おそらく今年一番のメガファイトになってしまうであろう「マイク・タイソンvsロイ・ジョーンズJr.」の世代を超えたPFPキング対決8回戦。

今夜は今日のリング誌電子版から  MIKE TYSON-ROY JONES JR. – TO HEADGEAR OR NOT TO HEADGEAR, PLUS UNDERCARD RUMOR のご紹介。

ヘッドギアをするのか、しないのか?そして前座はどうなる?
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9月12日、カルフォルニア州カーソン、ボクシングファンお馴染みのディグ二ティ・ヘルス・センターでゴングが打ち鳴らされる a farce fight (またしても茶番劇) 。現時点では無観客での開催予定です。

動画アプリで急成長のThriller が試合をPPVで生配信。日本ではどういう形で提供されるかは、現時点ではわかりません。

Thriller は、試合前には10編のドキュメンタリーを無料で配信する予定で、購入を煽ります。

リング誌によると、カリフォルニア州アスレティック・コミッション(CSAC)に近い情報筋から「CSACはヘッドギア問題を両者に委ねる。この点においてコミッションは口出ししない」という方針だそうです。

当初、CSACのアンディ・フォスター執行役員は「ヘッドギア無し、グローブは12oz、採点はしない」と発表していました。

しかし、今日になってこの情報筋は「ヘッドギアをするかしないかが話し合われている」そうです。

また、両者は本来6月開催で契約書にサインしていましたが、観客を入れることが許される時期まで待とうということで延期していた背景があります。

「ヘッドギア?」と「無観客?」はまだ完全に煮詰められていないようです。

 アンダーカードもまだ何にも発表されていませんが、この〝情報筋〟の話では元2階級制覇のバドゥ・ジャックが対戦相手未定ながら内定しているそうです。

私は、この手の茶番劇は ①偉大なレジェンドを食い物にする、②まともな試合の注目度を下げて健康的な発展にはつながらない、という2点において「やるべきではない」という立場です。

「亀海喜寛vsミゲール・コット」「GGGvsカネロ」を〝潰した〟「メイウェザーvsマクレガー」や、「井上vsドネア」を脇役に押し出した「YouTuber対決」は、②の色彩だけが濃かったとはいえ、やはり受け入れがたいものがあります(井上vsドネアはYouTuber対決がなくてもそんなに注目されていなかった、というのは別問題)。

決まってしまったのなら、後味の悪い試合にならないように祈るだけです。

メイウェザーは「exhibitionのパイオニアを忘れるな、俺だ!」とほざいていますが「メイvsコナ」と「タイソンvsロイ」は、危険度の面で全く違います。 

ヘッドギアをつけて、主審は何かあれば、通常の試合よりも何歩も手前で、すぐに止める勇気を持たなければなりません。

「メイvsコナ」は実力差が明白でした。

しかし、今回はオブラートにくるんで言うと、何が起きても驚きはありません。

オブラートをはずして言うと、どんな悲劇が起きても不思議じゃありません。