最近、気になったこと。
「新型コロナウイルスの感染が1日も早く終息しますように」。同じ音で収束という漢字が当てられるケースもよく目にします。
これはほぼ、同じ意味ですが「終息」は〝終わる〟といニュアンスが強く、今回の新型コロナ問題で「収束」と使い分けるとしたら、最終段階の「完全制圧」に当てはまります。
一方、「収束」は「最終段階(完全制圧)ではないが、それに向かって収めて束ねて落ち着かせる状態」です。
「終息」と「収束」。意味はほとんど同じですが、使用するケースによっては、表しているのは「段階」です。
このブログで「終息」を主に使っているのは、その段階を強調したいからです。
なんて、固い話(堅い?硬い?)は置いておいて…と書いたところで「かたい」話の「かたい」はどの漢字が適切かこれは難しい。「正解を一つだけ選べ」というなら悪問ですが「使い分けて説明しなさい」なら良い問題です。
◉井上尚弥とノニト・ドネアの一戦。モハメド・アリ杯は賭けられたのか?それとも、懸けられたのか?
英語だとstakeの一言で済む話ですが、さすが日本語は奥が深い。26文字しかない貧弱な毛唐言葉とは次元が違うのである!
前者の方が失うものが大きいという解釈で、ビッグファイトではプライドを「賭ける」を使い、ダイアモンドベルトのような意味不明のタイトルは「懸ける」でしょうか。
◉パンチは打つのか?それとも撃つのか?
これはどちらでも構いませんが「終息」「収束」と同じ〝段階〟として捉えることも出来ます。
「激しい打ち合い」「打たれたら打ち返せ」。「フィニッシュブローを撃った」。試合を決定づける一撃は文字どおり撃つですが、ジャブは撃ちません、ジャブは打つか突くか差すか、です。
もちろん、ミゲール・コットのような絶妙のタイミングで放たれる鋭利なジャブは、カウンターになってダウンを奪うこともありますから、ジャブでも例外的に撃つことがあります。
◉「かたい」話と同様に難問です。パンチは効くのか、利くのか?
多く使われるのは「効く」ですが使い分けもありかもしれません。「ロドリゲス、効いてますよ」。「右で利かせたいところです」。
◉ビクトル・ラバナレスの猛攻で、辰吉丈一郎の「足」が止まったのか?それとも「脚」が止まったのか?
国語辞典的には「足」は「足首から下の部分」で「脚」は「胴体から下の部分」です。しかし、その解釈だと「足を組んで座る」なんてことは不可能になってしまいます。
「足の裏」はあっても「脚の裏」はありませんし、美しいラインは「脚」であっても「足」はありません。ただ、辰吉が止まったのは「足」でも「脚」でもどちらでもOKです。
◉浜田剛史は拳を「傷めた」のか?それとも「痛めた」のか?
これもどちらでも良い例ですが、無難なのは前者です。
◉ 承認団体の腐敗がボクシング界に落としているのは「影」と「陰」どちらでしょうか?
「人影」と「人陰」なら前者が(ほぼ)正解。「木影」はありませんが「木陰」はあります。
この例題の答えは難しいです。「どちらか答えを出せ」なら悪い問題ですが「影と陰のそれぞれが正しいとして二つを説明しなさい」なら良問です。
「新型コロナウイルスの感染が1日も早く終息しますように」。同じ音で収束という漢字が当てられるケースもよく目にします。
これはほぼ、同じ意味ですが「終息」は〝終わる〟といニュアンスが強く、今回の新型コロナ問題で「収束」と使い分けるとしたら、最終段階の「完全制圧」に当てはまります。
一方、「収束」は「最終段階(完全制圧)ではないが、それに向かって収めて束ねて落ち着かせる状態」です。
「終息」と「収束」。意味はほとんど同じですが、使用するケースによっては、表しているのは「段階」です。
このブログで「終息」を主に使っているのは、その段階を強調したいからです。
なんて、固い話(堅い?硬い?)は置いておいて…と書いたところで「かたい」話の「かたい」はどの漢字が適切かこれは難しい。「正解を一つだけ選べ」というなら悪問ですが「使い分けて説明しなさい」なら良い問題です。
◉井上尚弥とノニト・ドネアの一戦。モハメド・アリ杯は賭けられたのか?それとも、懸けられたのか?
英語だとstakeの一言で済む話ですが、さすが日本語は奥が深い。26文字しかない貧弱な毛唐言葉とは次元が違うのである!
前者の方が失うものが大きいという解釈で、ビッグファイトではプライドを「賭ける」を使い、ダイアモンドベルトのような意味不明のタイトルは「懸ける」でしょうか。
◉パンチは打つのか?それとも撃つのか?
これはどちらでも構いませんが「終息」「収束」と同じ〝段階〟として捉えることも出来ます。
「激しい打ち合い」「打たれたら打ち返せ」。「フィニッシュブローを撃った」。試合を決定づける一撃は文字どおり撃つですが、ジャブは撃ちません、ジャブは打つか突くか差すか、です。
もちろん、ミゲール・コットのような絶妙のタイミングで放たれる鋭利なジャブは、カウンターになってダウンを奪うこともありますから、ジャブでも例外的に撃つことがあります。
◉「かたい」話と同様に難問です。パンチは効くのか、利くのか?
多く使われるのは「効く」ですが使い分けもありかもしれません。「ロドリゲス、効いてますよ」。「右で利かせたいところです」。
◉ビクトル・ラバナレスの猛攻で、辰吉丈一郎の「足」が止まったのか?それとも「脚」が止まったのか?
国語辞典的には「足」は「足首から下の部分」で「脚」は「胴体から下の部分」です。しかし、その解釈だと「足を組んで座る」なんてことは不可能になってしまいます。
「足の裏」はあっても「脚の裏」はありませんし、美しいラインは「脚」であっても「足」はありません。ただ、辰吉が止まったのは「足」でも「脚」でもどちらでもOKです。
◉浜田剛史は拳を「傷めた」のか?それとも「痛めた」のか?
これもどちらでも良い例ですが、無難なのは前者です。
◉ 承認団体の腐敗がボクシング界に落としているのは「影」と「陰」どちらでしょうか?
「人影」と「人陰」なら前者が(ほぼ)正解。「木影」はありませんが「木陰」はあります。
この例題の答えは難しいです。「どちらか答えを出せ」なら悪い問題ですが「影と陰のそれぞれが正しいとして二つを説明しなさい」なら良問です。
◉計量では体重を計るのか?測るのか?それとも量るのか?
「計量」というくらいうですから「計る」と「量る」の二つが正解に思えます。
しかし「測る」は不正解なのか?となると…。これは正解の順位の問題です。「計る」「量る」が同点1位正解、「測る」は2位正解。
「身体測定」では体重を測りますが、ここも「計る」か「量る」の方がしっくりきます。
「測る」は距離や温度、深さ、血圧、体脂肪率などから、相手の真意までを測ることは出来ますが、重さは少し違うんですね。
◉さいたまスーパーアリーナを埋め尽くした2万2000人の大観衆は「沸き立った」のか?それとも「湧き立ったのか」?
正解は「沸き立った」です。
マニー・パッキャオは勇気を湧かせますが、勇気は沸かせません。
温度が高まって沸くのです。秘めていたものを吹き出すのが湧くです。
「マグマは超高温だけど湧くぞ」なんて言ってはいけません。マグマは元から温度が高いのです。水は沸騰してお湯になりますが、温泉のお湯は湧きます。
◉技と業、ワシル・ロマチェンコはどちらを駆使するのか?
ハイテクは高等技術ですから、技を駆使します。しかし、ロマチェンコの身のこなしは神業です。
キレがある技を磨くことはあっても、人間技とは思えないのは技ではなく業です。至難の業はありますが、至難の技はありません。
コメント
コメント一覧 (4)
漢字では無いですが、「ボクサー」というカタカナ単語も色んな意味を持っていて複雑ですね。
ボクシング選手としての「ボクサー」、脚を使うアウトボクサーとしてのタイプを表す「ボクサー」、単にボクサーを距離で分類する場合のロングレンジを得意とする「ボクサー」
よくマスコミもボクシング評論家も二番目と三番目の「ボクサー」の違いを混同して使用していますけどね。
フシ穴の眼
がしました
フシ穴の眼
がしました