現在のボクシングシーンがカネロ・アルバレスを中心に回る星系であることに、異論を唱える人はいないでしょう。

しかし、この歪な星系に住んでいないボクシングファンにとって、旬の強豪との対戦を徹底的に回避するカネロに胸躍らせる人はいません。
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「アリ、フレイジャー、フォアマン、ノートン」や「レナード、ハグラー、デュラン、ハーンズ」「パッキャオ、バレラ、モラレス、マルケス」のようなギリギリの戦いを繰り広げるライバル関係を懐かしむオールドファンも多いのも頷けます。

その、ギリギリの戦いを見せてくれそうとリング誌が期待を寄せるのが、ライト級戦線でトップを争う若き4人。

WBA王者ガーボンタ・デービス(25歳)、IBF王者テオフィモ・ロペス(22歳)、WBC王者デビン・ハニー(22歳)、WBCシルバー王者ライアン・ガルシア(21歳)のホープです。
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米国市場では軽量級扱いのライト級は注目度は今ひとつとはいえ、4人とも無敗でヒスパニック2人に米国黒人2人という絶妙のマッチング。全員の戦績を合算すると82勝66KO無敗。

この階級で最強と目されるのはPFPファイターのワシル・ロマチェンコ。4人の牙城が人気のないウクライナのハイテクに崩される可能性も大ですが、もしそうならなければ新時代到来です。

そして、4人とも人気面で限界のあるライト級にとどまるつもりはないでしょうから、彼らが大きな傷を負わずに階級を上げることが出来たなら、興行的にも大きな可能性が膨らみます。

もちろん、個人的には過大評価4人衆をハイテクが切り刻んで棄権に追い込むシーンを見てみたいのですが…さて、未来はどうなりますやら。