ボクシング専門誌として世界で最も歴史があり(1909年創刊)、おそらく唯一の週刊誌でもある「英国ボクシングニューズ誌」を再購読し始めて、半年が経とうとしています。

このブログでもしょっちゅうボヤいているように、さすが英国の専門誌で重量級とヨーロッパの情報に偏重しまくってます。

まー、それはそれで、そんな偏向雑誌が毎週届けられるのは新鮮で最高に面白いのです。

地球には欧米しかない、ボクシングには軽量級などない、と言わんばかりのこの雑誌が11月14日号でついに井上尚弥vsノニト・ドネアの一戦をカバーしてくれました!

週刊誌はこのスピード感がたまりません。

定期購読者はネットでも、事前に読めます。それでも、時代に乗り損ねたアナログ人間にとってプリントバージョンを手に取るのはやはり格別です。
20191114
そして…。

その週末に行われたメガファイト「イギリス人YouTuberのKSI vs アメリカの人気YouTuberのローガン・ポールの世紀のボクシング対決」も大きく取り上げられていました。

「報酬と世界的な注目はYouTuber対決の方が上回ったかもしれないが、極東のスーパーアリーナで行われたのは茶番劇ではなく、紛れもない本物のボクシングだった」と井上vsドネアを評価しています。

実際に、茶番劇のオッズは「井上vsドネア」とは3桁も違う比べようもない金額が動きました。

ロスの大会場ステイプルズセンターで開催されたショーには、ジャスティン・ビーバーも応援に駆け付け大いに盛り上がりましたが、トップボクサーやメディアでは賛否両論。

アブネル・マレスも「あんな酷いレベルでファイトマネーが100万ドル近いなんて間違っている」と強烈に非難しています。

ボクシングニューズ誌表紙でも左上に小さな写真で紹介されていますし、本文でも大きく取り上げられ、世界的な注目度でははっきり負けていました。

このブログでは一切取り上げていませんでしたが、まさかのボクシングニューズ誌が井上vsドネアをきっちり特集してくれたので、ついでにご報告。

週末、手元に届くのが今から楽しみです。

そして「井上vsドネア」については「井上への幻滅というよりもドネアの健闘が光った試合」 など、正鵠を射た記事になっています。