フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: News Flash 出来立てホヤホヤ

このニュースはどう受け止めたらいいのでしょうか。

セルヒオ・マルチネスが地元スペインで6年2ヶ月にリングに戻り、7ラウンドKOで勝利を飾りました。

かつてのPFPファイターのキャリア晩年は、まともに歩けないほど膝の古傷が悪化するなど満身創痍。
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現在のローマ法王フランシスコはアルゼンチン人。スポーツといえばサッカーという国で、全盛期にはリオネル・メッシに次ぐ人気を博したセルヒオ・マルチネスは、バチカンに招かれフランシスコから祝福の言葉を贈られました。

マルチネスの対戦要求を回避し続けていたミゲール・コットは「Good timing(良い潮時)」と2014年6月7日、世界ミドル級の Lineal Title とリング誌、WBCのストラップを狙ってマディソン・スクエア・ガーデンのリングに上がります。

もちろん、経年劣化で満身創痍とはいえフロイド・メイウェザーも対戦を避けたかつての超強豪です。コットは159ポンドのキャッチウェイトの〝保険〟をかけることも忘れません。
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10ラウンドTKOで散ったあの日から長いブランクを経て、リングに舞い戻ったマラヴィラ。

ブエノスアイレスで生まれ、現在はマドリッドに居を構える45歳はプロモーターとマネージャーとしてボクシングに関わり続けてきました。今回のイベントもMaravillabox Promotionsが主催、キコ・マルチネスら傘下の選手が出場しました。

一方で、引退してからもトレーニングやスパーリングの様子をSNSに投稿し、復帰を匂わせる発言も繰り返してきたマルチネス。

復帰戦の相手、ホセ・ミゲル・ファンディノは前戦で空位のIBOイベロアメリカ(スペイン・ポルトガル圏)ジュニアミドル級タイトルを獲得している36歳。

「IBOイベロアメリカ」。聞いたことがないタイトルなのは当然で、これが初代王者決定戦。WBC地中海と、スペインのミドル、スーパーミドル級王座に挑戦した経験もありますが、いずれも敗退。

地域タイトルコレクターになり損ねた15勝7敗のロートルです。

往年のスピードこそ鈍っていたマルチネスでしたが、ジャブと左ストレートのタイミングは絶妙。しかし、かつて披露した世界最高水準の反射や柔軟性は完全に失われています。

国際ボクシング名誉の殿堂、一発殿堂も期待された昨年の投票では惜しくも4位で〝落選〟。バーナード・ホプキンス、ファン・マヌエル・マルケス、シェーン・モズリーでは巡り合わせが悪かった。

しかも、エイリアンとシュガーは殿堂資格が3年に短縮された新フォーミュラで割り込んできたグレート。

そして、今回の復帰戦でマラヴィラの殿堂入りは最短で2023年に延長されました。
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当初スケジュールの4月25日から「延期」の扱いだった、井上尚弥とジョンリール・カシメロのバンタム級三団体統一戦がし「消滅」してしまいました。

"Because we lost a seven-figure gate."

トップランクのNo.2、カール・モレッティは「日本からやって来るハイローラーを期待した7桁(100万ドル単位)のゲート収入を失ってしまった」ことが破談の原因と語り、井上の次戦は「10月か11月にジェイソン・モロニーとの防衛戦」になると明らかにしました。

あの格安設定のチケット価格と、悲惨なテレビ視聴者数の予想を考えると、7桁のゲート収入なんて見込めるわけがないのですが、それはさておき。

MPプロモーションズのショーン・ギボンズは「最後まで井上戦の実現に向けて交渉を続けた。2021年の早い段階での対戦も話し合ったが、前向きな条件はついに提示されなかった」と、「延期」されていた団体統一戦が「消滅」したと示唆しています。

We control our own destiny. 

ギボンズは「我々の行く道はアラムではなく我々が決める」と、トップランクの上から目線の交渉に嫌気がさしたような発言も。

Moretti echoed those sentiments, saying, "Of course, absolutely."

モレッティも「宙ぶらりんの状態ではない。完全に終わった」と断言。

もし、将来カシメロ戦が実現するとしても、それは「ゼロからの交渉になる」(ギボンズ)ということです。

とにかく、残念です。
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8月15日 オクラホマ州タルサ 

女子ウェルター級 Undisputed Championship


リング誌と欧州では「主要」に数えられるIBOも含めた5団体完全統一世界女子ウエルター級王者セシリア・ブレークスがついに陥落。
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マッキャスキルのしつこい手数に女王が押し切られた格好でした。

この試合には、ジョー・ルイスの世界記録を更新する26連続防衛がかかっていましたが、タイ記録で頓挫。

ブレークスから見て、95ー95/93-97/94-97の2ー0のマジョリティデジションでしたが 、マッキャスキルの勝利で間違いありません。

判定が読み上げられ「アンド、ニュー!」のコールに、拍手で勝者を称えてたブレークスのホッとしたような笑顔が印象的でした。

38歳のブレークスは6年間守った完全統一王座を手放し、2007年のプロデビューから積み上げた連勝記録も35でストップ。

大番狂わせを起こしたWBA/WBCジュニアウェルター級王者マッキャスキルは、プロ11戦目で2階級制覇に成功しました。

来月、36歳の誕生日を迎える〝キャスキラ〟の「次」は、またもビッグネームのライト級完全統一王者ケイティ・テイラーへの雪辱戦が噂されています。


この試合はタルサの大通り、交差点に特設されたリングで行われました。なかなか面白い試みです。

日本でも銀座の歩行者天国などを貸し切ってのイベントができれば話題性十分ですが…。
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リモート仕事を片付けて、午後からはWOWOWでUFC252。

UFCヘビー級タイトルマッチ 5分5ラウンド


所属するストロングスタイル・ジムを漢字にした「強力型戦闘隊」のタトゥーを背骨に沿って彫ったミオシッチ。

このストロングスタイル・ジムはミオシッチの親友アントニオ・ニエベスも練習しているコンバットスポーツの総合ジムです

三日後に38歳の誕生日を控えたミオシッチが、41歳のコーミエを3−0でかわして判定勝ち。1勝1敗で迎えたラバーマッチを制しました。
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ディナ・ホワイトが「ヘビー級史上最強決定戦」とぶち上げた看板を真に受けていいのかどうかわかりませんが、3ラウンドまでは緊張感のある試合でした。

そのあとは、先の2戦で互いの手の内を知り尽くしたのか、二人とも決定的な場面を作れないまま。決着戦が塩分過多の展開で終わってしまったのは仕方のないところでしょうか…。

それにしても、二人とも良質のパンチを打ちますね。ボクシングなら、コナー・マクレガーよりも遥かに上手い。当たり前か。

UFCに代表されるMMAは、米国に限るとESPNなど多くのメディアでボクシングを凌ぐ情報量とステイタスをすでに獲得しています。

それでも、個人的にはやっぱりボクシングの方が見応えがありますね。 
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「出来立てホヤホヤ」というには少し時間が経ちましたが、エマヌエル・ナバレッテが〝フェザー級デビュー戦〟を勝利で飾りました。

これで世界王者となってから6連続ストップ勝ち。

圧倒的な勝利とはいえ、相手が誰も知らないウリエル・ロペス。少しモタつき気味に見えたのは「4ヶ月の〝ブランク〟」「126ポンド」の先入観のせいでしょうか。

それでも、エネルギッシュな攻撃と手数は相変わらず。「強いなあ」と思わせるに十分なパフォーマンスでした。

Punch Stats
PUNCHESNAVARRETELOPEZ
Total landed19049
Total thrown571252
Percent33%19%
Jabs landed4011
Jabs thrown177111
Percent23%10%
Power landed15038
Power thrown394141
Percent38%27%
 Courtesy of CompuBox
 
試合を中継したESPNのスティーブ・キムとベン・ベイビーがナバレッテを寸評しているのでご紹介。


ベイビー:この25歳が122ポンド最強だろう。このクラスで統一戦を目指すなら、大きな試合も出来る。


キム:強い選手、でもスタイリストじゃない。 世界王者としては高い技術は持っていない。それでも手数とパワー、根性で完全に補っている。さて、このスタイルでどこまで勝ち続けられるか?

アイザック・ドグボエ戦では不利と見られたが、それ以外の試合は全て完全格下相手。

ムロジョン・アフマダリエフ、ダニー・ローマン、レイ・バルガスと比べても対戦相手の質は明らかに落ちる。彼が強いのは間違いないが、レベルの低い対戦相手が彼をより強く見せている可能性は拭いきれない。



ベイビー:ナバレッテに強豪との対戦が必要なのは言うまでもない。 しかし、フェザー級に上げろ、強豪と戦えという声を両立させるのは難しい。

フェザーに上げる前に、ESPNのトップ10に数えられるジェシー・マグダレノやカール・フランプトンと戦う目はある。 

この2人に、フェザーのシャクール・スティーブンソン、ジョシュ・ウォリントンは同じトップランク傘下で、試合を組むのに大きな障害はない。


キム:マグダレノとフランプトンは強豪だが 、今はベルトを持っていない。統一戦や、バンタム級の井上尚弥が122ポンドに上げるのを待つのは時間がかかりそう。

そう考えると、下手に時間を浪費するよりもフェザーに上がった方が良い。スティーブンソンはもちろん。マイケル・コンランもいる。スティーブンソンは130に上げる噂がるから、急ぐべきだ。

フェザー級ならナバレッテが本当に強いかどうかが、ハッキリわかるだろう。



対立王者のアフマダリエフとバルガスはプロモートの問題から、綱引きの交渉になるのは確実。いつ統一戦が出来るのかは、極めて不透明な状況です。

井上のプライオリティはバンタム完全統一。どんなに理想的にコトが運んだとしても、年内に実現するのは難しいでしょう。来年前半までにバンタム級を制圧、ジュニアフェザー級進出は早くとも来年の今頃。

そう考えると、ナバレッテがフェザー級転向を思いとどまる理由はありません。
 
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日本時間12月29日 ジョージア州アトランタ ステイト・ファーム・アリーナ 
 
WBAライト級王者決定戦

ジャーボンテイ・デービスvsユリオルキス・ガンボア 

デービス1/20(1.05倍)、ガンボア11/1(12倍)。前日からさらに開いたオッズ。38歳のキューバ人が、PBCのスター候補デービスにひと泡吹かせることが出来るか?

10年前が全盛期でフェザー級最強だったキューバ人は、2ラウンドに早速ダウン。

このときはまさか12ラウンドまで試合が長引くとは誰も思わず、ウィリアムヒルのオッズも「デービスの6ラウンドまでのKO」が1/3(1.33倍)に。

それでもトドメは刺させないガンボア。

ガンボアは8ラウンドにもダウンを追加され、11ラウンドまでのスコア(109−98*2/109−97 )の通りの完敗でした。最後のパンチは左アッパー。消耗したガンボアには見えませんでした。
Punch Stats
PUNCHESDAVISGAMBOA
Total landed12078
Total thrown321617
Percent37%13%
Jabs landed279
Jabs thrown127290
Percent21%3%
Power landed9369
Power thrown194327
Percent48%21%
-- Courtesy of CompuBox
デービスが9ラウンドを超えて戦ったのはキャリア初、ガンボアはデービスにとって過去最高のビッグネームとはいえ、キューバ人の季節はとっくの昔に終わっています。

レオナルド・エルベは「次の試合は(かつて対戦を回避していた)ワシル・ロマチェンコへの挑戦、レオ・サンタクルスとならPPVデビュー」とビッグファイトを示唆しています。

デービスも「今日の出来はC+」とロートルのキューバ人を12ラウンドまで仕留められなかったことを反省しながらも「ロマチェンコでもサンタクルスでもどっちでもいい」とご機嫌。

一方、デービスをプロモートするフロイド・メイウェザーは最近でも「ロマチェンコと今やる必要はない」と警戒心を解いておらず「サンタクルス戦が現実的」(リング誌)と見られています。

だらしないデービスが130ポンドに戻れるのか?サンタクルス戦なら、初めて過大評価のメキシコ人を応援することになりそうです。

間違いなくコケるPPVは今から楽しみです。クロフォードよりも悲惨な数字を弾き出しそうです。

「序盤でアキレス腱を痛めて思うように動けなかった」と言い訳したガンボアは、これが3つ目の敗北でその全てがストップ負け。

それにしても、デービスがジョージア州アスレティック・コミッションの管理外で「2回目計量」を行うなど、後味の悪い試合でした。
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★★★IBF世界フライ級タイトルマッチ★★★

王者モルティ・ムザラネ
vs挑戦者八重樫東


スピードと手数。第1ラウンドは激闘王がリングを大きく使ってボクシング。

ヒットエンドラン。これが出来るんですよね、八重樫。ただの激闘王じゃない。第2〜3ラウンドも八重樫がフットワークに乗ってリズムをつかみます。

素晴らしい作戦です。

第4ラウンド。八重樫がボディへのコンビネーションで変な手応えを感じたのか、激闘スイッチ・オン。打撃戦はまだ早い!

長谷川穂積の言う通りです、好きなように戦え!八重樫にごまかすボクシングは似合わない!

第5〜6ラウンド。八重樫ワールドは必ずしも勝ちパターンではありません。ボクシングファンにとっては勝ちパターンですが…。

第7ラウンド。ムザラネのジャブからワンツー、基本通りのパンチをまともにもらうシーンが目立ち始めます。

第8ラウンド…いかん、涙が出そうになる。

これがボクサーだ!!!!!これが八重樫だ!!!!!!!!

ムザラネは強いです。全盛期のドネアとの一戦。「再戦するしかない、ムザラネはアンラッキーだった」とドネアが認める内容でした。

八重樫は、…これ何回書いたでしょうか…もうゆっくり休んで欲しい。




★★★WBC世界ジュニアフライ級タイトルマッチ★★★

王者寺地拳四朗
vs挑戦者ランディ・ペタルコリン


録画放送というのはなんだ興奮にかけてしまいますが、寺地は流石です。万能型です。

世界的には評価は高いものの、日本のボクシングファンはイマイチですかね…。いい選手です。大きな試合を作ってあげて欲しいです。




★★★WBA世界ミドル級タイトルマッチ★★★

王者村田諒太vs挑戦者スティーブン・バトラー

オッズは昨日の村田1/8(1.12倍)、バトラー5.5倍から1/5(1.20倍)、3/10(4.33倍)へ。日本人王者が日本で試合をするというのに、オッズが動くというのは新鮮です。

軽量級ではない現象です。

村田の圧倒的有利予想とはいえ、わずかですが接近しました。 どっちにしても負ける相手ではありません。

立ち上がりは予想の範囲内でしたが、バトラーが意外と正面から攻めてきました。

第2ラウンド、バトラーが先手を取ってペースを握りかけますが、終了間際に村田の右がヒット、効きました。

第3ラウンド。完全に村田ののペース、バトラーは防戦に頭がいっぱい。

第4ラウンドもバトラーの攻撃は村田の前進を止めたい、それだけ。さっさと終わらせましょう。

第2ラウンドからずっとダメージありました。

「フィジカルが違いすぎる」(ESPN )。

バトラーは「頑丈なカナディアン」と言われてましたが、嬉しい評価です。まー、過去の試合も含めて打たれ強いとは思えませんが。

「村田の正面に立ったら勝ち目はない。サイドに回らないと…」。ESPNはバトラーよりの応援でしたが、日本人がフィジカルを評価されることは少ないだけに気持ちのいい解説です。

効かされてからは、サイドに回る余裕がなくなって真っ直ぐ下がってしまったバトラー、逃げる相手を捕まえるのはプレッシャーファイターにとっては朝飯前です。

「バトラーは村田との高額ファイトを選んで墓穴を掘った。アンドラーデならもう少し優しく完封負けだっただろうに」(ESPN)。

あちこちで「バトラーはカネで日本になびいた」とされていますが、気になりますね、ファイトマネー。

24歳のカナダ人はガードできないまでに効かされた状態でしたが、フィニッシュは強烈な返しの左フック。

「次はリアルな相手と!」。

そうなって欲しいです。 
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◎12月20日(金)アリゾナ州フェニックス トーキング・スティック・リゾート・アリーナ  ※リング誌のスケジュールでは「ラスベガス開催」となっていますが間違いです。

ダニエル・ジェイコブスvsフリオ・セサール・チャべスJr.

ジェイコブスは今年5月のカネロ・アルバレス戦(12ラウンド判定負け)からの復帰戦。

一方のチャベスJr.も2017年5月のカネロ戦(12ラウンド判定負け)以来、2年3ヶ月もブランクを空けて今年8月に復帰(エバート・ブラボー戦=1ラウンドKO)してからの2戦目になります。

ミドル級からクラスを上げ、スーパーミドル級デビューとなる32歳のジェイコブスに対して、33歳のチャベスJr.はライトヘビー級契約だったブラボー戦から体重を落としてリングに上がります。

今現在のオッズはミラクルマンが1/25(1.04倍)、チャベスJr.9/1(10倍)と大差。

二人のビッグネームにとってスーパーミドル級で2階級制覇へ舵を切れるのか、生き残りの一戦です
普通に考えれば、ジェイコブスの明白な判定勝ちですが…前日計量でチャベスJr.が172.7ポンド、リミットを、4.7ポンドもオーバーする大失態。

ジェイコブスはこれを受け入れて試合は成立しますが、暗愚なメキシカンが勝つと後味の悪さだけが残ってしまいます。

ジェイコブスが勝利しましたが…後味の悪さは格別です。

ジュニアはまずまずの立ち上がり。前日計量では黒かった髪を銀色に染めてリングイン。

ジュニアの前進をジェイコブスが迎え撃つ。中盤から後半に面白い展開が待ってそうな予感がしましたが、5ラウンド終了後にジュニアがレフェリーに「怪我のためこれ以上は無理」という意味のことを伝えて試合終了(5ラウンド終了TKO)。

観客の不満は爆発。飲み物の缶やペットボトルなどがリングに投げ込まれる阿鼻叫喚の事態になります。

ジェイコブスは「カネロやGGGとの再戦、誰からも逃げないが、この缶ビールの雨からは逃げるよ」と憮然。

しかし、スーパーミドルのデビューについては「ジュニアはクルーザー級だった。その意味ではこのクラスでも自信になった」と自己採点は合格。

チャベス父は「ジュニアが勝っていた試合。左目上のカットは頭突きで切れたもの。挙句は肘打ちで鼻骨を折られた」とジェイコブスがダーティファイトを仕掛けたと非難。

ジュニアも突然の棄権を「出血がひどくてまともに呼吸できなかった」と説明。

それにしても、伝説のシニアの言葉にも幻滅です。


◎12月21日(土)ロンドン

ダニエル・デュボアvs藤本京太郎

試合前日に「明日、藤本ではなくアンソニー・ジョシュアが相手でも結果は同じ」とプロモーターのフランク・ウォーレンが豪語、日本のボクシングファンの神経を逆なでしました。

しかし…予想取りの無残な結果でした。

破壊的な右で藤本は失神。2ラウンド2分10秒。レフェリーはカウントを数えることなく試合を終わらせました。

「藤本を罠にはめた。何もかもで自分が大きく上回っていることは、すぐにわかった」(デュボア)。

何も言い返すことができません。 

ヘビー級に挑んだ藤本が大きな怪我をしていないことを祈るだけです。

藤本はこの道がどれだけ険しいのかを教えてくれました。 





◎12月21日(土)カリフォルニア州オンタリオ

ギレルモ・リゴンドーvsリボリオ・ソリス

キューバのジャッカルがバンタム級に落として初の試合、楽しみな一戦でしたが、ソリスの米国行きビザが交付されず延期に。

軽量級のビッグネーム、リゴンドーは井上尚弥との対戦が待たれますが、最速で来年末に日本でしょうか?そのときリゴンドーは40歳。

天才のキャリアも無残な敗北によって、いつ閉じられても不思議ではない段階に入っています。

井上と対戦するまでは躓かないで、強さを見せつけて欲しいものですが…。


 
◎12月23日(月)横浜アリーナ

村田諒太vsスティーブン・バトラー

村田がやること、出来ることは誰もが分かりきっています。何より本人が一番。

といっても、攻め急ぐ必要はありません。そこが難しいのですが、村田なら普通にやってくれるはずです。

オッズは村田の勝利が1/8(1.12倍)、バトラーは5.5倍。大差が付いています。

「二人とも強打の攻撃力が武器だが、村田の火力が上回る」(英国ボクシングニューズ誌)とはいえ、油断大敵。

バトラーの過去の対戦相手の質は目を覆うばかりに低いものですが、どのメディアもパワーパンチは評価しています。直近の試合を見てもパンチは固そうですが、この相手と接戦を演じている時間はありません。


ハレの統一戦が流れて、普通の防衛戦になったことがもちべに影響しないわけがありません。

しかし、PFPファイターが見えてきたこの段階までキャリアを築きあげてきた、この段階で敗北してはいけません。



モルティ・ムザラネvs八重樫東





◎12月28日(土)

ジャーボンティ・デービスvsユリオルキス・ガンボア



◎12月31日(月)大田区総合体育館

田中恒成vsウラン・トロハツ

寺地がPFPを視界に捉えているなら、田中恒成は完全にロックオン。

リング誌では「扉は開かれる」と時間の問題と示唆。ESPNでも一部の記者がすでに田中に票を投じています。

負けられません。

トロハツは新疆自治区ウルムチ市出身という異色のボクサー。サッカー以上にいろんな国の選手を見れることもボクシングの楽しみの一つです(一応、中国ですが)。



井岡一翔vsジェイビエール・シントロン




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マニー・パッキャオがまだ居座るウェルター級トップ戦線。

そのトップ2の一角と目されていたIBF/WBC王者エロール・スペンスJr.が交通事故で復帰時期が不透明な一方で、もう1人の最強候補WBO王者テレンス・クロフォードが日本時間12月15日(日) ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデンのリングに上がりました。

IBFとWBCはスペンスの復帰を待たずに、暫定王者決定戦を開催するでしょう。

残るWBAの王座は、来週17日で41歳を迎えるマニー・パッキャオがキース・サーマンから強奪。アジアの誇りは来年、ダニー・ガルシアを迎えて防衛戦のリングに上がると見られています。

スペンスがいつ復帰するのか。そのときスペンスは、以前のままのスベンスなのか。

とりあえずは、クロフォードの3度目の防衛戦、vs エギディウス・カバラウスカスです。

オッズはクロフォード勝利が1/16(1.06倍)に対してカバラウスカス8/1(9倍)。この数字からはミスマッチに見えますが、リトアニアのMean Machineは「クロフォードのキャリアで最強」という声も聞かれています。

昨日の前日減量では「パウンド・フォー・パウンド・キング」と紹介されたクロフォードですが、リング誌(4位)もESPN(2位)とどちらもトップではありません。

まあ、しかしこの表現に違和感はなし。

ユリオルキス・ガンボアとビクター・ポストル、ジュリウス・インドンゴ、ホセ・ベナビデスJr.という無敗の強豪にプロ初黒星をなすりつけ、リッキー・バーンズやレイムンド・ベルトラン、ジェフ・ホーン、アミール・カーンという名前のある選手からもきっちり勝利を収めているクロフォードのキャリアに「弱い相手としか戦っていない」と批判することはできません。

もちろん、ポストルかインドンゴが最強というのでは、クロフォードの才能が十分に試されていない、物足りないのも確かです。

一方の31歳のリトアニア人は2013年3月16日、ティモシー・ブラッドリーvsルスラン・プロボトニコフのWBO世界ウェルター級タイトルマッチのアンダーカードでプロデビュー。

以来、22戦の全てを米国、トップランクのイベントで戦ってきました。北京とロンドンのオリンピック2大会連続出場が最大のセールスポイントというカバラウスカスに勝機はあるか?
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3ラウンドまではほぼ互角の展開。カバラウスカスの右のタイミングが合っています。

クロフォード苦戦か…と思わせた4ラウンドからクロフォードが攻勢をかけて7ラウンドにダウンを奪うと、あとは詰め将棋。

リトアニア人をじっくり削っておいて9ラウンドでダウンを2度追加、ゲームオーバー。 

「様子を見る構え(サウスポー)と攻撃の構え(オーソドックス)をコーナーの支持で使い分けている」というクロフォード。 

史上最高のサウスポーと言って差し支えないんじゃないでしょうか。 

「この階級のトップと戦いたい。相手の名前は言わない。マッチメイクはトップランクの仕事だ、それに従う」というのはいただけません。

ウェルター級はクロフォードを例外に、実力者はアル・ヘイモンのPBC傘下です。

昨年、トップランクとの契約を更新したクロフォードの真意が分かりません。 
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いよいよゴングが迫ったIBF世界ライト級タイトルマッチ。

リング誌やESPNの階級別ランキングを見ると、日本人の名前を確認できる最重量はジュニアライト級で、伊藤雅雪(リング誌7位/ESPN6位)一人が10傑に食い込んでいます。

その上のライト級になると、日本人の名前は一人も見当たらなくなります。

歴史的にはライト級でも日本人世界王者が生まれてきましたが、ガッツ石松と小堀佑介、畑山隆則の3人だけ。

ライト級、135ポンド(約62.2kg)が日本人にとって大きな壁になっている原因は①層が厚くレベルが高い、というだけではなく②欧米の注目が集まる下限階級で、世界王者と戦う機会が限定される、という2点に尽きます。

その高嶺の花、ライト級はリング誌とWBA、WBO王者ワシル・ロマチェンコを頂点にWBCは空位(ロマはフランチャイズ王者…)、そしてIBFのストラップはリチャード・コミーが保持しています。

そのコミーに人気者テオフィモ・ロペスが挑戦するのです。


オッズは王者コミーが9/4(3.25倍)、挑戦者ロペス1/3(1.3倍)と22歳の〝ブルックリン〟が32歳のガーナ人をリードしています。

前戦(7月19日vs中谷正義)で大苦戦したロペスですが、専門家予想でもロペスの終盤ストップ勝ちが大勢を占めています。

ただし「絶妙のマッチアップ。コミーはロペスにとって危険な相手。プロでまだ一度も試されていないロペスの実力、顎がどのレベルにあるのかを知ることになる」という見方も少なくありません。

中谷戦では不甲斐ない内容に涙したロペス。

さて、ロマチェンコへの挑戦権を賭けたリングで何かが起こるか!? 

序盤はコミーがペースを握って、長い試合になる…そんな雰囲気の1ラウンドから、2ラウンド1分過ぎの右フックのカウンター。

2ラウンドからプレッシャーをかけようと前に出たコミーの作戦が結果的に裏目に出ましたが、ロペスはスターの階段に足をかけました。
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