★★★IBF世界フライ級タイトルマッチ★★★

王者モルティ・ムザラネ
vs挑戦者八重樫東


スピードと手数。第1ラウンドは激闘王がリングを大きく使ってボクシング。

ヒットエンドラン。これが出来るんですよね、八重樫。ただの激闘王じゃない。第2〜3ラウンドも八重樫がフットワークに乗ってリズムをつかみます。

素晴らしい作戦です。

第4ラウンド。八重樫がボディへのコンビネーションで変な手応えを感じたのか、激闘スイッチ・オン。打撃戦はまだ早い!

長谷川穂積の言う通りです、好きなように戦え!八重樫にごまかすボクシングは似合わない!

第5〜6ラウンド。八重樫ワールドは必ずしも勝ちパターンではありません。ボクシングファンにとっては勝ちパターンですが…。

第7ラウンド。ムザラネのジャブからワンツー、基本通りのパンチをまともにもらうシーンが目立ち始めます。

第8ラウンド…いかん、涙が出そうになる。

これがボクサーだ!!!!!これが八重樫だ!!!!!!!!

ムザラネは強いです。全盛期のドネアとの一戦。「再戦するしかない、ムザラネはアンラッキーだった」とドネアが認める内容でした。

八重樫は、…これ何回書いたでしょうか…もうゆっくり休んで欲しい。




★★★WBC世界ジュニアフライ級タイトルマッチ★★★

王者寺地拳四朗
vs挑戦者ランディ・ペタルコリン


録画放送というのはなんだ興奮にかけてしまいますが、寺地は流石です。万能型です。

世界的には評価は高いものの、日本のボクシングファンはイマイチですかね…。いい選手です。大きな試合を作ってあげて欲しいです。




★★★WBA世界ミドル級タイトルマッチ★★★

王者村田諒太vs挑戦者スティーブン・バトラー

オッズは昨日の村田1/8(1.12倍)、バトラー5.5倍から1/5(1.20倍)、3/10(4.33倍)へ。日本人王者が日本で試合をするというのに、オッズが動くというのは新鮮です。

軽量級ではない現象です。

村田の圧倒的有利予想とはいえ、わずかですが接近しました。 どっちにしても負ける相手ではありません。

立ち上がりは予想の範囲内でしたが、バトラーが意外と正面から攻めてきました。

第2ラウンド、バトラーが先手を取ってペースを握りかけますが、終了間際に村田の右がヒット、効きました。

第3ラウンド。完全に村田ののペース、バトラーは防戦に頭がいっぱい。

第4ラウンドもバトラーの攻撃は村田の前進を止めたい、それだけ。さっさと終わらせましょう。

第2ラウンドからずっとダメージありました。

「フィジカルが違いすぎる」(ESPN )。

バトラーは「頑丈なカナディアン」と言われてましたが、嬉しい評価です。まー、過去の試合も含めて打たれ強いとは思えませんが。

「村田の正面に立ったら勝ち目はない。サイドに回らないと…」。ESPNはバトラーよりの応援でしたが、日本人がフィジカルを評価されることは少ないだけに気持ちのいい解説です。

効かされてからは、サイドに回る余裕がなくなって真っ直ぐ下がってしまったバトラー、逃げる相手を捕まえるのはプレッシャーファイターにとっては朝飯前です。

「バトラーは村田との高額ファイトを選んで墓穴を掘った。アンドラーデならもう少し優しく完封負けだっただろうに」(ESPN)。

あちこちで「バトラーはカネで日本になびいた」とされていますが、気になりますね、ファイトマネー。

24歳のカナダ人はガードできないまでに効かされた状態でしたが、フィニッシュは強烈な返しの左フック。

「次はリアルな相手と!」(村田)。

そうなって欲しいです。