・メイウェザーがショウタイムと結んだ6試合2億ドル。

こちらの1試合あたりは3330万ドル。〝わずか〟110万ドルとはいえ、1試合換算ではカネロの〝史上最高額〟を上回っていました。

もちろん「1試合」を持ち出すとメイウェザーvsパッキャオ、メイvsコナー・マクレガーのような特異なサンプルもあります。
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しかし、現在のカネロと2013年時点のパッキャオ戦が渇望されていたメイウェザーを比較すると、後者の方が商品価値が高いのは明らかです。

海千山千のDAZNと、CBS傘下で半世紀近い歴史・信用があるプレミアムケーブル・ショウタイムという、契約相手の〝お里〟からも、カネロはババをつかまされたと言えるかもしれません。

そのカネロがプロモーターとブロードキャスターを相手取り、損害賠償2億8000万ドルなどを求めて訴訟を起こしました。

裁判の行方は不透明ですが、大々的な記者会見を見るまでもなく「11試合3億6500万ドル」が米国的な極細部にわたって取り決められたフルスペック契約ではなかったと想像出来ます。

だから、裁判沙汰になったとも言えます。

さて、今後、カネロがGBPとDAZNから離脱しても引く手数多です。

独立の目もありますが、十分な根回し無しでは他の大手プロモーターは有力選手を出してくれないでしょう。

今年7月に30歳になったばかりの赤毛のメキシカンは、59戦のキャリアで大金まみれのメガファイトをいくつもこなしてきました。

しかし、ファンやメディアがゾクゾクするような相手と強烈な印象を残す試合、となると悲しいかな、たったの1試合も見当たりません。

このまま、永遠のアイドルはオーダーメイドの相手にキャッチウェイトを負わせながら欺瞞のリングに上がり続け、引退していくのでしょうか?
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ゴールデンボーイ・プロモーションとギクシャクしていたのは今に始まったことではありませんが、このコロナ禍でDAZNとの関係も急速に悪化、確執の舞台はついに法廷に持ち込まれることになりました。

日本時間の今日、カネロ・アルバレスが、自身のプロモーターとブロードキャスターを訴えました。

訴状によると、カネロがカリフォルニア中央地区連邦地方裁判所に訴えたのは「11戦3億6500万ドルの契約が忠実に履行されていない」ということで「少なくとも2億8000万ドルの損害賠償」を求めている模様です。
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パンンデミックで延期になっているカネロの次戦、その対戦相手を巡ってもカネロと、DAZN&GBPの間が紛糾していました。

"I'm the pound for pound number one in the world. I'm not scared of any opponent in the ring, and I'm not going to let failures of my broadcaster or promoters keep me out of the ring," he said in a statement on Tuesday. "I filed the lawsuit so I can get back to boxing and give my fans the show they deserve."

カネロは「私にもPFPキングのプライドがある。私はリングの中では、誰が相手でも恐れない。しかし、リングの外でDAZNとGBPが私を貶めるような画策をめぐらせているのは許せない。これ以上いざこざを続けたくない。この訴訟で、ボクシングに集中出来る。ファンが期待するショウをお見せしたい」と声明を出しました。

GBPを代表してステファン・フリードマン(リング誌の実質オーナー)は「カネロはDAZNへの不満を爆発させただけ」と、GBPは関係ないと言わんばかりのコメント。

「GBPはしかるべき相手との対戦を提案しているのにDAZNは聞く耳を持たないばかりか、約束のカネも払わない」(フリードマン)。

DAZNはパンデミックからの収益悪化を理由に、契約ボクサーの報酬減を求めていますが、プロサッカーリーグとは大型契約を締結するなどそこまで財政が逼迫しているようには見えません。

もちろん、ボクシングビジネスは少なくとも現時点では失敗です。

日本時間の9日水曜日23時20分現在で、DAZNからのコメントはありません。
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ラテン系ラッパーの代表格、ファット・ジョーのインスタグラムでライブインタビューに登場したフロイド・メイウェザー。
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「試合がとにかくつまらない」「早く負けてほしい」「品性下劣で生理的に受け付けない」…〝表向きの〟人気が大暴落するのと反比例して、報酬は天井破りに跳ね上がり続けたマネーのキャリア。セルフプロデュースの天才でした。

"I think that we seem to forget about who was the pioneer of making exhibition bouts huge. Joe, a lot of times we forget about certain things. 

エキシビションでメガファイト、そのパイオニアが誰かをみんな忘れてるんじゃないか?ジョー、全く困ったもんだ。人間ってのは、大切なことを簡単に忘れてしまう。

メイウェザーがエキシビションを戦ったのは2018年の那須川天心とだけ。メイウェザーは米国とメキシコでは生中継しないことを条件に提示して、やっと実現した茶番劇でしたが、あれはメガファイトじゃありません。

そもそも、あの試合ではきちんとした計量も行われなかったはずです。メイウェザーも「147ポンドかどうかは忘れたが、RIZINには計量超過で試合中止なんて愚かな考えは全くなかった。それほど私は尊敬されていた」と豪語していました。

コナー・マクレガーとの試合はエキシビションではなく、公式戦。

「メイウェザーがエキシビションのパイオニア」というのは微妙です。

「タイソンとジョーンズ、どちらが勝つかはわからない。でも、私はPPVを買って観るつもり。みんなで盛り上がって、エキシビションのパイオニアが誰なのかを思い出せばいいと思う」。

メイウェザーはいつまでもメイウェザー。

数ヶ月までに放った殊勝な発言、「これからはトレーナーとして生きる」。

メイウェザーは自分の言葉をもう忘れているようで「日本でエキシビションを戦う」とあちこちで語っています。


全く困ったもんだ。人間ってのは、大切なことを簡単に忘れてしまう…。
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日本ラグビー協会は昨日「W杯日本大会の経済波及効果が6464億円の史上最高だった」とまとめるレポートを発表しました。

空前の盛り上がりを後押ししたのは、24万2000人の海外から来た観戦者によるインバウンド効果で、3482億円と全体の53.8%を支えました。

そして、見逃せないのが「にわかファン」の貢献で、国内観戦者の75%を占めたといいます。

協会による「にわか」の定義は「過去にラグビー観戦歴がない、または数回ある程度」。

①日本代表の応援がメイン(30%)②元々スポーツ好き(17%)③W杯を堪能(7%)④SNSで話題を拡散(17%)⑤周囲の影響を受けて観戦(29%)、この5タイプから一つを選ぶアンケートで分類しています。

多くの人が①〜⑤まで複数当てはまるでしょう。私も全部当てはまりますが、観戦のきっかけは⑤でした。

このパンデミック下での足並み揃える日本人の良い意味での〝右向け右〟意識が、にわかファンを呼び込み大きな成功をもたらしました。
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収支決算は収入・支出ともに676億円。収支同じというのは、いただけません…役所か!?

まあ、今は〝役所〟なんですが。

最大の柱はチケット収入で389億円。平均単価は2万1175円。協賛くじ収益金100億円がこれに続きます。

多くのメガイベントで収入の柱となるのはテレビ放映権料ですが、今回はNHK、民放全部ひっくるめてわずか20億円。

このおカネは全て国際統括団体・ワールドラグビーの収入になります。

単純比較はできませんが、この金額は東京2020で600億円、女子サッカーW杯の30億円も下回ります。

6464億円の経済効果をもたらしたスポーツイベントにしては、驚くほどの少額です。

それにしても…。PPVという〝反則技〟とはいえ、メイパックの約500億円というのは正気の沙汰ではありません。

ラグビーW杯は結果として史上空前の大成功を収めましたが、日本代表の活躍がなくても一定の関心が見込める五輪や男子サッカーW杯と比べると、ステージがいくつも下の発展途上イベントということでしょう。

自国開催という特需を差し引いても、3年後の2023年フランス大会で各地のファンゾーンやスポーツバー、自宅テレビ前でどこまで盛り上がるのかは非常に怪しいものがあります。

それでも、私が学生時代だった20世紀のイビツで超ドメスティックな人気とは違う「真実の世界」を目撃したのですから、観戦ラグビーが大きな一歩を記したのは間違いありません。

それにしても、こんな言い方良くはありませんが、ラグビーW杯が去年で良かった、です。
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明らかに「試合までが最も興奮したこと」において史上最大のメガファイトでした。

在宅ワークの会議待ち時間。

もう5年も経つ、CNNの連日の過熱報道を振り返りながら、あの詐欺のようなメガファイトを歯ぎしりしながら再考します。





2015年5月2日にその試合が決定したときから「もしかしたらボクシングが復活するかもしれない」(CNN)と大きな期待が膨らんでいました。

メイウェザーvsパッキャオ。

メジャースポーツのトップ選手は20世紀では考えられない報酬を得る時代になって、スポーツファンは大概な数字では驚かなくなっていました。

しかし。

パックメイは最初から世界の度肝を抜きました。

「2009年から6年間待たされた試合。2012年からPPVの単価が上がったことを考えると商業的にベストなタイミングは2012年だった。あの年、パッキャオは2戦2敗(ティモシー・ブラッドリー/ファン・マヌエル・マルケス)、神がかり的な快進撃に急ブレーキがかかった年だ」。

「もし2012年にパックメイが実現していたら、2015年の興行規模を大きく上回っていただろう」。

確かに、2012年にプロモーショナルツアーやPVシリーズ制作の時間的余裕がある中で実現していたら、2015年の興行規模を大きく上回っていたのは間違いありません。

ただ、2人が「いかに効率良くカネを稼ぐか?」という銭ゲバ的見地からは「パックメイ」をチラつかせながら引き伸ばした6年間に行った数々のビッグファイトで荒稼ぎした莫大な収入を考えると、2012年で「決着」をつけなかったことは賢明でした。
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「来週、3月11日のプレスツアー in ロスアンジェルスで2人が顔を合わせる!」。

普段、ボクシングには試合結果でもまず触れないCNNですが、試合3ケ月前のプレスツアーの予告でも、トップニュースでした。

各都市のプレスツアーの様子はもちろん詳細に報道されました。

そして、カウントダウン時計もチックタックと音を立てて、メガファイトを煽っていましたが…。
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CNNの取材に「入場曲には自分の歌も使う」というパッキャオは、レポーターに求められるまま生歌を披露。

パックマニアの私でも、CNNだけでなく米国の大メディアが過熱報道に走る様には「パッキャの歌なんてどうでもええわ」と興醒めしていました。
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CNNはマニラのダウンタウンからもレポート。

「信じられないかもしれませんが、マニラではマニー・パッキャオは神の扱いです。老若男女、パッキャオのことを知らない人は誰もいません」。
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最初に売り出されたリングサイド最高値のチケットは35万1000ドル、約4000万円。最低は2500ドル。

ただし、これはあくまでも「売り出し価格」で、2次市場でリングサイドは50万ドル近くまで高騰しました。

当時世界で最も有名なMMAファイター、ロンダ・ラウジーがボブ・アラムからリングサイドチケットをプレゼントされ「失神しそう」と大喜びでしたが、一般に開放されたチケットはわずか100枚でした。
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2人に保障された最低報酬の合計は3億ドル。

興行規模はMLBのワールドシリーズを凌ぎ、比肩できるのはスーパーボウルだけという凄まじさでした。
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このブログでもすっかりお馴染み、フォーブス誌のカート・バウデンハイゼン編集主任は「とにかく興行収入が信じられないくらい巨額なんだ!」と大興奮。

「おそらく興行収入は5億ドルに達する。去年のスーパーボウルが史上最高の5億ドルだった。大企業のスポンサードがない中で、しかもたった2人の4つの拳だけでスーパーボウルと同じ金額を稼ぎ出すなんて、クレイジーだ」。


私はこのブログでいつもPPVを悪者扱いにしてきました。

今も、マニアの囲い込みと一般ファンお断りのPPVは賛同できませんが、企業ではなく「100ドル払ってもパックメイが見たい!」というファンから集金するPPVは〝エンドースメント漬け〟のウッズやフェデラーよりも、ある意味健全なプロフェッショナルの稼ぎ方と言えるかもしれません。

パックメイには気を使うスポンサーなど1社もないのです。格好いい!
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MGMグランドガーデンの広告塔ではショウタイムが募集した「勝つのはどっち?」をリアルタイムで棒グラフにして宣伝。人気では圧倒的にパッキャオ。

「誰もがメイウェザーがパッキャオにノックアウトされるのを見たがっているのです」。

「このメガファイトを〝善と悪〟の対決と決めつける人も多いけど、メイウェザーの名誉を考えると彼は悪の仮面を被っているだけだ…。ああ!でも彼の名誉を本気で考えると、こんなこと言っちゃいけなかったな!みんな聞かなかったことにしてくれ!」。
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WBCはこの試合に向けて「マネーベルト」と「ウェルター級ベルト」を作製。

この画像は「ウェルター級ベルト」。

プラチナと18カラットの純金を贅沢に使い、317個のエメラルドをちりばめました。WBCからは「制作費の詳細は秘密だが100万ドルではない」(マウリシオ・スライマン)のコメントも。

それにしても…経営基盤が脆弱な家内制零細企業の分際で、何作ってるんでしょうか?
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ラスベガスから届くアンディ・スカールズ記者の連日レポートも興味深かったです。

試合決定の瞬間に、ラスベガスのホテルはもちろん、周辺のロードサイドのモーテルまで4月下旬から試合当日までロックされ1部屋も取れない状態になって、宿泊施設を探すのに苦労したとか。

「どこのホテルも取れない、ネットで調べると分刻みで宿泊料が跳ね上がっている。不老長寿の薬を発明した企業の株価のようだ」。
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「ここが219セクションの席。リングまでかなり遠いです。リングがすごく小さく見えます。だからこの席は格安です。売出価格2840ドル50セント(約30万円)でしたが、今はいくらになってるのかわかりません。安いといっても信じられないくらい高いです。2840万ドルなんて、これがリングサイドでも高すぎます」。
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「M列シート。ここは素晴らしい。ここなら普通に見えますね。えーっと、ここの価格が…5万ドル(約500万円)ですね。私は買えませんが、買える人にはお奨めです。良く見えると思います。でも5万ドルっておかしいですよね?」。
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「そして、ここです!ここがピークで50万ドルの値がついたリングサイド。こんな粗末な小さい椅子が50万ドルって、いったい何が起きたらそうなるんでしょうか?誰が買うんでしょうか?でも、暴落して30万ドル代で完売したそうです。それでも30万ドル!!何がどうなってるのか、もう私にはわかりません。豪邸が買える値段なのに5月2日のMGMグランドガーデンアリーナではハンカチ数枚の面積の座席しか買えないんです。しかもイベント全体で3時間足らずの賃貸です!」。




試合は全く面白くなかった史上最大のメガファイトでしたが、試合までの狂騒曲は最高に盛り上がりました。 

あれはいったい何だったのでしょうか? 
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フォーブスのカート・バウデンハイゼン編集主任が、「それを言っちゃあおしまいよ」なことを口にしてしまっています。
「テニスは女子が男子と並ぶことが出来る唯一のメジャースポーツ」。

米国の女子サッカーのように男女の人気・報酬に逆転現象が起きているスポーツもありますが、米国でのサッカーは少なくともプロではマイナースポーツ。

女子が人気といってもスポーツ長者番付ベスト100に入ることはありません。
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今日の読売新聞朝刊で「1990年にフォーブスがこの調査を始めて以来、30年あまり。テニス以外の女子アスリートが100位以内に入ったことはない」としていましたが、ロンダ・ラウジーが入ってなかったっけ?と思い調べてみましたが、確かにラウジーは一度もランキングされていませんでした。

ラウジーが入ってたのは「最も影響力のあるアスリート100人」でした。
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日本人では桃田賢斗と小林陵侑が世界1位。高梨沙羅のライバル、マーレン・ルンビは600万円と予想以上の低さです。
 
読売新聞は「昨年の全米オープンに足を運んだファンは女性が過半数。大卒以上の割合は米国全体(35%)の2倍を超す78%で、平均世帯収入は21万6000ドル(約2300万円)。大坂の契約企業が扱う自動車、時計などを購入できる富裕層でもある」とも伝えています。

ちなみに試合報酬が最も大きかったテニス選手は男子がラファエル・ナダル(17億6600万円)、女子がアシュリー・バーディ(12億2100万円)といずれもフェデラーと大坂にスポンサー収入で大逆転を許し、後塵を配しています。

それでも女子ではメジャー、恵まれた競技の米国ゴルフの女子最高、高真栄(韓国)の3億円と比べるとバーディの収入は4倍以上、話になりません。

もし、ビッグマネーだけを考えるなら女子はテニスしかありません。
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錚々たる企業からSランクのスポンサードを受けている大坂。
 
そして出来ることなら、日本や米国などの富裕国に生を受けることです。その幸運を手にしたら実力で一番でなくても総収入で一番になれる公算が高まります。

スポーツの持つ最大の魅力は公明正大です。

①人気があるヤツが勝つんじゃなくて、強いヤツが勝つ。

②一番強いヤツが一番大きな報酬を手にする。

ボクシングの世界では①も②も崩壊していますが、世界のほとんどのスポーツでも②はお花畑の寝言です。

ボクシングの階級には貴賎がある。スポーツにも貴賎がある。

このブログでも繰り返し書いている事実ですが、なかなか大きな声では言えません。

そこを知らない、理解できない人につけ込むような報道が「井上尚弥は日本では見納め。ラスベガスで20億円」なんて幻覚症状を蔓延させてしまうのです。

では、スポーツという高潔であるべき世界で起きている貴賎の問題は、仕方がないと受け入れるしかないのでしょうか?

バーディは大坂以上のスポンサーが付かないとおかしいーーその正義は、着地点の無い無責任な綺麗事です。

しかし、それ、スポーツの貴賎を認めるなら、フォーブスの編集主任と同じレベルの人間です。

まだまだ、続きます。
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最近の「メイウェザー話」を五月雨にご紹介、最後はエイリアンに「パックメイ、どちらが上か?」を決めてもらいます。

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まずは、ESPNから明日に試合を控えたシャクール・スティーブンソンの話題から。

前日計量はWBOフェザー級王者スティーブンソンが、契約体重130ポンドでクリアしましたが、対戦相手のフェリックス・カラバリョは0.5ポンドオーバー。

ネバダ州ルールにより1時間の猶予を与えられたプエルトリカンは再計量でクリア。

このパンデミック下で調整が難しかったのは察するに余りありますが、それでもプロです。計量オーバーなんて話になりません。

そして、スティーブンソンのトレーナー、ケイ・カロマが明日のセコンドに付けなくなってしまいました。

新型コロナ検査では陰性だったカロマでしたが、陽性反応を示した女子ボクサーのミカエラ・マイヤーにも指導・接触していたことから「ネバダ州ポリシー」により当日の会場入りが許されず。

今日届いた英国ボクシングニューズ誌で、世界選手権2012銅メダリストのマイヤーがこの試合に賭ける意気込みを語る特集が掲載されていたのを読んだ直後に届いたニュースだけに痛々しいです。

ミカエラ、頑張れ!プロでも大きな舞台に上がって来い!

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スティーブンソンは「コロマは至って健康だけどネバダ州とMGMグランドのガイドラインは受け入れる。試合に集中する」と前だけを見ています。

この22歳のスティーブンソン、売り出す側のESPNが「The next Floyd Mayweather?(メイウェザー2世になれるかも)」と暴走しています。

メディアとプロモーターが提携したらこうなります、という悪い見本です。

伊藤雅雪なら有利の予想・オッズは立たないまでも僅差でしょう。そして、実際の試合はFearless(怖いもの知らず)が渾名のスティーブンソンが怖いものを見てしまう展開になりそうです。

メイウェザーに勝っている点を何としてでも一つ挙げなければならないとしたら、身長くらいでしょうか。

ボクレコなどでは2人とも5′ 8″ (173cm)となってますが、メイウェザーは明らかにサバ読んでます。
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そして、バーナード・ホプキンスがメイウェザーとパッキャオ、どっちが上かに一言を示しました。

ホプキンスといえばアフリカ系アメリカ人の共通点から、メイウェザーと同じ「黒人は過小評価されている」という〝被差別観〟の持ち主でした。

メキシコの歴史的な強豪を撃破して名前を挙げていたパッキャオを「アフリカ系アメリカ人と戦ってないから強く見えるだけ」と持論を展開。

ティモシー・ブラッドリー①の前は「ブラッドリーのスピードにパッキャオは何もできない」と断言しましたが、試合後は「グラッドリーはアフリカ系アメリカ人の中でも劣弱なタイプ」と言い訳。

そんな、アンチ・パッキャオのホプキンスでしたが…。

“I’d rather have Manny Pacquiao’s legacy than Floyd Mayweather’s,” Hopkins told The Ring. “Manny fought everybody and Floyd fought guys (on his watch).”

パッキャオの業績の方が上だ。(全盛期の)マニーは誰が相手でも戦ったが、フロイドは相手を選んだ。

かつてRing.TVでもホプキンスは「史上唯一の8階級制覇は選り好みしていては難しい。特に2000年代初めのフェザー〜ジュニアライト級は異常なレベルの高さだった。あそこで楽な相手を選んでいたら、嘲笑ってやるところだがマニーはあろうことか強い相手から片っ端に沈めていった」と最大級の評価をしていましたから、本音はそこにあるのでしょう。

一方で、メイウェザーについても「キャラクターからアンチは多いが彼は強い相手から逃げてはいないと思う。考え方の違いだ。どうしたら一番ビジネスになるか?そこを最優先に考えていた」と擁護。

その点は私も同意です。ナジーム・ハメドのような真性チキンなら、あそこまで自分の戦い方は貫けませんし、苦戦のあとすぐにダイレクトリマッチ(再戦義務がなかったにもかかわらず)に挑みません。

このブログでも書きましたが、パッキャオ戦にしてもあのタイミングでやったから、執行猶予の6年間で2人は荒稼ぎ出来ました。

最も理想的な2009か2010年にやっていたら、2015年よりももっと大きな興行になったでしょうし、2人の若さも考えると第2戦、3戦と超弩級のメガファイトが紡がれた可能性もあります。

しかし、パックメイのトリオロジーを2009、あるいは2010年からキックオフしていたら、彼らがファン・マヌエル・マルケスやシェーン・モズリー、ミゲール・コットなどの〝使い回しスター〟やジョシュア・クロッティ、アントニオ・マルガリート、ブランドン・リオス、ビクター・オルティス、ロバート・ゲレーロ、マルコス・マイダナらとのメガファイトは無かったことになります。
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ファンにとっては迷惑な話ですが、メイウェザーは最も効率よくカネを稼ぐことに全身全霊を注いだのです。フォーブスが「21世紀最高のマーケッター」と呼ぶのもうなずけます。

そして、おそらく、間違いなくそのスタンスはパッキャオも同じです。

ただ、大統領の椅子を目指す彼にとってメイウェザーのような下劣な嫌われキャラの仮面を被ることは出来ませんし、そんな天才的なアイデアは思もつかなかったでしょう。

「最も効率よくカネを稼ぐ」。

この命題に対するメイウェザーの答えは「周到なセルフプロデュースと儲かる相手を吟味すること」でした。

全盛期のコットとの対戦を「やってもビジネスとして得策ではない」と回避したとき、多くのファンやメディアは「メガファイトになるに決まってるのに」と非難しました。

しかし、確かに「(今やるのは)ビジネスとして得策ではない」というのは正しかったのです。

一方で、パッキャオが出した答えは「強い相手、ビッグネームを狩ること」でした。

その姿勢はトップランクとGBPに二股をかけ、内定していたリッキー・ハットン戦を〝待機料〟を支払ってまでオスカー・デラホーヤとの「DREAM MATCH」を優先するほどまでに徹底していました。

メイウェザーとパッキャオは共に銭ゲバですが、パッキャオはさらに〝栄光ゲバ〟です。

そして「最も効率よくカネを稼ぐ」という問題の答えとしては、2人とも100点満点の正解です。

「良い子は絶対マネしないで下さい」の注釈が必要ですが。
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フロイド・メイウェザーは大袈裟ではなく、人類史上最高のセルフ・プロデューサーです。
 
好感よりも嫌悪の方が大きなエネルギーになる、という「人気の力学」に気付くと、1ミリの隙もない誰からも嫌悪されるキャラクターを作り上げました。

〝死刑執行人〟を名乗りながらボランティアやチャリティ活動に励むパーナード・ホプキンスを「何も分かっちゃいない」と斬り捨てた、その言葉の意味はちょっと考えれば誰にでも想像がつきます。

そんなメイウェザーが〝分かっちゃいない〟行動を取りました。
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ミネソタ州ミネアポリスで起きた白人警官による〝黒人殺人事件〟に端を発した抗議デモは、暴動となって全米に広がっています。

女子ボクサーのヘザー・ハーディが早々とメッセージを発するなど、ボクシング界でも大きな関心を呼んでいますが、メイウェザーも「被害者の葬儀に経済的な支援」を申し出たというのです。

もちろん、本人の口やSNSからではありません。

そして、常日頃から米国の黒人が他の有色人種と比べても不当な差別を受けていると主張してきたメイウェザーの、この申し出は驚くことではありません。

このブログでも何度か触れているように、メイウェザーは恵まれない子供たちや不幸な人たちに広く手を差し伸べてきました。

しかし、その多くはメディアにリリースされず、嗅ぎつけた記者には「税金対策」と嘯くのが常でした。

それが、今回はリング誌やespnのスポーツメディアはもちろん、一般メディアにもリリースしたのです。

メイウェザーの側近レオナルド・エルベは「メイウェザーの許可なく、このことを公表したことを彼は怒るかもしれない」と断っていますが、ある程度のパーミッションがあったことは間違いありません。

長年連れ添ったエルベが、メイウェザーの意思に反することをするわけがありません。

もちろん、今回はあまりにも大きな事件であって、普段のチャリティやボランティアとは一線を引くものと、メイウェザーが判断したのかもしれません。

それに、この惨たらしく人が殺された事件からも、この件を嗅ぎ付かれて「税金対策」というのは憚られます。

しかし、それならエルベが「メイウェザーはこういうことを20年以上前からずっと続けているんだ」と〝言っちゃった〟のは説明がつきません。

エルベの言葉は、メイウェザーが演じるマネーを真に受けて蛇蝎のように侮蔑してきた人々への怒りが込もっているようにも聞こえてきます。

もう、全部言うぞ、と。もう、全部言っても良いんだ、と。
 

それは何を意味するのでしょうか?

こんなことを公表してしまうと、長年に渡って作り上げてきた下劣な人格が根底から崩れ去りかねません。

天才セルフ・プロデューサー、マネーとしては〝何も分かっちゃいない〟愚行です。

もしかしたら…嫌悪のドス黒いエネルギーを引き起こしてPPVを巻き上げる、あのリングにもう立たないと決めたのかもしれません。

今年に入ってから穏やかな表情でトレーナーへの転身を語り、若い選手がマニー・パッキャオと戦いたがることを「愚かだ」と一蹴。「41歳のパッキャオに勝ってあいつのレガシーを全部もらえるなんて思ってないだろうな」と釘を刺しました。

パッキャオのことを「老人」と呼びながらも、その業績へのリスペクトも匂わせる発言でした。

もう、下劣なキャラクターが必要ないと判断したのかもしれません。

第二の人生で、キャラを180度転換してベビーフェイスに生きるメイウェザーも悪くはありません。

ただ、個人的には墓場まで持っていって欲しかったですね。

死んでからとんでもない巨額の寄付活動が明るみに出るなんて、ちょっとカッコ良すぎです。
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