「ラスベガスはもちろん試合をしたいですが、僕は日本のボクシング界が盛り上がってほしいと思うようになった。それには東京ドームというのも現実にしてもいいんじゃないか、と」。

沖縄でキャンプ中のWBAミドル級王者、村田諒太が語ったそうです。

ボクサーが東京ドームでメインを張るとなると、1988年と1990年のマイク・タイソン以来3度目、日本人としては初めての快挙です。

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【タイソンは、トニー・タッブス戦のために来日する直前の1988年2月に元ファッションモデルで女優のロビン・ギヴンズと結婚しましたが、すぐに離婚。稀代の悪女に一目惚れしたタイソンが支払った慰謝料は1000万ドル、史上最大の美人局と言われました。=写真はタイソン対タッブス戦を特集した雑誌「ナンバー」から。】



これまでも、多くのメガファイトが巨大スタジアムで開催されてきました。

最近では2015年にカネロ・アルバレスとジェームズ・カークランドが、ミニッツメイド・パーク(昨年ワールドシリーズを制したヒューストン・アストロズの本拠地です)で拳を交えています。

何度も後楽園球場の特設リングに上がり、今の凋落著しい日本プロボクシングでは想像もつかない超大観衆を熱狂させた白井義男は、日本スポーツ史に燦然と輝くグレートです。

白井とタイソンはもちろん、モハメド・アリやフリオ・セサール・チャベス、マニー・パッキャオらが繰り広げた巨大スタジアムでの決闘を振り返り、村田諒太がその舞台に立つまでに何が必要なのかを考えてみたいと思います。