ラスベガスやニューヨークに軽量級の需要はなくとも、日本には十分あります。

10年前になりますが2009年11月29日、WBCフライ級チャンピオン内藤大助vs亀田興毅の一戦は視聴率43.1%をマークしました。あのときの会場もさいたまスーパーアリーナで2万1000人のフルハウス。

今日のラグビーW杯、日本vs南アフリカは60%近くの視聴率を上げたかもしれませんが、ボクシングはその2/3の視聴率を稼ぐ可能性があるのです。

当時は「亀田騒動」の最中で、亀田一家は下品な家族として世間の耳目を集め、一般にも広く知られる存在でした。

11月7日は、世界評価PFPで4位の井上尚弥が かつてのPFP3位ノニト・ドネアと激突するボクシングファン待望の一戦。 

「亀田」と「井上」。二人の人気の座標軸は真逆にありますが、そのことが一層、ボクシングの潜在需要の大きさを物語ってくれています。

亀田にPFP級の実力があれば、新しいヒーロー像が誕生していたはずです。

また、井上にもっとストーリーがあれば、ビッグネーム不在の軽量級でも大きな興行を創出することが出来るということです。
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例えば、日本ボクシングファンの敵・ルイス・ネリとの対決。

あるいは、拓真に勝利してWBCのストラップを堅持するノルディン・オーバアリ(拓真には失礼千万な仮定ですが)。

リング誌バンタム10傑にランクされる無敗のファイターは、この二人だけ。王者・井上との無敗対戦は一般受けする物語としてはもちろん、ボクシングファンも待ち焦がれる好カードになること間違い無しです。

もし、ジュニアフェザーに上げるなら一般受けする物語はやはり亀田和毅との対決です。

そして、ダニエル・ローマンがIBF/WBAの2団体統一王者に就いています。

WBCは無敗の王者レイ・バルガス、WBOは強豪王者エマヌエル・ナバレッテが君臨。

全階級屈指のテクニシャン、ギレルモ・リゴンドーもまだ現役です。

井上は何が「特別」なのかの道標になってくれています。

井上から離れて見渡しても、WBOジュニアバンタム級王者・井岡一翔が熱望するリング誌/WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダとの対決が実現すると、ボクシングファン必見の「特別」な試合になります。

すでに、日本人対決でビッグファイトを実現している田中恒成も軽量級で最も熱いジュニアバンタム進出なら「特別」なカードがいくつも思い浮かびます。井岡との究極の日本人対決はその中でも最も大きな興行になりそうです。