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かつて日本人には敷居が高かったリング誌やESPNのランキングでしたが、内山高志や山中慎介、井上尚弥が続々とランクイン。しかし、日本人ボクサーの米国市場での注目度は依然として低く、両メディアで大きく特集されることはありません。井上には、パックマンのように米国の石頭をカチ割るような大活躍を激しく熱く期待します!=ESPNマガジン〜世界を支配した20人のアスリート」より。ボクシング界からは、マネーが8位、マニーが19位に入りました。


世界で活躍する日本人アスリートが増え、「世界評価」に関して多くの記事を新聞やネットで読むことが出来るようになりました。

プロボクシングでも、米国メディアの評価に多くのファンが注目しています。

「リング誌のPFPランキングで井上が6位に上がった」「ボブ・アラムが村田諒太は体格差を活かしてゲンナディ・ゴロフキンに勝てると見ている」…。

日本のボクサーが「ラスベガスで試合がしたい」「ビッグネームと戦いたい」と熱望するとき、それは「世界評価を得たい」からです。

では、世界評価とは具体的には何なのでしょうか?

かつてBoxing Scene.com は長谷川穂積と西岡利晃をPFP10傑に数え、井上尚弥を2014年のFighter of The Yearに選出しましたが、それをもって「長谷川や西岡もPFPファイター」「井上は世界最高選手」と喜んだファンはいないでしょう。

権威あるリング誌や、世界最大のスポーツメディアESPNよりも、Boxing Scene.com の格が落ちると考えられているのかもしれません。

では、最も権威あるFighter of The Yearは、リング誌とESPNが双璧なのでしょうか。

最近の両メディアのFighter of The Yearですが、意外なことに食い違っている年が多いのです。

2012年はリング誌がノニト・ドネアで、ESPNはファン・マヌエル・マルケス。続く2013年もアドニス・スティーブンソンにフロイド・メイウェザー、2014年はセルゲイ・コバレフにテレンス・クロフォード、2015年はタイソン・ヒューリーとカネロ・アルバレスと4年連続で一致しません。

2016年はカール・フランプトンで〝合意〟するも、昨年はワシル・ロマチェンコとクロフォードと食い違いました。

確かに、非常に難しい選択です。例えば昨年のロマチェンコvsクロフォードなんて、同じ専門家でも聞く日が違えば違う答えが返って来そうです。

では最も名誉あるFighter of The Yearは、かつてのマニー・パッキャオのようにリング誌でもESPNでも満場一致で選ばれることなのでしょうか?

…違いますね。