久しぶりに横浜でお仕事。

昨日から打って変わって晴天。

それにしてもいろんなイベントが中止・延期を余儀なくされ、平日とはいえ横浜の街は半死状態。

横浜駅西口ホテルでの仕事を終えて、ちゃちゃっと着替えてジョギングしながらみなとみらいへ。

明るいうちから仕事を切り上げて、ジョギングなんてすごく贅沢な時間ですが、やっぱり何というか、人ごみをとことん嫌う私でも、普段は賑わう街中をすいすい走れるのは少し気持ちが悪い感じです。
IMG_3532
馬車道を渡って赤レンガ倉庫へ。馬車道沿いのソメイヨシノが「春は必ず来るんだぜ!」と立派な蕾をつけていました。

赤レンガ倉庫のすぐわき、右突堤中央事務所の遺構が今日の目的地。税関事務所のことなんですが、「右突堤」って格好いいです。ネーミングのセンス抜群です。

右突堤中央事務所って…右に突堤があったんでしょうが、「右突堤」ってクール過ぎます。
IMG_3534
IMG_3539
大正3年(1914年)に建設されたレンガ造りスレート葺き・3階建てのゴシック建築だったそうです。第1次世界大戦が勃発した年です。

1階には硝子張り天井のホールがあったといいますから、硝子天井を通して柔らかい太陽光が差し込んでいたのでしょう。ガス暖房や電気照明も完備されていたそうですから当時としては最新鋭の設備を備えたインテリジェントビルでした。

赤レンガ倉庫も日本初の業務用エレベータに消火栓、避雷針を備えていましたから、この辺りに日本の最先端を取り入れた建物が並んでいたことになります。

キューバのオリエンタル・レイス・トラックでジャック・ジョンソンがジェス・ウィラード26ラウンド1分26秒でKO負けした「真昼の決闘」が1915年、その1年前に右突堤中央事務所が建設されたということです。

もちろん、リング誌創刊(1922年)は先の話、〝紀元前〟の出来事になります。

赤煉瓦建築のほとんど脆くも瓦解した大正12年(1923年)の関東大震災では「床や屋根が消失」したと記録にありますが、煉瓦は崩落しなかったのでしょうか。
IMG_3542
在りし日の右突堤中央事務所。

右突堤中央事務所は修復されることなく、埋め戻されてしまい跡地は荷捌き用地として利用されていました。
IMG_3535
IMG_3537
この風化した赤煉瓦の艶かしいことと言ったら、もう、堪りません。もはやエロスです。

「赤れんがパーク」整備の工事中に遺構が発見され、現在では花壇として利用されており、夜間はライトアップもされているようです。

日が暮れる前に、関内駅へ向かいます。自宅まで約10km、走って帰りたいところですがちょっと疲れてしまいました。横浜スタジアムをぐるっと巻いた回廊に上がって走って、降りて関内駅へ。
IMG_3546
プロ野球の開幕まで延期になってしまいましたが、球春も必ず訪れます。

横浜スタジアムは1978年竣工、中学時代は全国大会がここで開催されていたこともあり、私にとっては古くて小さな球場ではなく、今でも甘酸っぱい憧れのスタジアムです。

今年も何試合か観に行きますよ!タイガースの応援ですが!
IMG_3547
IMG_3549 (1)
IMG_3548 (1)
関内駅前、横浜市役所のカウントダウンタイマーは「あと135日」。

みんな、盛り上がる準備は出来てるかーーーーッ!!!