日本時間12月29日 ジョージア州アトランタ ステイト・ファーム・アリーナ 
 
WBAライト級王者決定戦

ジャーボンテイ・デービスvsユリオルキス・ガンボア 

デービス1/20(1.05倍)、ガンボア11/1(12倍)。前日からさらに開いたオッズ。38歳のキューバ人が、PBCのスター候補デービスにひと泡吹かせることが出来るか?

10年前が全盛期でフェザー級最強だったキューバ人は、2ラウンドに早速ダウン。

このときはまさか12ラウンドまで試合が長引くとは誰も思わず、ウィリアムヒルのオッズも「デービスの6ラウンドまでのKO」が1/3(1.33倍)に。

それでもトドメは刺させないガンボア。

ガンボアは8ラウンドにもダウンを追加され、11ラウンドまでのスコア(109−98*2/109−97 )の通りの完敗でした。最後のパンチは左アッパー。消耗したガンボアには見えませんでした。
Punch Stats
PUNCHESDAVISGAMBOA
Total landed12078
Total thrown321617
Percent37%13%
Jabs landed279
Jabs thrown127290
Percent21%3%
Power landed9369
Power thrown194327
Percent48%21%
-- Courtesy of CompuBox
デービスが9ラウンドを超えて戦ったのはキャリア初、ガンボアはデービスにとって過去最高のビッグネームとはいえ、キューバ人の季節はとっくの昔に終わっています。

レオナルド・エルベは「次の試合は(かつて対戦を回避していた)ワシル・ロマチェンコへの挑戦、レオ・サンタクルスとならPPVデビュー」とビッグファイトを示唆しています。

デービスも「今日の出来はC+」とロートルのキューバ人を12ラウンドまで仕留められなかったことを反省しながらも「ロマチェンコでもサンタクルスでもどっちでもいい」とご機嫌。

一方、デービスをプロモートするフロイド・メイウェザーは最近でも「ロマチェンコと今やる必要はない」と警戒心を解いておらず「サンタクルス戦が現実的」(リング誌)と見られています。

だらしないデービスが130ポンドに戻れるのか?サンタクルス戦なら、初めて過大評価のメキシコ人を応援することになりそうです。

間違いなくコケるPPVは今から楽しみです。クロフォードよりも悲惨な数字を弾き出しそうです。

「序盤でアキレス腱を痛めて思うように動けなかった」と言い訳したガンボアは、これが3つ目の敗北でその全てがストップ負け。

それにしても、デービスがジョージア州アスレティック・コミッションの管理外で「2回目計量」を行うなど、後味の悪い試合でした。