偏屈者の天邪鬼なので、食べたり飲んだりするときも、人気店やらチェーン店は敬遠します。

型にハメられてるような窮屈さ、人気店だから「美味しい」、チェーン店だから「安心」とか、そんなことの一切合切が大嫌いです。

もちろん、子供とかには別で、店を見つけて「マクドナルドが食べたい」「王将お餃子が食べたい」と言われたら入りますし「ビッグマック、美味いな!」と楽しむのですが。」

マクドナルドでは絶対にビッグマックを食べる、というのは私とジョージ・フォアマンの約束です(1回も会ったことも試合も見たことありませんが、ビッグマックの CMを見てしまってから勝手に約束しています)。

父親の仕事の関係で、転校がとにかく多い少年時代を過ごしました。当時は意識してませんでしたが、子供心に「スポーツは全国共通、特に野球が上手かったらどこに行っても尊敬される」という心理にあざとく気づいていたんだと思います。

大阪に転勤になった父親が「ボーイズリーグに行ってみるか?」と紹介してくれたところが私には全く合ってなくて、チームの勝利が全て、そのために「サイン通りに動け」という監督絶対の小さな王国でした。

全く馴染めずにやめて、中学からは学校の部活で軟式野球をするようになったのですが、ボーイズリーグのチームメイトらから「負け犬」みたいなことを言われたのはものすごく傷ついてしまいました。

もちろん、中学・高校で野球に熱中して、図書館に引きこもってスポーツイラストレイテッド誌などから野球だけじゃなくボクシングの「世界」に耽溺できる人生の楽しみを知っていた私には「ボーイズリーグなんて自分の人生の中ですれ違っただけ」で、「人生の全てじゃない」ということもわかってたはずですが、それでも10代の心は傷ついていました。

父親は自分が紹介したボーイズリーグを、私がすぐ辞めてしまったことを気にしていました。勘の鋭い母親は「ボーイズリーグの子からいじめられてりしてないか?」と心配してくれました。

親に余計な心配をかけたくない。というのは表向きで「親に自分がいじめられてるとか思われたくない」という、奇妙なほど頑固な思いが少年にはあるのです。

中学校時代。体は小さい方でしたが、プロ野球選手になれると思ってましたし、第二希望はボクシングの世界ウェルター級チャピオンでした。きっと体重は50kgもなかったはずですが。

そして、ケンカのやり方も一応わかってました。それがわからない相手なら3人くらいならやっつけられる。

ある日、練習帰りにボーイズリーグの先輩同輩3人が、後ろから「軟式野球の軟弱野郎」みたいな言葉でバカにしながら蹴ってきました。

この状況を待ってた気持ちもありました。正直。

以前から難癖つけてきてた先輩(と呼ぶのも嫌ですが)のほおを思いっきり殴ると、しゃがみこんだのでその頭をガンガン踏みつけました。

もう一人の先輩が「何しとんねん!」と掴みかかろうとしてきたので、今度は鼻めがけて殴りました。二人の先輩は「俺らが悪かったら謝る」とかぬかしてるから、ガンガン蹴り倒しました。

もう一人、同期の子はその場から逃げました。

当時は幼稚だったから、そういうことをしてしまいました。私の場合はまともなケンカなんてしたことがない相手だから二匹の〝うさぎ狩り〟でした。

相手が刃物を出したらすぐ逃げる、ということも冷静に考えてました。

もちろん、そのあとは大変なことになってしまいました。

なぜか、私がその先輩二人に襲いかかってボコボコにした、という話になってました。誰にも話してないボクシングジム通いも知られてました。

中学の先生らは「こいつは勉強できないバカだけど、自分からケンカするヤツじゃない」と主張してくれましたが、その先輩の学校の先生やボーイズリーグの監督は「子供は特定の大人には良い顔を見せる」「事実としてこの二人が大怪我させられて、そっちは拳を怪我しただけ。私らの方が悪いなんていう言い方、ちゃんとした場所であんたら言えますか?」と大声をあげました。

結局、両親と先生が謝ってその場は私たちが悪かった、警察には知らせない、治療費は支払え、みたいな話でまとまったと記憶しています。

帰り際に、両親や先生から「本当にお前が先に手を出したのか?」と聞かれるだろうと思ってましたが、誰もそれは口にしませんでした。本当のことはわかってくれてたんだと思います。

ただ、野球部の監督先生が、両親に「知ってますよね?」と確認してから「ボクシング教えてもらってるとこへ今から行って、さっきのことと本当のことを報告してこい」と送り出されました。

私は、ずっと無言で、でもそんな大騒ぎでも「これで俺が虐められてないのは伝わったはず」と、なぜか安堵してたのです。

この感覚は、今でも自分なりに理解できます。

少年にとって一番大切なのは「自分は虐められてない」ということなのです。全く意味のない見栄っ張りです。

「軟式野球の落ちこぼれ」と、バカにされたりして傷ついてるのは家族はもちろん、クラスメート、それどころか世界中の秘密にしたいのです。

もちろん、バカにしてくる奴らはこっちがそれを親や学校に「タレこまない」のを知ってる卑怯者です。

先輩を殴って血だるまにしてしまったことは、正直後悔してません。

何もしなかったら、あのとき奴らの方がエスカレートしてたでしょう。

顔面以外を叩きのめせば、奴らも年下にボコボコにされたとは恥ずかしくて「タレ」こまなかったかもしれない、とも思いましたが、それをやってたら卑怯な奴らと一緒です。

「私に後ろから襲われた」。よくもそんなこと言ったなあと思います。

まー、私も「仁徳天皇陵にある人頭ほどのダイアモンドを盗堀」する傍ら「ボーイズリーグの上級生を殴り倒してた」という、当時のあのエリアではそこまで珍しくないとはいえ、全国平均の中学生とは相当外れた毎日でした。

あの頃は、近所の韓国と朝鮮系の学校も超荒れくれまくてて、今から思えば中1(12歳)から高3(17歳)という子供の世代なのに世間さまに迷惑かけすぎというか、身近な世間が日本の常識と外れてたというか…。
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2年前の大阪出張で、中学校に立ち寄ったのですが、当時の校内を高速道路が通ってたりして昔の面影全くなし…。

さすがに仁徳天皇稜はそのままでしたが…。「あのときはゴメンナサイ」と合掌してきました。

きっと、私は幸せでした。自分では死ぬほど傷ついた気でいても「いつかあいつら殴り倒したる」と思ってたのですから。

そして、何よりも「お前が先に手を出したのか?」と誰も聞いてこなかった、そんな人に囲まれてたのですから。



前置きが長くなりました。



①フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」がスケジュールや演出を含む撮影方針に従わせる誓約書を出演者と交わしていました。


「スケジュールや撮影方針(演出、編集を含む)に関して、全て指示・決定に従う」との項目があり、誓約内容に違反して制作に影響が出た場合、出演者が1話分の制作費を最低額とする損害賠償を支払うという内容も盛り込まれていたそうです。

②ヘイトスピーチは犯罪です。

全く罪のない人をその出自によってだけ、差別する。正気の沙汰ではないように忌み嫌う暗愚で卑劣な運動は、抹殺しなければなりません。


>>>>>①について、これはフジテレビの一方的な落ち度でしょうか? 

世界の映画監督PFPで1位を争う黒澤明が「俺に従わなければ追放」と暴君したのは許されるのでしょうか?

②について「朝鮮人は日本から出て行け」はヘイトですが、「在日米軍は日本から出て行け」は?  


中学生の私は幸せだったのでしょう。 

〝黒澤明〟やヘイトの奴らを殴ることができたのですから。もし、彼らが私と同じことをやったら、大変なことになります。